|| ヨッシー 01/06/10 (日)21:38
上位2頭は内枠の馬、しかも4着までがインのグリーンベルトを通った馬で占められた。結局、高速馬場に対し前々で競馬ができる馬が台頭し、それにプラスして枠順と脚質がレース結果を左右することになった。 逃げたヒコーキグモのペースは5F58秒0と速い時計が出ている馬場状態を考慮するとまずまずの平均ペース。アドマイヤカイザーはインにこだわったのが正解だった。状態が復調してきているのはわかっていたが、見事にテン乗りの芹沢騎手がこの馬の決め手を引き出した。去年の毎日王冠では2着に食い込んでいるだけに能力が上位であることは分かり切っていたが、それにしても素晴らしい切れ味だった。 トーヨーデヘアはヒコーキグモ、トウショウノアを先へやってインの3番手。これは理想通りの展開。前が早めに失速したため、坂下くらいから先頭に立ち一時は2馬身以上突き放して楽勝かとも思えたほど。最後は勝ち馬の決め手にしてやられたが、見事なレースだった。休み明け3戦目というのも狙い目としてはセオリー通り、ブリンカー着用というのも大きかっただろう。 バンブーマリアッチは、道中トーヨーデヘアの直後に位置。直線ではインからしぶとく伸びて3着に入った。こちらもスムーズに流れに乗れたこと、馬場のいいところを通れたこと、連闘で体が絞れていたことが好走要因だ。 ヒコーキグモはもっと粘るかと思ったが。まぁ最近、重賞では実績がないだけに好走といえるだろう。 ロサードは外から追い込んできてはいるが、コースロス、馬場の悪いところを通らされたこと、休み明け2戦目ということが影響したようだ。 ニホンピロスワンは見せ場なし。このレース、牝馬は過去10年でワコーチカコが連対しただけで不振であるというデータ通りの結果だった。 グリーンブリッツはシンガリ負け。先行するはずが後方からの競馬となってしまい、途中で首を上げて走ったりと完全に流れに乗れずに終わった。 それにしてもこのレースは出世レースとして知られるが、今年も勝ち馬が重賞初制覇。アドマイヤカイザーには今後も大いに注目する必要がありそうだ。これで外国産馬が5年連続優勝となった。
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