|| 浪漫帝国 02/03/03 (日)17:38
予想されたとおりの超スロー。それも相当なスロー。でもスローの底力比べになると潜在能力がモロに出るとよく言われる。今回も有力馬と目されていた馬達の潜在能力の差が出た印象だ。 バランスオブゲームは鞍上の好判断。嫌々の逃げだったがそれがよかった。たしかに展開に恵まれた印象はあるが、4コーナーで追走してきたトニーディアマンテを楽々振り切り逃げ切ったあたり、ただの逃げ切りではない。それに自分の本来のスタイルの競馬でなくての勝ちは評価が高い。本番では好位での競馬がしたい。 ローマンエンパイアはあのスローペースで大外をぶん回して半馬身差の2着なら、トライアルの内容としては合格。結果的に、今日のメンバーの中では力が1枚違った印象。今日は3、4コーナーでの反応がイマイチでとても届かないと思われてたところから推定上がり33秒後半の脚を繰り出した。あのスローペースでもピタッと折り合えたあたり距離の不安はもうしなくてもよさそう。負けはしたが、本番皐月賞に向けて上々の滑り出しといっていいだろう。 タイガーカフェはホープフルSがフロックでなかったことを示した。上位馬とは切れ味の差が出た感じだがペースが速くなって消耗戦になったときは台頭の余地があるだろう。 セブンスバードはダービーまでにさらによくなりそうな馬。大事に使ってほしい。 そして人気馬ローマンに水をあけられたもう2頭の人気馬。 ヤマノブリザードは今日はスタート前から少しテンションが高かった。直線狭いところに入ってしまった上に、口を外に向けて走ったりと、自分のレースをまったくしていない。本番はもう少しよくなりそう。 ヤマニンセラフィムは2コーナーで少しかかったのは確かだが、位置取りは好位と絶好位。それでいて追い出してからまったく伸びなかった。 この2頭の今日のレース内容の見解は人それぞれかなりわかれそうだが、私はこの2頭はクラシック戦線の主役からは脱落したと見る。トライアルで惨敗を喫した馬が、本番で巻き返すことは容易ではないからだ。97年にサニーブライアンが弥生賞で離された3着(そのあと若葉S1番人気で4着敗退)ながら2冠を制した例はあるが、今年のように抜けた馬が何頭もいる状況で本番で一気に巻き返せた例はない。 クラシック、それは勝ち残った馬だけが覇を争うことができるサバイバルトーナメントなのだ。
|