|| 倫敦納豆 08/09/29 (月)00:22
札幌記念2着の後、マツリダゴッホが得意の中山にやってきた。3歳馬がいないのは当然だが、ここに4歳馬がいないのはいただけない。人気はマツリダゴッホ1強(1.4倍)で、次のエアシェイディが8.4倍と開いてしまったのは仕方ない。 逃げたのはなんとキングストレイル。逃げたのは新馬戦以来のようである。短距離に転向して実績を上げており、久々の中距離だっただけにスタミナ温存策か、と思っていただけに驚いた。だが早めにスピードダウンに成功して、まずは第一段階をクリアか。だがマツリダゴッホは早くも2番手である。エアシェイディ、スクールボーイあたりが続く。 前半1000mは1分01秒8とかなり遅い。だが3角手前でゴーウィズウィンドが一気に仕掛けてレースが動き出す。ゴーウィズウィンドはそのまま先頭に並びかけるが、キングストレイルも譲らない。やがてゴーウィズウィンドが下がっていくが、今度はシャドウゲイトが襲い掛かる。しかし今度もキングストレイルは譲らない。エアシェイディも前を狙おうとしているが伸びてこない。2頭が抜け出す形になったが、ここまで内で我慢してきたマツリダゴッホが両者を追いかけて動き始めた。 直線に入ってシャドウゲイトも力尽き、マツリダゴッホがついにキングストレイルに並びかけた。キングストレイルも抵抗したが、今度力尽きたのはキングストレイルの方だった。マツリダゴッホは着差を2馬身に広げて勝利、2着キングストレイル、後方勢からトウショウシロッコが最後に抜け出したが3着まで。
形だけ見れば、前半がスローで、前につけていた馬のワンツーである。なのでスローの前残りともいえる。だが早くから出し抜けを狙う馬と逃げ馬との激しい攻防が見られ、見ていて面白いレースであった。後半はかなり激しかったようで、ラストの5Fは全て11秒台、合計57秒8となった。勝ったマツリダゴッホはさらに速かったことになる。 結局マツリダゴッホが格の違いを見せ付ける形となった。中山以外なら性能が落ちるかもしれないが、それでもここまで強ければ立派なものだ。 今後のためのポイントとなりそうなのはキングストレイルの評価だが、横山典騎手はこれまで中距離と思われた馬を長距離で好走させた経歴が多いので、今回はそれが短距離→中距離で行われたのだと考えている。つまり今後も短距離馬として考え、他の騎手で中距離戦に出てきた場合は買わないことにしようと思う。
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