|| 倫敦納豆 08/11/16 (日)21:55
人気はカワカミプリンセスの一本かぶり、2番人気は前日発売の段階ではポルトフィーノだったが、予想された雨がそれほど降らなかったことからかベッラレイアが最終的な2番人気となった(個人的には、ポルトフィーノも重下手と予想しているが)。 スタート直後に3番人気のポルトフィーノが落馬、競走中止になった。軽くなったポルトフィーノは内から抜け出して先頭に立ってしまう。まだ騎手が乗っている馬ではコスモプラチナが先頭、後続を大きく離して逃げる。以下ビエンナーレ、ピサノジュバン、フェアブリーズが続き、少し離れてリトルアマポーラ、マイネレーツェル、カワカミプリンセス。その後ろにエフティマイア、その外に今回は中団に構えたベッラレイア。1000mは59秒3で通過した。 コスモプラチナは3角の坂でもまだリードを保っていたが、直線入り口でビエンナーレが捕らえて前に出る。しかしすぐにリトルアマポーラが抜け出す。その外からカワカミプリンセスとベッラレイアが追うが、差がつまらない。結局リトルアマポーラ(4番人気)1着、カワカミプリンセス2着、ベッラレイア3着となった。
勝ちタイムは2:12:1、上がり4F47秒6、3F35秒2。この日雨は降ったものの芝は良のままで、早くから雨は上がっていた。1つ前の10Rも上がりは速く、雨の影響はそれほど大きくなかった。爆発力を持つと思われたカワカミプリンセスとベッラレイアが突き抜けられなかったのはあくまでその馬自身の問題(不調や衰え)であり、展開や馬場ではなかったと思われる。 逆にリトルアマポーラはこれまでよりも前でレースをすることに成功、うまく立ち回り流れに乗った。馬の実力が前提だが、(同じルメール騎手の)ハーツクライの有馬記念を思わせる見事な勝利だった。
ところで落馬したポルトフィーノは、その後もある意味勝ち馬より目立っていた。騎手を振り落とした後すぐさま先頭を奪い、コスモプラチナより前へ「大逃げ」を打ち、直線で大外に行ったかと思うと他馬が内で闘っているのを見てか内に大きく切れ込んで、リトルアマポーラに1馬身半ほど「先着」。内に切れ込む段階でリトルアマポーラは押されるように内にずれていったのだが、もし騎手が乗っていて同じように動いていたら斜行とみなされたかもしれない。これまでの肉体面の故障も含めてよいのかはわからないが、もうこの馬に関しては「優れた脚力を発揮できないのも実力のうち」と考えたい。
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