|| 浪漫帝国 02/03/10 (日)18:44
昨年暮れの阪神JF上位組(タムロチェリー、アローキャリーなど)が、オーバーフォール後苦戦を強いられていて混戦といわれていた今年の牝馬クラシック路線。今日のフィリーズレビューにはその阪神JFで1番人気になったキタサンヒボタンが出走。 しかし、いざ出てきてみればマイナス体重。本番前のステップレースとしてはかなり寂しい体だった。底力は見せたが、ステップレースの段階であれだけ体ができていては本番での上積みは望み辛い。それとフジキセキの産駒には1400ぐらいまではすごく強いがそれ以上距離が伸びるとアレレ?という馬が多い。この馬はその典型だと思う。 勝ったサクセスビューティはこれで逃げて3勝。今まで好位での競馬も試みてみたが、やはり逃げて自分のペースで走ればかなり走れるタイプ。タイムはかなり優秀だし、桜花賞の候補に挙げていいだろう。ただ、本番はヘルスウォールなど同型馬との兼ね合いがカギ。今日はトゥインチアズが行けなかったのも幸いしている。信頼はしにくいタイプ。 2着はキョウワノコイビト。内からよく伸びたが2着まで。しかし最後はヒボタンに差し返されそうだった。トニービンだけにこの距離はやや忙しいか。 カネトシディザイアは直線伸びず7着。追い込み馬歓迎の流れだっただけに、この内容は不満。桜花賞でどうこう馬ではなさそう。同じことはウィルビーゼアやブルーリッジリバーにもいえる。 全てのトライアルが終了した桜花賞路線。確固たる主役の存在はなく大混戦だ。レベルが低いわけではないから、これは予想するのが楽しくてしょうがない。去年は阪神3歳牝馬S(当時)の1着2着のテイエムオーシャンとダイワルージュが上位に入ったが、今年の桜花賞は暮れのGTの組が台頭するかどうかは微妙だ。あのレースの上位馬は、年が明けてからまったくいいところなし。6着や7着だったチャペルコンサートやカネトシだって、JFからさらに時計を詰めたわけでもなく進境が見られない。毎年ポイントになるチューリップ賞も、いざ桜花賞というレースとは思えなかった。ヘルスもコスモもチャペルも、はっきり言って迫力不足だと思う。今年は、昨年のムーンライトタンゴのように直前になって頭角を表した馬、シャイニンルビー、昨日のサンターナズソングとトミケンクラウン、そして今日のサクセスビューティといった馬達の争いになるかもしれない。
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