|| 倫敦納豆 08/06/01 (日)22:22
混戦の評価が変わらないままダービーを迎えた。1番人気はNHKマイルカップを快勝したディープスカイ。以下マイネルチャールズ、サクセスブロッケン、アドマイヤコマンド、レインボーペガサスの順でここまでが単勝10倍以内(ただしプレミアムレースのため多少控除率が下がって配当が大きくなっている)。以下ブラックシェル、タケミカヅチ、ショウナンアルバと続いた。 前日の雨で馬場は渋っていたが、第9レース(ダービーは第10レース)から良馬場発表となった。良馬場の中で時計がかかる方、程度であろう。ゲートでアドマイヤコマンドが逆らうしぐさを見せていた。 レースが始まり、レッツゴーキリシマが先手を奪う。アグネススターチは2番手に納まり、サクセスブロッケンは芝の瞬発力勝負に不安を感じてか3番手の内につけた。3番手の外はスマイルジャック。2角をまわって、レインボーペガサスが押さえきれずに5番手にまで進出してきた。1000mは1分00秒8だが、先頭と2番手、2番手と3番手の間が開いており、3番手を基準に考えればスローといえる。 レインボーペガサスの次にアドマイヤコマンド、マイネルチャールズは中団、ブラックシェルは後ろの内側で足をため、ディープスカイはスタートはよかったのにさらに後ろにいた。 レインボーペガサスは快調に逃げるが、直線に入ってつかまった。アグネススターチ、サクセスブロッケンも後退し、いい手ごたえで先頭に立ったのはスマイルジャック。これに続くレインボーペガサスに、内からブラックシェル、外からマイネルチャールズが迫るが、先頭までは差がある。だが大外から一気にディープスカイが伸びて、スマイルジャックまで飲み込んでしまった。 1着ディープスカイ、2着スマイルジャック。3着争いはブラックシェル、マイネルチャールズ、レインボーペガサスの順となった。勝ちタイムは2分26秒7、4F48秒6、3F36秒4。 勝ち馬を除くダービーもそうだったのだが、この日の東京芝は差しがなかなか届かず、またそれほど外を通らなくても勝っている、少し中山っぽい馬場だった。とはいえディープスカイほど大きく外を通った馬もあまり多くないと思うので、「大外だけは伸びる」のかどうかはわからない。 いずれにせよその中で、常識的に最善に近いレースをしたのがスマイルジャックなのだろう。一方でそれらの流れを無視して大外を進んだ四位騎手の判断には驚いた。前走は内から抜けて勝っているだけに、大胆な決断であった。 ただし、レースのレベルについては辛くならざるを得ない。 8R 1000万下(2400m) 2分26秒3 3F35秒5 (稍重) 10R ダービー(2400m) 2分26秒7 3F36秒4 (良) 12R 目黒記念(2500m) 2分31秒9 3F36秒3 (良) ご覧の通り、古馬1000万下より遅い。勝ったディープスカイは末脚で勝ったのだからレース全体のタイムで評価するのは不適切ともいえるが、その他の馬は8Rに出走したと仮定して勝てたかどうか?目黒記念よりはさらに大きく劣っている。
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