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[使い方]

[レース]
日付 レース名 開催 距離 斤量 資格 馬場 1着賞金
(万円)
2009/ 5/31 日本ダービー 東京 芝2400 G1 3歳   15000

着順
馬名 英字名 性別 馬齢 生年 毛色 産国 斤量 タイム 偏差値
1200〜 距離 〜3200
実績
実績
Point
距離
Point

ロジユニヴァース

2006 鹿毛57 2. 33. 7 46 ---====----296 299 抹消
リーチザクラウン

2006 青鹿57 2. 34. 4 43 --========-226 353 抹消
アントニオバローズ

2006 青鹿57 2. 34. 4 43 --=====----86 188 抹消
ナカヤマフェスタ

2006 鹿毛57 2. 34. 5 43 ----===----280 396 抹消

アプレザンレーヴ

2006 芦毛57 2. 34. 7 43 ---====----79 220 抹消
シェーンヴァルト

2006 黒鹿57 2. 34. 8 42 --=====----76 184 抹消
ゴールデンチケット

2006 黒鹿57 2. 35. 0 42 --=====----71 132 抹消
マッハヴェロシティ

2006 青毛57 2. 35. 1 41 ---====----54 222 抹消
トップカミング

2006 黒鹿57 2. 35. 2 41 ---====----107 538 抹消
10
ケイアイライジン

2006 栗毛57 2. 35. 7 39 --===------45 52 抹消
11 フィフスペトル

2006 鹿毛57 2. 35. 9 39 ====-------243 34 抹消
12 アンライバルド

2006 鹿毛57 2. 36. 0 38 ---====----188 145 抹消
13
セイウンワンダー

2006 青毛57 2. 36. 3 38 --========-211 186 抹消
14 トライアンフマーチ

2006 鹿毛57 2. 37. 5 34 -====------210 65 抹消
15 (外) ブレイクランアウト

2006 鹿毛57 2. 37. 8 33 --===------91 33 抹消
16 アーリーロブスト

2006 鹿毛57 2. 39. 5 28 =====------131 55 抹消
17 アイアンルック

2006 鹿毛57 2. 39. 6 27 =======----46 21 抹消
18 ジョーカプチーノ

2006 芦毛57 2. 43. 0 17 ===--------275 21 抹消

 [ 出走馬一覧・詳細 ]

レース回顧
 [ レースBoard ]
日本ダービー [ ☆レース回顧 ]
|| マラ男 09/05/31 (日)21:13  
今年のダービーは何十年ぶりの不良馬場で行われた。これに先立ち、ダービー前のむらさき賞(1800m)では先行馬の上位独占で、内コースで逃げ粘る馬もいた。大外直線一気は不発のケースが目立ち、瞬発力よりは粘りとパワーが要求された。

1番人気はアンライバルド、2番人気がロジユニヴァース。前者は皐月賞の圧勝で2.1倍、後者は皐月賞の惨敗で7.7倍。この両者の評価が明暗を分けた。

ラップ:12.8 - 11.0 - 11.8 - 12.1 - 12.2 - 12.4 - 13.2 - 13.8 - 14.7 - 13.2 - 12.9 - 13.6

スタートが切られるとジョーカプチーノがスピードの違いで先頭に、離れてリーチザクラウンが見る形で2番手に折り合い、3番手にロジユニヴァースが追走する。4番手集団にゴールデンチケットマッハヴェロシティケイアイライジンアントニオバローズが先行集団。中団にはトライアンフマーチアプレザンレーヴアーリーロブストフィフスペトルアイアンルックセイウンワンダー。後方集団にアンライバルドブレイクランアウトトップカミングナカヤマフェスタシェーンヴァルトが最後方。ジョーカプチーノのリードはおよそ10馬身近く、1000m通過が59.9秒とこの馬場では極端なハイペース。離れた集団の先頭がリーチザクラウンだが、3.4コーナー回るとジョーカプチーノが止まり、それを見通した武豊騎手はロングスパートを仕掛け、集団から離れる。このプレイで後続馬群を縮みこませず、なし崩しに脚を使わせる。そして直線に入ると馬群は縮むことなく、そのまま各馬スパートを開始。リーチザクラウンアントニオバローズが先頭の奪い合いとなるが、最内3番手で我慢したロジユニヴァースリーチザクラウンを抜き去ると、残り200mで後続を突き放す。2番手のリーチザクラウンアントニオバローズに迫る馬もおらず、そのままロジユニヴァースが4馬身差を付けゴール。2.3着にリーチザクラウンアントニオバローズと先行馬が粘り、4着に後方待機のナカヤマフェスタアプレザンレーヴシェーンヴァルトが続いた。

