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Sire勢力分布

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2015年09月25日

[Update]
これまでの更新ペースより1年遅れとなってしまいましたが、 Sire勢力分布図を更新しました。

[ Sire勢力分布図 2015年度版 ]
※全現役競走馬が対象



2009年08月08日

前回の更新から5年が経ちましたので、Sire勢力分布図の更新をいたしました。

[ Sire勢力分布図 2009年度版 ]
※全現役競走馬が対象



2004年1月18日

以前からの要望もあり、Sire勢力分布図の更新をいたしました。
前回は全競走馬が対象でしたが、現在の勢力を知りたいという目的から、 今回は全現役競走馬を対象にするよう集計方法を変更いたしました。

[ Sire勢力分布図 2004年度版 ]
※今回は全現役競走馬が対象



1999年8月6日

 Sireとは種牡馬のこと、そして、Sireをたどる父系のラインをいわゆるSireLineと 言います。競馬の世界では競走馬がどのSireの祖から派生してきたのかで、 馬をグルーピングします。いわゆる、〜系という呼び方がこれにあたります。
 例えば、ナリタブライアンの場合、その父ブライアンズタイムから、 ロベルト、ヘイルトゥリーズン、ターントゥという具合に父系をたどるので、 ヘイルトゥリーズン系とか、ターントゥ系という具合に呼ばれます。 それは、ヘイルトゥリーズンや、ターントゥが多くの優秀な 種牡馬を輩出し、現在その血を直系に持つ子孫が多く活躍しているが故に こう呼ばれているわけです。
 つまり、現在活躍している競走馬の祖を調べ、同一の祖を持つ競走馬の 割合を調べることで、どの祖が〜系と呼ぶにふさわしい根幹種牡馬で あるのかがわかるはずです。

 そこで、当HPのデータベースに登録されている全競走馬 (つまり、ここ5年間ほどの中央競馬のオープン以上のレースに出走した ことがある競走馬)の系統(どの祖から派生してきたか) を調べ、その系統の割合を図にしてみました。

 では、下のリンクをクリックしてみてください。 Sire勢力分布図が別ウインドウに表示されます。 この図を参照しながら、勢力分布を眺めてみることにしましょう。

[ Sire勢力分布図 1999年度版 ]
※全競走馬が対象
(別ウインドウで表示)


 最も左側の列にいる3頭がいわゆる3代始祖を代表する種牡馬で、 現在登録されている競走馬(全3494頭)のサイアーラインをたどっていくと、 必ずこの3頭のどれかにたどりつきます。 その割合は エクリプス95%(3311頭)、 ヘロド4%(142頭)、 マッチェム1%(41頭) であることを表しています。

 さすがにエクリプスの勢力は絶大です。全体の95%を占めています。 一方、それ以外の2頭の子孫の割合はほんとに微々たるものになってきています。 マッチェム系は昔から少数派で、もともと傍流系統だったようですが、 ヘロド系が世界的に全盛を極めていた時代があったことを考えると、 ヘロドの4%という数字は寂しい限りです。 このエクリプス系の繁栄ぶりを見るにつけ、 今後もこの勢力が衰えるところは想像し難いところです。

 エクリプスから派生し現在残っている血脈は、 ベンドア(86%)、 ハンプトン(5%)、 セントサイモン(4%)の3系統です。


セントサイモン ( 4% )

 サラブレットの歴史はイギリスから始まりました。 イギリスの競馬界は、エクリプスやヘロドが活躍した18世紀中頃からしばらくの間は 次々に名馬を生産し、活気づいていきました。 しかし、しばらくすると主流血統に人気が集中し、 特定の血が濃くなる弊害によりその血が陰りを見せると、 それに変わる血脈が台頭するといった具合で、 主流血脈と言ばれる父系が早い周期で入れ替わっていきました。 このようなサイクルを繰り返していくごとに、 イギリス競馬全体の活力が段々と失われていってしまいました。

