|| 淀まで15分 04/10/10 (日)22:36
新興勢力台頭を強く印象づける末脚だった。大外一気のナリタセンチュリーが5歳秋にして重賞初制覇。 逃げ馬が不在で何とダイタクバートラムが逃げを打つ展開を、後方でジックリと待機。 直線で大外に持ち出すと、並びかかったアドマイヤグルーヴを一瞬のうちに置き去りにし、さらに内から抜け出したゼンノロブロイに襲いかかる。 最後は2頭の叩き合いになったが、内で食い下がる大本命馬をクビ差制して金星をゲットした。 特異なペースとなった今春の天皇賞で、後方から追い込んで掲示板に載ったのはナリタセンチュリーただ一頭。 その決め手は十分に認識されていたと思うが、休み明けなどの臨戦過程を考慮すれば「お見事!」の一語に尽きる。 「未完の大器」が決めた差しきり勝ち・・それはさながら99年の勝ち馬ツルマルツヨシの如し。ここをステップに一流馬への道を歩むか。
ゼンノロブロイは絶好位から競馬を進めるも、最後はマッチレースで遅れをとった。 3〜4角にかけてジッとしていたが、それは進路がなかったのか鞍上の判断なのか・・いずれにせよ、今回も詰めの甘さが出てしまった。 3角手前ごろから福永騎手が積極策に出たレニングラード。ここでも3着に食い込んできたが、最後は3馬身差。現時点ではこれまでか。 アドマイヤグルーヴは坂の上り下りがチグハグだった。恐らくレニングラードと共に上がっていった時点で馬がスパートの態勢に入ったのでは。 下りでもう一度抑えるような素振りが見られ、少しロスのある競馬をしてしまった印象。 ただ馬体が12キロ増えての初戦。エリザベス女王杯へ向けてはまずまずの内容だったのでは。
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