|| プロヴィックス 02/09/03 (火)11:11
平成になってから2度目となる距離延長で、今年より千六となった新潟2歳S。前回の変更は意義深かった。特筆されるのは勝ち馬のその後の成績。このレース限定といった馬は皆無で、少なくとも来春まではそれなりの活躍をしています。この点で同じ2歳重賞でも、同週に行われている小倉のレースとは一線を引いています。さて、今回の変更は如何にといったところですが、レース内容を見ると期待させるものでありました。
≪レベル≫ 古馬比較:500万下より高くほぼ1000万下 これは、この時期の2歳マイル戦としては出色。暮れに行われる2歳チャンピオン決定戦の平均レベルと同等。牡牝両レースとも1000万下を超えるレースは10年に一度。平均では0.5秒は落ちるのだから期待大。ひとつだけ疑問符をつければ、負荷の少ないレースほど古馬比較がよくなる点。回を重ねることで目安が付くようになると思いますが、今のところは期待を先行させておきます。時計の速さ自体は新潟コース特有のものなので、過大評価しない方がよい。
ワナ 細かい血統的見解はピンと来ないタイプなので、父フジキセキだから如何と固定しては考えませんが、走法や体型よりマイルはベストに近いでしょう。脚質も同じく差した方がよいと思う。距離に関しては父フジキセキらしいと言えますが、脚質に関しては珍しいのではないでしょうか。これを理由に、今一歩足りないと言われるところを克服する可能性がある馬と捉えています。能力も現時点では文句なし。
ヨシサイバーダイン 前走の内容からすると大きな飛躍。距離経験が活きたという説もありますが、それは如何なのでしょうね。理由はともかく、内容は文句なし。
マルロス 相手が強かったことが最大の敗因。前走示した能力は現時点では本命に相応しいもの(古馬500万下より速い)でしたが、今回も自身同等の内容でしたので内枠が敗因とは言い切れないと思います。
ホーマンアピール 結果から見るとレース選択の失敗。前走の内容が小倉組としてはイサミペガサスと共に、他馬に1秒差をつけるものだっただけに惜しまれます。レースも中途半端なもので思い切りの良い田中剛騎手らしくない騎乗でした。ためたレースをしても持ち味は出ないと思われます。
今年出走した馬の成績次第で、更にスケールの大きいレースになる可能性を秘めていると思います。
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