|| 倫敦納豆 06/12/26 (火)01:16
今回の有馬記念は良馬場で行われた。ゲート入りの段階でスイープトウショウがゴネたが、同馬はスタートでも出遅れる。 アドマイヤメインが初めから大きくリードを取り、ダイワメジャー、メイショウサムソンらが離れて2番手集団を形成する。有力どころでは、もう少し後ろにデルタブルースやドリームパスポート、コスモバルクはさらに後ろ。ディープインパクトは後方に控えたのだが、出遅れたスイープトウショウと大きく下げたスウィフトカレントがいたので、後ろから3番目であった。 アドマイヤメインの1000m通過タイムは59秒5(速報)。2番手は大きく離れているので、逃げ馬を除けば速いペースではない。このあたりからアドマイヤメインはペースを落ち着かせるが、後続集団はなかなか差を詰めに来ない。 3コーナー付近から徐々に差が詰まり始め、またディープインパクトが動き出す。さらに後ろのスイープトウショウ、スウィフトカレントは4コーナーまでに取り残される。 直線でディープインパクトは大外を走り、他馬を置き去りにして3馬身の差をつけて勝つ。ポップロックが狙っていたように馬群を抜けて2着に入り、先行して最内で粘っていたダイワメジャーが3着だった。
武豊騎手は特別なことをしたわけでなく、普通に回ってきただけである。一部にあった中山苦手説も気にしていなかったのだろう。そして現実に完勝した。これでシンボリルドルフ、テイエムオペラオーと同じ(交流G1も含めればアドマイヤドンも)G1勝ちが7つとなった。
ポップロックの2着はペリエ騎手がうまく乗った印象。ただ、前走メルボルンCで3キロ差をもらって負けたデルタブルースより馬券が売れていたのには驚いた。騎手の腕とともに、ファンの眼力にも感服である。 同時に、海外遠征を経てさらに力がついたというのも貴重である(トゥザヴィクトリーは帰国後長期休養だったので…)。ひょっとすると、時差ボケさえなければ、海外遠征に伴う馬への負担は案外小さいのでは?とさえ思った。いずれにせよ日本競馬界が遠征上手になってきた証であると思う。
ダイワメジャーは距離不安説が根強かったが3着。この段階では未知の距離だったので仕方ない面もあるが、これくらい走れるとわかっていたならば、もっと積極的なレースをした方が有利であったと思う。
ドリームパスポート、メイショウサムソンの3歳勢は歴戦の疲れが出たか。本来もう少し良い走りができると思うので、春天までにじっくり立て直してもらいたい。
確かにディープインパクトは強かった。だが去年と比べて他馬の騎手達に勝とうとする気迫が感じられず、ディープインパクトに合わせてレースを進めてしまった感がある。
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