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有馬記念 |
[ ☆レース回顧 ] |
|| 79 08/12/28 (日)21:21
6.9 - 11.2 - 11.9 - 11.2 - 11.9 - 13.0 - 13.2 - 12.4 - 11.5 - 11.9 - 12.0 - 11.7 - 12.7 2:31.5 4F 48.3 - 3F 36.4
1番人気ダイワスカーレットがスタート良く先頭に立つと、そのままマイペースの逃げで後続を寄せ付けず完勝。 「牝馬の年」と言われた2008年を締めくくる勝利となった。 2着には道中最後方にいた最低人気馬アドマイヤモナーク、3着には10番人気エアシェイディが入り、 単勝以外の馬券はかなりの高配当に。
ダイワスカーレットが外枠からすんなりハナをとる展開。 前半900mはそこそこ速めのペースで入るも、中間3Fで13.0 - 13.2 - 12.4としっかり息を入れ、残り5Fからロングスパートをかける展開に。 ダイワスカーレットを早めに追いかけた馬がばて、追走で無理しなかった馬が上位に飛び込む形に。
勝ったダイワスカーレットは抜群の出来。 中山2500で不利な外枠が懸念されましたが、他に行く馬がいないこともあり、 比較的楽にハナを取りきり、あとは自分の競馬に徹することができました。 残り5Fからのペースアップで後続に脚を使わせて逃げ切るという、強い逃げ馬の理想的な形。文句のつけようのない内容でした。 来年は海外遠征を計画している模様、ぜひとも無事に行ってほしいものです。
2着アドマイヤモナークは大外枠も、 1周目1コーナーでは、集団から離れて最後方で、枠順の不利をチャラにする形。 勝負どころで脚を使ってしまった先行集団とは違い、最後まで脚を溜め込んだことが結果的に奏功しました。 12月〜2月の芝での成績は、このレースを除いて[4,3,2,4]、 2歳〜3歳冬・3歳〜4歳冬の若かった頃を除けば、[2,3,2,0]という、冬季の成績は完璧な馬。 また、中山芝での成績も[1,2,3,1]とかなり好相性でした。 と、レースが終わった後ならば言えますが……。
3着にはエアシェイディ。8,9番手あたりを追走し、4角では早めに進出して結果を出しました。 天皇賞ではダイワスカーレットから0.2秒差の5着、この中間も好調が伝えられており、10番人気は不当に低い評価であったように思います。 ダイワスカーレットとの差は前走が0.2秒差、今回が0.4秒差と、わずかであるようにも見えますが、 その差は決してひっくり返せない、決定的な差であるように感じます。
4着ドリームジャーニーは後方2番手。アドマイヤモナークと同じく内でしっかり脚を貯める形での好走でした。
5着スクリーンヒーローは4角から早めに仕掛ける正攻法の競馬。 最後は脚があがってしまい、2〜4着馬に交わされてしまいましたが、 夏から使い詰めであったことを考えると、G1馬として恥ずかしくない競馬をしたように思います。
4番人気メイショウサムソンは8着。 道中は2,3番手につけ、残り4F過ぎから積極的に仕掛けていきましたが、伸びを欠きました。 最終追い切りの動きからしてピーク時からは程遠く、万全の状態ではありませんでしたし、 この敗戦は致し方ないでしょう。これで引退。お疲れ様でした。
2番人気で、前年度覇者のマツリダゴッホは12着と惨敗。 内枠で、道中もロスなく内を突けた前年とは違い、終始外・外をまわるロスの多い最悪の競馬。 最終コーナーも大外を捲くる形になってしまい、あれでは息切れもやむなし。 本質的には1600〜2000m程度の距離適性の馬、こういう大味な競馬をしていては……。
ダイワスカーレットの強さだけが際立ったレースでした。 来年はこの馬とウオッカ、ディープスカイ、オウケンブルースリあたりが古馬中長距離路線の中心となっていきそうです。
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