ロジユニヴァースは当初の下馬評を覆す勝利。ここまで評価を下げたのは体調面の悪さが理由。しかし、調教で陣営は納得こそいかないが、皐月賞よりは確実に状態が回復していると答えていた。弥生賞の出来が100%で、皐月賞が50%以下なら、ダービーは60%の出来。それを当時の馬場状況と展開の有利を取り込み、絶対能力を持って80%の出来へと持ち込んだ。体調が悪い馬が、極限の勝負となるダービーをフロックで勝つことはありえない。ロジユニヴァースの競争能力が如何に優れていたことを証明した。

リーチザクラウンは展開のアドバンデージを上手く取り込んだ2着。3.4コーナーでのロングスパートで後続になし崩しに脚を使わせて、セフティリードで粘りきるという武豊騎手のファインプレイ。スピードこそ生きなかったが、持ち前の粘りと、皐月賞より気持ちを落ち着かせた陣営の手腕も光った。

アントニオバローズも決め手の無さを、展開のアドバンデージを得て粘りこんだ。角田騎手も状態面では太鼓判を押すほどで、今回の好走に繋がった。

一方アンライバルドは12着と大敗。皐月賞の2.3着馬のトライアンフマーチセイウンワンダーも二桁着順。単純に不良馬場が合わなかった。特にアンライバルドは終始行きっぷりがおかしく、頭を上げていた。

皐月賞の結果がダービーに繋がらない評価であったが、今回のダービーもまた今後のレースに繋がらない結果となった。今後どうなるかは分からないが、一つだけ評価を改める必要がないことがある。それは皐月賞時点での下馬評が決して間違っていなかったことだ。
日本ダービー [ ☆レース回顧 ]
|| 59で号泣 09/05/31 (日)22:56  
終わったあと ロジユニヴァース が 2番人気 だったときいて 驚いた。 自分の中では12か15番人気だったからだ。 世間の賢明さ 僕のおろかさの証拠か。
 雨がふって 馬場が不良になって あらゆるデータが 無に帰した。 なぜなら 自分の いや すべての人の 勝ち馬予測は 速い馬 もっとも短い時間で ゴールに到着する馬を見つけようとしているからだ。 しかし それらも 晴れた陽光の下 青い芝生の馬場を自明の前提としている。 この 原則は3大始祖 以来の 血統改良 の原則でもある。 
  不良馬場は なんでもこれるなと思った。
馬券は 当然外れたが レース内容は 思ったとうりであった。
そして人は そのことを 僕以上に認識しているようであった。レースの後味 場内の雰囲気が なんと NHK マイル ジョーカプチーノ が勝った後の場内の 一種ぽかんとした感じと似ていたことか。 
 
