|| drst 10/11/22 (月)00:43
予想はしていませんでしたがテレビ中継を見ていたので、私なりに回顧したいと思います。
富士S勝ちのダノンヨーヨー、昨年も参戦したサプレザ、スプリンターズS2着のキンシャサノキセキ、良血のトゥザグローリーを中心に人気になっていたが、図抜けた馬がおらず、混戦模様となっていた。 スタートしてから、すぐにジョーカプチーノが飛ばしてハナを主張する。続くのがマイネルファルケ。人気馬は馬群の真ん中よりやや後ろを追走する。 坂越えをしてからもジョーカプチーノのペースは衰えず、スピードにまかせて4コーナーへと突き進む。 だが、4コーナーを前にして、後ろの馬がペースアップし、前との差を縮める。 この時、馬群の内で我慢していたエーシンフォワードが、ポッカリ空いた内をすくうと、一気に後続を突き放した。 残り1ハロンになって、ダノンヨーヨー、ゴールスキー、サプレザが外から襲いかかるが、時すでに遅し、2位争いまでだった。
勝ったエーシンフォワード。マイル戦は長いと思われていたが、鞍上も言っているように、ジョーカプチーノが半ば暴走とも言えるハイペースを演出したことで、スプリント向きのこの馬の末脚が活きたということか。岩田騎手の内をすくった騎乗ぶりも見事である。 対して、ダノンヨーヨー、ゴールスキー、サプレザは、4コーナーで外を回らされたのが痛かった。 この3頭がロスなく直線を迎えていたとしたら、エーシンフォワードは差されていたかもしれないし、とんでもない大接戦になっていた可能性がある。
トゥザグローリーは案外だった。そもそもマイル戦の実績がほとんどない。母のトゥザヴィクトリーの血統に期待した面が大きかったのだろうが、現時点ではマイル戦では忙しすぎると思われる。 スマイルジャックもG1の舞台ではやや力不足。伸びてはきているのだが。 ジョーカプチーノはレコードを演出するほどのハイペースで逃げたにもかかわらず粘った。もっと気楽に逃げられるようになると、今後は怖い存在になりそう。 キンシャサノキセキは単純に距離が長いのだろう。マイルでレコード決着では、この馬の出番はなかった。 ショウワモダンに至っては、まったく見せ場なし。春の安田記念はいったい、何だったのだろう?
さて、気が早いようだが、ここから来年に向けて、短距離路線で活躍しそうな馬を探してみたい。 勝ったエーシンフォワードも絶対的な強さを見せつけたわけではないが、もともとスプリント戦では力を発揮していた馬。個人的には来年の高松宮記念が楽しみである。 ダノンヨーヨーは人気し過ぎだと思っていたが、レコード決着となったこのレースで2着にきたことで、時計勝負にも対応できることがわかった。1200でも走れるのではないか?このまま無事にいってくれれば、来年の安田記念は同馬が中心となるかもしれない。 非常に驚いたのがゴールスキーだった。これが重賞初出場である。比較的人気にはなっていたが、まさかここまで走るとは思わなかった。問題は、上がり勝負になったときにどうなるかだが、まだ3歳であり、今後の成長にも期待できる。
以上、レース回顧でした。
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