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弥生賞 |
[ ☆レース回顧 ] |
|| K 09/03/10 (火)17:56
豪華メンバーが揃うトライアルという触れ込みのはずが、ナカヤマフェスタ、フィフスペトル、アントニオバローズと有力馬が次々回避、加えて内容も凡戦もいいところとなり、失望感さえ漂うトライアルレースとなった。
ロジユニヴァースはプラス2桁体重続きだった馬体を初戦から4kg減らして、トライアルとはいえ動ける態勢が出来ていた。競馬では自分からペースを作る競馬、1F13秒台を連発されれば流石に後続は歯が立たない。名より実を取ったという言い方がまさにぴったりの勝ち方であり、自在性を改めて示せた今回の内容はいいものがあったし、能力は確かに高い。しかし、こと本番にこれが結びつくかと言われれば甚だ疑問。道中どスローの展開ながら上がり35秒台、レースタイムは2分3秒台と不良馬場でアグネスタキオンが勝った8年前以来の遅い時計とタイムの面では評価は出来ないし、全馬がこの馬をマークするであろう本番で同じ競馬が出来るとも思えない。皐月賞はこの馬にとっての試金石となるだろう。 2,3着ミッキーペトラ、モエレエキスパートは道中前に居てそのまま流れ込んだクチ。流れに恵まれたということ以外にコメントする必要は無く、皐月賞は参加するだけという感じになるだろう。 これら2,3着馬よりは4着キタサンアミーゴの方に将来性を感じた。母父トニービンだし、次走府中のダービートライアルに出てくるようなら注意が必要。 アーリーロブストは出負けもあったものの、前に取りつく素振りすら見せず。やはり逃げてこその馬だったという事、寧ろ陣営がその事を身に染みて分かったという事はいいことかもしれない。本番の作戦は決まったようなものだ。 セイウンワンダーは+12kgという数字以上に余裕残しに見えた。道中気分良く追走できたが、結果的に自分から捕まえに行く競馬はあまりよくなかった。きっちり溜めてなんぼの馬なのだろう。こちらも自分の競馬をすることが大事という事がわかったであろうし、今回のような展開になるはずが無い本番では巻き返す余地は十分ある。
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