|| DAVIDBOWIE 05/06/07 (火)09:58
大混戦の安田記念は、日本のフレッシュなマイラーの勢いと香港馬の意地とがぶつかる好レースとなった。Hペースで逃げると思われたサイレントウィットネスが控え、ローエングリンのマイペース。しかし、1,000M57.4秒と極端には緩まず、きちっとしたGIのペースに。直線ではローエングリンを交わしたサイレントウィットネスが粘るところを一時は外から人気のテレグノシス、アドマイヤマックス等が追うが直線半ばで脚を無くす。さらにその後ろから末脚を伸ばしたアサクサデンエンとスイープトウショウがあわせ馬のように並びかけ、アサクサデンエンがぐいっと出たところがゴール。鞍上の藤田騎手には3年ぶりのGI制覇となった。4着・5着に外からじりじりと差を詰めた香港ブリッシュラック、カンパニーが入り人気の皐月賞馬ダイワメジャーは8着、桜花賞馬ダンスインザムードは18着に敗れた。
前々走マイラーズC辺りから本格化の兆しを見せていたアサクサデンエン。前走レコード勝ちの割には7番人気と評価を落としていたが、1.32.3のタイムも馬場状態を考えれば速く、堂々とマイル路線のスターダムにのし上がった。年齢を経ても堅実に走る血統であり、秋の天皇賞路線でも期待できる新星が誕生した。
2着のスイープトウショウも前走オープン特別敗退で人気を落としていたが、昨秋の秋華賞のレースに見るとおり末脚の爆発力では牡馬に相手でも劣らない。外のテレグノシスの仕掛けにあわせる形で若干速い仕掛けとなったことが最後まで尾を引いてしまったが、直線平坦の淀のコースを最も得意としており、秋のマイルCS戦線でも侮るわけにはいかない。
驚いたのが香港サイレントウィットネス、ブリッシュラックの好走。前者は距離&坂適性、後者はパドックでどう見ても細くガレた馬体から好走は難しいと見ていたが、底力を問われるレース、しかも遠征の不利がありながらしっかりと結果を出して見せた。今後再度の日本遠征があれば慣性の効力も加味して必ず評価したい2頭である。
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