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ホープフルS |
[ ☆レース回顧 ] |
|| 79 06/12/27 (水)22:50
ディープインパクトの半弟ニュービギニングが後方一気で他馬を豪快に差しきった。 同じ日にターフを去った兄から弟へ、最強リレーのバトンタッチ…なんて話だとしたら、ちょっと出来すぎですが。
勝ちタイムに関して言えば、同日の新馬戦・未勝利戦よりも3秒以上速い好タイム。 しかし、上がりタイムを比較すると、兄ほど強烈な末脚でもって差しきったわけではないことが、はっきりとわかります。
ホープフルS 12.4 - 11.1 - 11.3 - 11.8 - 11.9 - 12.3 - 12.5 - 12.7 - 12.4 - 12.7 2:01.1 4R新馬 12.6 - 12.0 - 12.4 - 12.6 - 12.9 - 12.6 - 12.8 - 12.7 - 12.0 - 12.5 2:05.1 3R未勝利 12.9 - 11.4 - 12.6 - 13.1 - 12.5 - 12.5 - 12.6 - 12.0 - 12.1 - 12.7 2:04.4
4F 50.3 - 3F 37.8 最速上がり 35.6 ニュービギニング(1着) 4F 50.0 - 3F 37.2 最速上がり 35.9 ロックザキャスバ(5着) 4F 49.4 - 3F 36.8 最速上がり 35.8 ローランデザート(8着)ほか
他馬と比べても大差なく、レース全体の上がりは他のレースの方が上回っています。 破格の走破タイムの原因は、前半の異常なハイペースとみて間違いないでしょう。 前半1000m通過は58.5秒。前日の古馬準OPが58.3秒と、ほとんど同タイム。 しかも、後者は1800mのレースなのだから、2歳戦の2000m戦で、いかにめちゃめちゃなラップが刻まれていたか… (過去10年のホープフルSを見ても、前半1000m1分切っているのは今回だけ)
これでは、前に行った馬が潰れ、後ろの馬が台頭するのは必然で、好タイムも当然。 出遅れて後方からの競馬だったニュービギニングには願ってもない展開になりました。
新馬ではスローペースを先行して押し切り、2戦目ではハイペースを後方待機から差しきるという、全く異なる競馬を見せ、 ほとんど追い込み一辺倒だった兄とは違った「良さ」を見せてくれたニュービギニングですが、 「兄から弟への最強リレー!」のバトンがつながったかどうかは現時点では判断し難く、 次走こそが、この馬にとっての試金石となるのではないかな、と思います。
2着以下の馬の評価も難しいですが、比較的前の方で競馬して、最後まで、ある程度粘った馬… 例えば、4着のクルサードや7着ヒカルオオゾラあたりは、次走で巻き返しがあるかもしれません。
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