|| クラシック 05/05/02 (月)01:15
ゼンノロブロイ、タップダンスシチーがいない、まさに本命不在という前評判だった今年の天皇賞(春)。人気も入れかわり立ちかわりで最終的にはリンカーンが5.4倍で一番人気。僅差でヒシミラクル、マカイビーディーヴァなど5頭が10倍以下。終わってみれば結果も大波乱であった。
スタートはトウショウナイトとアイポッパーがやや立ち遅れたがほぼ揃った。外からビッグゴールドが予想通りハナを切り、ザッツザプレンティあたりがそれに続き、ブリットレーンまでが先行集団、それ以降はひとかたまりという感じ。リンカーンはいつものように後方、マカイビーディーヴァはその前、ヒシミラクルは中団だったが掛かっていたのか首が高い。対照的に勝ったスズカマンボは中団の内で折り合っていた。
案の定スローな前半で、1週目のスタンド前ではビッグゴールドが2馬身ほど離していく。雨の中、去年の再現もありうるかと思わせるような逃げだったが、1コーナーに差し掛かる手前でシルクフェイマスが動いた。一気に先頭に立ち、さらに3馬身ほど引き離す。そのまま3コーナーまではシルクの一人旅だったがそれもここまで、4コーナーの手前で馬群に飲み込まれると最後はシンガリに沈んだ。4角で再び先頭に立ったビッグゴールドだが、近走の結果は伊達ではなかった。すぐ後ろにザッツ、さらに内からスズカ、外からはアイポッパー、以下横一線で各馬が押し寄せてくる中、しぶとく粘りきって2着に滑り込んだ。
スズカマンボが最速タイの上がり34秒1で一気に勝負を決め1着。常に内を進み、最後まで経済コースをとった安藤勝己騎手の好騎乗。
3頭激しくなった2着争いはビッグ、アイポッパー、トウショウナイトの順で決着。やはり京都の長距離は得意かアイポッパー。トウショウナイトも上がり34秒1で惜しい4着。
人気のリンカーンは伸びきれず、去年の雪辱は晴らせなかった。ヒシミラクルは直線でずるずる後退、折り合いを欠いたのが響いたか。マカイビーディーヴァとアドマイヤグルーヴは見せ場無く終わってしまった。
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