 自分は 不良のときは レースを中止すべきだとさえ思った。 このレース結果は 何も示していないと思う。 それとも ロジユニヴァース は 今後その憶測を 裏切ってくれるのだろうか。
 おもえば ウオッカ ブエナビスタ のあと 3週連続に すがすがしい 興趣の尽きない 歴史的な レースを見たい と思ったぼくに 「むさぼり」と神は言われたのだろう。 
日本ダービー [ ☆レース回顧 ]
|| 富士山 09/06/01 (月)00:08  
4Rの芝1400mは1.23.5と、稍重馬場の未勝利戦にしてはそこそこ速い時計。これならほぼ良に近いコンディションで全馬真っ向勝負の舞台が整ったと思われた。事実、正午から始まったダービー出場騎手紹介のイベント時には雨など一滴も降っていなかった。
ところが、5R発走(12:35)のあたりから降り始めた雨は、レーダーを見ると一時的なものですぐ止むだろうという予測に反して降り続け、徐々にその激しさを増して13時頃には豪雨となってしまった。その影響で7Rの芝1600mは1.38.0といきなり時計がものすごく掛かりだし、8Rの青嵐賞(芝2400m)に至っては2.35.7という、水の浮くとんでもない馬場に悪化してしまった。不良馬場のダービーは1969年(勝ち馬ダイシンボルガード)以来、実に40年ぶりである。

レースは、返し馬でほとんど暴走に近い走りでイレ込みを露呈していたジョーカプチーノの抑えの利かない逃げで進行した。1000m通過は59.9で当然ハイペースだが、追いかける馬など全く存在せず、事実上のペースメーカーは離れた2番手をポツンと追走した武豊リーチザクラウン。今日は引っ掛かることなくスムーズに折り合って2コーナーを回り、だいたい目測の推定で1200mを1.14.5〜1.15.0ぐらいで通過していった。これをマークするようにジッとインの3番手に構えたのがロジユニヴァースで、外に並んでゴールデンチケット。少し後ろにアントニオバローズが続く。アンライバルドは不安視された折り合い難を再発してスムーズにコーナーを曲がれず、グルッと外を回って後ろから5頭目とほぼ最悪の形。
3コーナーを回るあたりでジョーカプチーノは早くも息切れ。リーチザクラウンは後ろとの差を測りながら先頭に接近、ロジユニヴァースは最内を外さないまま、少しずつリーチザクラウンに近づいていく。
直線に入ってリーチザクラウンが先頭に立つ。内ラチ沿いから1頭分だけ離れて追い出し、インを締めるかどうか・・・というギリギリのタイミングでそのスペースにロジユニヴァースが飛び込んだ。坂下で並んで交わすと、あとはジリジリと、しかし確実に突き放す。リーチザクラウンアントニオバローズの激しい2着争いが続くが、最後は4馬身差の独走。第76代日本ダービー馬の栄冠を手にしたのはロジユニヴァースだった。

レースレコードにわずかまで迫った先行馬総崩れの皐月賞、そして対照的にレースレコードより10秒以上も遅い時計で先行馬がまとめて残ったダービーと、全く違うレースとなってしまった09春の牡馬クラシック。皐月賞大敗からの巻き返しは実に久々のことである。ただ、先に述べた40年前のダービー馬ダイシンボルガードは皐月賞14着から、そしてその前の不良馬場(1965年)決戦を制したキーストンも皐月賞14着からの巻き返しだった。歴史は繰り返す。皐月賞を追い込んで好タイムで制した馬がダービーで崩れる光景も、また何度も見た光景だった。
とはいえ、皐月賞でロジユニヴァースリーチザクラウンが力負けではないと回顧したのと同じく、このアンライバルドトライアンフマーチらの凡走もまた、力負けではない。「ダービーは一番運のいい馬が勝つ」とはよく言ったものだが、皐月賞上位組にはその運が向かなかった。
日本ダービー [ ☆レース回顧 ]
|| 09/06/01 (月)20:12  
昔から競馬界に伝わる格言に「ダービーは運の強い馬が勝つ」という格言がある。出走頭数が20台後半、「ダービーポジション」という表現もあった時代に囁かれたものだが、出走頭数が18頭に制限された現代において、その格言は露と消えたかのうように思われた。しかし、競馬界においては一定の傾向が続き、皆がそれに気づくと途端にその傾向が潰える事はよくある。実力馬が実力通りに勝つ近年のダービーの傾向は、今年においては全く通用しなかった。
当日に降り続いた雨はあっという間に馬場を不良馬場に変え、これまでの府中の内枠、先行馬有利の傾向を更に酷くしてしまった。むらさき賞では1,2,3枠の馬で決まってしまう有様、この時点で内枠、先行馬狙いに馬券を変えたファンも多かったのではないか。
レースは逃げ宣言していたリーチザクラウンを制してジョーカプチーノが逃げる展開。しかし、スプリント重賞を制した馬が2400mを気分良く走れるということはそうそう無い。名手と呼ばれる騎手であれば或いは御す事も出来たかもしれないが、G1を制したばかり、ダービー初騎乗の若手ではそれも無理な話。結局玉砕ペースとなり、結果的に2番手につけたリーチザクラウンは実質単騎逃げの展開。それをロジユニヴァースがきっちりとマークし、アントニオバローズが前を固める。一方大外に追いやられたアンライバルドは、1角で中団に馬が上がろうとしていた所に岩田騎手が何故か手綱を引いてしまい首を何度も上げて折り合いを欠く始末。この馬場でこの展開、ここで早くも勝負は決した感があった。
後は4角で「ペースメーカー役」を終えたジョーカプチーノを交わし、前目にいた馬だけの叩きあい。リーチザクラウンロジユニヴァースが交わして差を開いてゴールと呆気ない結末だった。