 そういった時代が長く続いた19世紀後半、エクリプス系の中でも傍流血脈と 思われていた系統から突如彗星のように現れた名馬、 それがセントサイモンでした。 無類の強さを見せ、10戦10勝で引退した後、種牡馬としても大成功を収めました。 圧倒的な勢いその勢力はイギリス中に拡大し、 人々はセントサイモン系の種牡馬に群がるようになりました。 そのあまりの勢いに、単一の血がイギリス全体に一気に広がってしまい、 結局、セントサイモンの血もそれまでの歴史を繰り返すように、 急速に衰えていったのでした。 現在ではその時代の隆盛を想像するのが難しいくらいに弱くなっています。

リボー ( 2% )

 そのセントサイモン系の4%の血のほとんどがリボーへ受けつがれています。 リボーはイタリアの天才馬産家フェデリコ・テシオの最高傑作と言われています。 欧州で16戦16勝の圧倒的な成績を残した後、英、伊、米で供用され、 主に米で残した産駒が活躍しました。 リボー系は、ステイヤーの底力のあるクラシック血統で、 気むらな面がありますが、この気の悪さを中和することができた グロースタークや、トムロルフあたりの系統が成功を収めました。

 セントサイモン系のその他の血脈としては、ヒンドスタンシンザンに代表されるボワルセル系、 ラウンドテーブルプリンスローズ系などがありますが、直系としての活力を失っています。



ハンプトン ( 5% )

 次にエクリプスから派生した、もう一つの血脈で5%の勢力を残すハンプトン系に目を移すことにします。

ゲインズボロー ( 3% )

 当時のセントサイモン系の衰退に力を貸すようにタイミングよく現れたのが ハンプトン系の立て役者ゲインズボローでした。 ゲインズボローは英国3冠馬でありながら、戦時中のレースであったため、 内容的に物足りない3冠として、低い評価にとどまっていましたが、 その後の種牡馬としての大活躍により、歴史的な名馬として名を残しました。


ハイペリオン ( 2% )

 ゲインズボローの代表産駒が13戦9勝の英ダービー馬ハイペリオンであり、 種牡馬になってからもその強力な遺伝力により、世界的な繁栄をみせました。 本質的にはスタミナに優れたステイヤー血脈であり、 現在のトレンドに合わないせいもあり、直系としての繁栄は影を潜めていますが、 スピードの資質を内在しており、 その血は現在でも母系に入って絶大な影響力を与えています。 日本で成功したハイペリオン系としては、ロックフェラ系、 オリオール系、オーエンテューダー系、カーレッド系などがあります。



ベンドア ( 86% )

 残るは、3つの血脈の中で現在最大の繁栄を見せているベンドア系(86%)です。 ベンドアはエクリプスから9代を経た種牡馬ですが、 更に4代を経たファラリスにより現在の繁栄が築かれました。 なのでベンドア系と呼ぶよりはファラリス系と呼ぶことの方が多いようです。 この系統は、フィデリコ・テシオの傑作であるネアルコ系と、 米血脈の祖ネイティヴダンサー系に枝分かれしていきます。

ネアルコ ( 72% )

 1935年生まれのネアルコは、伊ダービー、 凱旋門賞、パリ大賞など14戦14勝した無敗馬で、 種牡馬となったネアルコは優れたスピードを確実に産駒に伝えていきました。 この時期、競馬が短中距離中心に移行する中で、 まさに時代がネアルコのスピードを必要としていたかのように ネアルコ系の産駒が活躍し、信じられない勢いで その勢力を全世界に広げていったのでした。

 現在、ネアルコの血を持つ競走馬は全体の72%にもおよび、 サイアーラインだけで既に72%の馬がネアルコの血を持っているわけですから、 現在の競走馬でネアルコの血を持たない馬はいないといわれるのも当然といえます。 ネアルコの血をここまで繁栄させた立て役者は、 その仔ナスルーラ(24%)、 ロイヤルチャージャー(11%)、 そしてネアルコから2代を経たノーザンダンサー(35%)の3頭でした。



