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マーメイドS |
[ ☆レース回顧 ] |
|| マラ男 09/06/22 (月)10:23
阪神競馬の開幕日。土曜日の時点では準オープンのストークSがマイル1分32秒台という決着となり、高速馬場となっていた。だが、夜から降雨となり、日曜日の第1レースは小雨。芝は稍重、ダートは重であった。そして第10レースのマーメイドSの時点で良馬場となった。これに先立ち、第9レースの1000万下特別では福永騎手騎乗のシルポートが途中から先頭を奪って、そのまま1分46秒台で逃げ切った。感覚的に「高速馬場」というより、「前が止まらない馬場」というのが適切。今回のマーメイドSは芝自体が深く、さらに降雨の影響で瞬発力よりは持続力(スタミナ)が問われた一戦となった。
人気はベッラレイア、リトルアマポーラのGI実績馬に、上がり馬ニシノブルームーンらが加わり、牝馬路線における常連メンバーも顔を出していた。
ラップ:12.4 - 10.7 - 12.6 - 12.4 - 12.2 - 12.2 - 12.0 - 12.0 - 11.4 - 12.3
スタートが切られると、最内枠のコスモプナチナとレッドアゲートの先頭争いとなるが、先頭はコスモが取った。やや離れてレッドアゲート、さらに離れた集団の先頭にニシノブルームーン。マイネレーツェル、ベッラレイア、クラウンプリンセスなどの差し馬も馬場状況を考えてか前々のレースで行った。リトルアマポーラは後方よりの7番手辺り。先行すると思われたビエンナーレ、ブーケフレグランス、レインダンス、ザレマなどは予想に反して後方からのレースとなった。3.4コーナーでもコスモプラチナの逃げ脚は衰えることなく、2番手のレッドアゲートは馬群に飲み込まれる。直線に入るとコスモプラチナと馬群との差はおよそ3馬身差。そのまま捕まるかと思いきや、コスモが粘り、他の馬は伸びを欠く。そのままコスモプラチナが逃げ切りとなり、2着に3番手でニシノブルームーン、3着に末脚勝負のリトルアマポーラ。4着以下はベッラレイア、レッドアゲートらが雪崩れ込む形となった。
コスモプラチナの勝ち時計は2分00秒2と、遅い部類。第9レースとは豪い(えらい)違い。ラップを見てもらえれば分かると思うが、全く息の入らないペースで、残りの400mでは11.4秒。コスモプラチナが作り出すペースは後続の脚を使わせたレースとなった。今回はコスモプラチナの都合の良い状況となったわけだが、戦跡を振り返ると直線長い新潟2000mでも逃げ切りを演じている(相手はダンスアジョイ)。他馬に絡まなければ粘り越しを発揮している。今後の参考レースとしては微妙だろう。
よく真夏の時期は長期休み明けでも激走する馬が多発しており、例にとって見ると福島のメイン福島TVオープンではトーホウレーサーが逃げ切っている。但し、これはオープンレース以下であり、極限勝負のGIでは通用してない。そこを間違えてはいけない。
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