|| 倫敦納豆 15/04/15 (水)23:41
牝馬クラシックの第1戦、桜花賞。今回は、「3戦3勝」の馬が、ルージュバック、キャットコイン、クイーンズリングと3頭もいた。人気はルージュバック(1.6倍)、ココロノアイ(7.6倍)、クイーンズリング(9.0倍)、アンドリエッテ(9.2倍)とここまでが10倍以内、以下レッツゴードンキ、キャットコインが10倍台である。
12.7-11.7-12.7―12.9-12.5-11.3-10.7-11.5
スタートから出足がつかないのはクルミナルとクールホタルビ。先頭はムーンエクスプレス、ノットフォーマル、トーセンラークが前へ並ぶが、それらの外からレッツゴードンキが先頭を奪う。ムーンエクスプレス、ノットフォーマル、コンテッサトゥーレ、アースライズ、レオパルディナなどが馬群の前目を形成するが、ルージュバック、ココロノアイ、クイーンズリング、アンドリエッテといった上位人気馬は後方である。クールホタルビが1頭だけ遅れている。 始めの600mが37:1と表示された。マイル戦にしては明らかに遅い。レッツゴードンキは1馬身半ほどの差をつけて3〜4角を回る。後方の人気馬たちは、外に出して前を窺った。 直線に入っても、まだ先頭はレッツゴードンキが駆けている。馬群が一団で続いているが、むしろ徐々に引き離されている。馬群は内外にも広がっているが、外の馬たちはなかなか前へ近づけていない。レッツゴードンキはそのまま差を広げ、最終的には4馬身差で桜花賞を制した。2着は最後追い込んだクルミナル、3着は最内から徐々に伸びたコンテッサトゥーレ。
上に記したラップタイムが示すように、序盤が速くならず、ラスト3Fになるまで遅いペースが続くという、かなり極端な末脚比べになった。上がり3Fは、最も遅いトーセンラークでさえ34:6である。 だからここで、レッツゴードンキが後続に迫られながら半馬身差くらいでしのいで勝っていたら「展開に恵まれた、本来ならGI勝ちにふさわしくない馬」という評価だったかもしれない(※)が、そこから差を広げて勝ったあたりを考えると、どのような展開であれかなりの確率でレッツゴードンキが勝っていたのかもしれない。
(※)あくまで、「多くの平均的競馬ファンがそう思うのではないか」ということであって、私自身は「勝った馬が強い、というより負けた馬は弱い」という思想です。
|