ノーザンダンサー ( 35% )

 1961年に加で生まれたノーザンダンサーは加・米で3〜4歳時18戦14勝し、 引退後も種牡馬として大成功しました。 産駒の多くが欧州へ送られて、大レースを勝ちまくり、 その勢力は世界規模で広がり、日本にも大きな影響を与えました。 ノーザンダンサーの系統としては、多い順にニジンスキー系(8%)、リファール系(6%)、 ノーザンテースト系(6%)、ダンチヒ系(3%)がいます。 他にもオペラハウス産駒の活躍が目立つサドラーズウェルズ系、 シアトリカルで代表されるヌレイエフ系など多くの種牡馬が ノーザンダンサーの血を広げるのに貢献しています。

ノーザンテースト ( 6% )

 この中に、つい最近まで日本の競馬を席巻してきた名種牡馬ノーザンテーストがいます。 ノーザンテーストの子孫の割合は6%といったところで、 頭数としては勢力を保っていますが、実際の活躍では今一歩の感が否めません。 現在のノーザンテースト系を支えているのは、 アンバーシャダイを経たメジロライアンくらいで、 他のノーザンテースト系種牡馬はあまりパッとせず、勢力の衰えは明らかなように感じます。


ニジンスキー ( 8% )

 英3冠馬ニジンスキーの血は8%とノーザンダンサー系の中では最も多く、 日本で成功した代表産駒にはマルゼンスキーヤマニンスキーラシアンルーブルあたりがいます。 世界でもマイラー資質のカーリアンシアトルダンサーなど 挙げたらきりがないほどです。 スピード、スタミナとも十分で、万能型の安定感のある血脈といえます。


リファール ( 6% )

 6%の勢力を残すリファールは米の名マイラーで、 ノーザンダンサー系のスピードと力強さを伝えてはいますが、 ステイヤーとして成功している産駒も多くいます。 当初ダンシングブレーヴマニラの成功によりその勢力を世界に広げました。 日本ではモガミの成功により、多くのリファール系種牡馬が輸入され、 現在では日本に輸入されたダンシングブレーヴと、 その産駒コマンダーインチーフ(英)の華々しい活躍が目立ちます。


ダンチヒ ( 3% )

 最後に挙げた3%の勢力を示すダンチヒは米で通算3戦3勝の後、 脚部不安のためわずか3戦のキャリアで引退しました。 種牡馬としてはマイルまでの素晴らしいスピード、瞬発力を伝えています。



ナスルーラ ( 24% )

 ナスルーラの勢力もノーザンダンサーに負けず劣らずすごいものがあります。 1940年生まれのナスルーラはイギリスで走り、通算10戦5勝。 非常に神経質な馬で、競走実績よりは明らかに種牡馬として成功したといえます。 遺伝力に優れ、ネアルコのスピードを確実に産駒に伝えていきました。

こちらもノーザンダンサーと同じく、数頭に偏った活躍ではなく、 多くのナスルーラ産駒が成功を収め、勢力を誇示しています。 ナスルーラの子孫は、多い順にネヴァーベンド(7%)、 グレイソヴリン(6%)、 プリンスリーギフト(5%)、 ボールドルーラー(4%)、 レッドゴッド(2%)に分かれています。

ネヴァーベンド ( 7% )

 7%の勢力を持つネヴァーベンドは種牡馬になってからの活躍が目覚ましく、 勝負根性の優れた、底力のあるスピード血脈を伝えています。 ここから派生した血脈としては、ダートで成功したブレイヴェストローマンミルジョージマグニテュードなどを輩出したミルリーフリヴリアに代表されるリヴァーマンなどがいます。


グレイソヴリン ( 6% )