ロジユニヴァースは横山騎手をして「勝負になるとは思えなかった」と言わしめる状態。実際パドックでも腹回りが太くもう一絞りできる状態、陣営のコメント通りもう少し期間があればというように映った。尤も、陣営すら状態一息と言っていた訳で、まして素人にそれを慮るのはどだい無理な話だろう。しかし、天はこの馬を全て祝福するかのごとく、アンライバルドは大外に追いやられ、雨は降り続き、ジョーカプチーノは暴走、2番手以下先行集団は非常に楽な揉まれない展開に。これこそこの馬が望んでいた筋書きの全てであり、それが大一番に出るというのはまさに「運の強い馬」の典型だろう。とはいえ、泥んこ馬場を力強く抜け出した持ち前のパワーは最大限に評価すべきだろう。この結果がイコール実力を示すとは到底思えないが、兎も角3歳路線においてトップグループに復帰した事は間違いない。
リーチザクラウンも幸運の恩恵を受けた馬の一頭。皐月賞のように厳しいもまれる展開では力が出せないが、今回のような緩く揉まれないかつスローな展開では、きさらぎ賞でのパフォーマンスのように力は発揮できる。皐月賞のようにマークされる立場になれば弱いが、今回のようにマークが無い状態ならば注意する必要が在るだろう。
アントニオバローズもスムーズに先行できたことが全て。ベタ爪で重馬場は向くという話があったが、それがもろに発揮された形になった。
今後の事を考えると、中団から脚を伸ばした4着ナカヤマフェスタの内容は評価されていい。重馬場は向かないように思えたが、それでも掲示板にのったということは実力の表れ。秋が非常に楽しみな存在だ。
最後にアンライバルド。跳びが大きく、重馬場が向かなかったことは確かだが、岩田騎手の言う「スタミナ切れ」とは、1角で自身が手綱を引いた事が大きく作用したということは、私が改めて指摘するまでも無いだろう。京都2歳Sにおいてピンチヒッターの川田騎手が犯したミスを、まさか主戦騎手が一番大事な舞台で犯してしまうとは馬券を買った立場として言葉も出ない。名手のものとはとても思えない凡ミスを、大事な舞台でしてしまった。ダービーで1番人気を背負った馬が2桁着順になったのはサッカーボーイが敗れた1988年以来の珍事、勿論18頭立てとなってからは初だ。父に加え兄も勝利したここは、適性としては皐月賞以上に向くと思えた舞台だったが……競馬とは難しいものだ。

[0.15]



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