|
弥生賞 |
[ ☆レース回顧 ] |
|| K 10/03/07 (日)23:22
トライアルレースらしいが、前半1000m通過が1分3秒6と重馬場を加味してもスローペース。それもあり、勝ちタイム2分6秒1は不良馬場でアグネスタキオンが勝った際の2分5秒7を下回る、弥生賞史上2番目に遅いタイムとなった。 勝ったヴィクトワールピサは道中中団内を進んだが、4角ではなかなか進路が開けずに後ろまで下がってしまった。しかし、そこからは前が開くまでじっと堪えて、エイシンアポロンが抜け出した時点でようやくスパート、エイシンアポロンを並ぶ間もなく抜き去り、着差以上の内容でトライアルとしては申し分無い内容だった。前目の競馬でも後からの競馬でもこなし、今回小回りも対応した器用な面を見せた。ただ、世間では「ローズキングダムを抜いてクラシック候補1番手」などという論調も一部見られるが、直接対決で敗退している上、エイシンアポロンにつけた着差でいってもローズキングダムの優位は変わらない。勿論相手の前哨戦の内容次第だが、今回の勝利で力関係が逆転したとするのは早計。 エイシンアポロンも完敗したとはいえ3着以下には2馬身近く差をつけており、力のあるところを見せ付けた。父系はスピードに長けるが、母父Sadler's Wellsから十分なスタミナを受け継いでおり、2000mも全く問題は無かった。先行馬に有利な事が多い皐月賞では展開一つで勝ち馬への逆転もあるかもしれない。 ダイワファルコンは1,2着馬との力差は歴然だったが、実績の割には頑張ったと言える。正直レース前は全く注目していなかったが、母ダイワルージュというスカーレット一族の馬、こういうタフな舞台でも対応できるという事なのだろう。陣営としては良血の血が騒ぐ所を期待したいところか。 ミッションモードは父Galileoという血統背景や前走やや重で快勝の評価で穴人気したが、純粋に力が足りなかったという事か。アドマイヤテンクウは、鞍上は馬場を敗因としたが、それ以上に-20kgという馬体が響いた事は間違いない。皐月には黄信号が灯っただけに、これからの動向が注目される。
|
|