|| 倫敦納豆 06/11/27 (月)00:31
この日の東京は1R少なく、ジャパンCは第10Rである。9Rの直前あたりから小雨となったが、最終の11Rまで良馬場発表は変わらなかった。1番人気ディープインパクトの単勝オッズは、1.3倍である。 レースはコスモバルクが逃げ、超がつかない程度のスローペースで落ち着いた。続いてトーセンシャナオー、ハーツクライ、フサイチパンドラ、ドリームパスポート、メイショウサムソンの順に流れ、ディープインパクトは最後方、ウィジャボードはその一つ前である。 3コーナーあたりから後続勢がじわりと外に持ち出し始め、ディープインパクトも順位を上げ始める。だが早目に先頭に立つのを恐れているのか、控えめな進出である。 最後の直線、内を大きく開けて、コースの真ん中あたりでの叩き合い。ディープインパクトが抜け出し、2馬身差で勝った。 ドリームパスポートがやや内から抜け出して2着、ウィジャボードは最後に追い込んだものの3着、逃げたコスモバルクは4着だった。2番人気のハーツクライは直線いいところなく10着に終わった。
小雨の影響を過小評価しているのかもしれないが、今回のディープインパクトのパフォーマンスは、例年のジャパンCの勝ち馬と同程度であり、春ほどの調子ではなかったように見える。今回に限れば、工夫次第で戦えたのではないか? 例えばなかなかペースが上がらなかったにもかかわらず、だれも出し抜けを狙わなかった。また、馬場の内側は誰も通らなかったが、最終Rでヒカルベガが通って2番人気の3着だった。馬のタイプによっては最内狙いはあり得たと思う。それらの小細工によって勝敗が変わる確率は半分よりは低いとしても、「果てしなく0に近い」とまでは見えなかった。 今回のレースは、漫然と流れ、漫然と叩き合い、漫然と終わってしまった印象で、少しもったいない。ディープインパクトとコスモバルク以外の騎手は、どのような戦い方を目指していたのだろうか。 ただ一方で、それゆえに今回の結果は現時点の実力をかなり忠実に反映しているとも言える。
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