|| 白幸緋牡丹 04/04/19 (月)19:18
昨年末から今年初めに至るまではSS産駒不振説が出るほどだったが、いざフタをあけてみると大挙8頭がクラシック初戦にエントリー。さながらBT産駒が大挙押し寄せたサニーブライアンの時を思わせるものがあった。 先週のダンスインザムードに続き、SS産駒の高素質馬がついに本領を発揮した。菊沢騎手には悪いが、乗り替わりで一変したと言って良い。元々ダートの未勝利戦ではスシトレイン並みのぶっちぎりを見せるなど素質の片鱗は見せていた。だがそれを阻害する気性難。二走前はまともに走らないで自滅。前走スプリングSもそれに近い内容だったが、前崩れの展開の中、先行馬最先着で勝ち馬と一馬身程の差。熱狂的支持者の多かった勝ち馬の再評価の影に隠れしまったが、この馬が最も強い競馬をしたのは確かだった。それでも1勝馬不利の傾向と気性難&勝負弱さが懸念される血統、他の話題馬、注目馬がおり、買えなかった人(含む私)には買えない一頭だったのだろう。 この皐月賞、最も強い競馬を見せたのはコスモバルクであることに異論は無い。ちょっと枠が外過ぎた。この馬にとっての不運は、外を回る羽目になったことと、その隙を衝ける凄腕の鞍上と高素質馬のコンビが一組存在したということだろう。次の対決を考えた場合、既に東京コースを経験している点で同馬に強みがある。もっとも、そのせいで人気になってしまうのだろうが。 3、4着馬は奇しくも朝日杯連対の二頭。先行力を背景に二頭とも実力を出し切ったといって良い内容。特にメイショウボーラーが四角手前で軽快に突き放した時は、勝負アリ、とさえ思えた。最後は瞬発力の差、ということになるのだろうが、相手が悪かった気もしないでもない。 後続馬はレースの上がり3F34.4ではどうしようもない。上位二頭が強過ぎた。2番人気だったブラックタイドはスタートも悪く惨敗。スプリングSで魅せた末脚はあたかもマティリアルの如く。今後この馬に関する最大の話題は「ダービーで誰が乗るか」ではないだろうか。
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