 グレイソヴリンは英のスプリンターで、名馬というほどの競走成績ではありませんでした。 しかし、グレイソヴリンの孫にあたるアローエクスプレスの日本での活躍により、 グレイソブリンの代表産駒のほとんどが日本に輸入されました。 アローエクスプレスをはじめ、 タマモクロスビワハヤヒデなどに代表されるフォルティノ系、 トニービンに代表されるゼダーン系などが成功しています。 グリイソヴリン系はもともとスピード血統ですが、中長距離もこなせる競走馬も多く出ています。


プリンスリーギフト ( 5% )

 プリンスリーギフトも、グレイソブリンと同じく名馬というほどではない英のスプリンターで、 テスコボーイの日本での活躍により、代表産駒のほとんどが日本に輸入されました。 テスコボーイの産駒トウショウボーイサクラユタカオーが大きな成功を収めています。


ボールドルーラー ( 4% )

 ボールドルーラーは米で33戦23勝し、競走馬としても、種牡馬としても成功し、 多くの活躍馬を輩出しました。 ボールドビダーラジャババボールドリーズニングワットアプレジャーあたりが 子孫を繁栄しています。


レッドゴッド ( 2% )

 レッドゴッドは スピードに優れ、距離への融通性があります。 産駒にブラッシンググルームがおり、欧米では活躍馬が続出しています。 日本では、そのブラッシンググルーム産駒の クリスタルグリッターズが種牡馬として活躍しています。



ロイヤルチャージャー ( 11% )

 1942年生まれのロイヤルチャージャーは英で20戦6勝。 産駒の活躍が今ひとつで、一時はほとんど滅亡しかけていました。 唯一ターントゥだけが成功し、直仔サーゲイロードヘイルトゥリーズンファーストランディングという3頭の大種牡馬を出し、 現在になって、ロイヤルチャージャー系は全盛期を向かえようとしています。


ヘイルトゥリーズン ( 9% )

 ロイヤルチャージャー系(11%)のうちの ほとんどがヘイルトゥリーズン系(9%)で、 今をときめくサンデーサイレンスを擁する血脈です。 サンデーサイレンスはヘイローから派生しており、 ヘイローからは他にもタイキシャトルを輩出したデヴィルズバッグがいます。 また、ヘイルトゥリーズンからは、もう一つ日本に大きな影響を与えている ロベルト血脈が出ており、 ここには、三冠馬ナリタブライアンを輩出したブライアンズタイム、 日本で成功を収めているリアルシャダイグラスワンダーを出したシルヴァーホークなどがいます。 今日本で最も勢いを感じる血脈と言えます。


サーゲイロード ( 2% )

 残り(2%)はサーゲイロードを経由したハビタット系で、 ニホンピロウイナーなど類い希なスピード資質を伝えています。



ネイティヴダンサー ( 13% )

 ベンドアから派生したもう一つの注目すべき系統、 それが米血脈の祖ネイティヴダンサーです。 1950年生まれのネイティヴダンサーは、米で通算22戦21勝。 芦毛であったことから、"灰色の幽霊"という異名をとった、快速馬でした。 種牡馬としてはたいした成績ではなかったのですが、 米でレイズアネイティヴが、ヨーロッパで孫のシャーペンアップが 種牡馬として成功し、ネイティヴダンサー系を一大父系に築き上げました。


ミスタープロスペクター ( 9% )

 レイズアネイティヴから派生したミスタープロスペクター系は、 類い希なスピードをたたえたマイラー血脈といえます。 近年、日本でもこの血脈が大きな影響を与えています。 ヘクタープロテクター、 初産駒から気を吐いているアフリートエルコンドルパサーの父キングマンボ、 中距離巧者シーキングザゴールドゴーンウエスト、 ダートの鬼ジェイドロバリーミスワキファピアノと 現在最前線で活躍している種牡馬ばかりで、あげたらきりがないほどです。



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