|| 倫敦納豆 10/06/28 (月)01:11
今年上半期の(中央)G1戦線において、横山典、蛯名騎手が1.5勝ずつ(オークス同着を0.5勝と考えて)するなど関東騎手の奮戦が目立つ。今回栄冠を手にしたのは、その両騎手とともに長らく関東を支えてきた柴田善騎手であった。 人気はブエナビスタ(2.4倍)、ジャガーメイル(5.1倍)、アーネストリー(6.4倍)、ドリームジャーニー(7.8倍)、ロジユニヴァース(8.9倍)の順。以下10倍台はフォゲッタブル。前日に雨が降って当日の芝は初めは不良だったのだが、このレースでは稍重まで乾いていた。
12.4―11.1-11.3-12.7-12.5-12.3―12.3-11.9-12.1-11.9-12.5
スタートで、大外枠だったドリームジャーニーが外に膨れてしまうアクシデントがあった。先頭に立ったのはナムラクレセントで、アーネストリーとロジユニヴァースがその後につける。スローが予想されていたが、ナムラクレセントは1000mを1:00:0で走る。稍重を考えるとむしろやや速いペースである。 ナムラクレセントが逃げ、2番手はアーネストリー。続いて内ブエナビスタ、外ロジユニヴァース。トップカミング、セイウンワンダー、ネヴァブションと続き、ジャガーメイルはもう少し後ろ、ドリームジャーニーはフォゲッタブル、ナカヤマフェスタらと共にさらに後ろにいる。 3角(7F目)でトップカミングが前へ出ようと動き、ここでレース全体が動き始める。アクシオンもブエナビスタの前へ出るが、ブエナビスタは内で脚をためて動かない。馬群の中にいたジャガーメイルが流れに乗れず位置を下げていた。ドリームジャーニーは大外を回す。 直線に入り、先頭のナムラクレセントにアーネストリーが並ぶ。この2頭の間をブエナビスタが割って入るが、一遍に突き抜けるほどではない。このとき外からナカヤマフェスタ、さらに外からドリームジャーニーが迫ってきた。ブエナビスタがアーネストリーを競り落としたあたりでナカヤマフェスタが先頭を奪って勝った。ドリームジャーニーは4着まで。
ナカヤマフェスタは実績で劣るため8番人気だったが、今回は普通に戦い普通に勝った。時計のかかる馬場も味方したとは思うが、そもそも実力はあったのだろう。今回は人気薄だったが、これで今年は2戦2勝、中山での重賞勝ちがあり、東京コースも得意、となると今秋の主役になる可能性はある。 ブエナビスタは内ラチにこだわり、3角で脚をため、しかも前の馬に邪魔もされないなど、むしろ巧く乗ったと思うのだが勝てなかった。牡馬と交えても相対的に強い馬だとは思うが、伏兵も含めて倒しきれるほどの差は持っていないのだろう。今のところは「何回か戦っているうちに順番が回ってくるのを待つ」形か。 アーネストリーは昨秋からの充実を示す3着。この路線は先行馬が不足しているだけに、戦い方や流れ次第でG1にも手が届くかもしれない。 ドリームジャーニーはスタートのロスが惜しまれる。意地は見せたが、それでもよい時の状態なら勝っていたのではないかと思う。ジャガーメイルは勝負所で後退した割に直線では走っており、敗因は阪神コース、または小回りか。ロジユニヴァースについては今は何らかの期待をするのは酷であろう。
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