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ジャパンC |
[ ☆レース回顧 ] |
|| K 10/11/28 (日)21:01
ゲートの速さからシンゲンが押し出されてハナに立ったレース。1000mが60.7秒とややスローの流れ、6,7ハロン目が12.7秒、12.9秒と中だるみするペースであり、結局は上がりの脚の鋭い差し馬が台頭する結果となった。 ローズキングダムはこれまでと違い先団からレースを進め、直線タイミングを遅らせて追い出し。しかしながら、エイシンフラッシュにぶつけられ、内にヴィクトワールピサがガードするところに外からブエナビスタに切れ込まれ立ち上がるシーンもあった。一度ブレーキがかかった状態から猛然とスパートしてヴィクトワールピサをハナ差捕らえての入線だった。前目の競馬を選択した武騎手の好判断もあったが、何より春からあと一歩ながら息長く活躍し、今回最後ヴィクトワールピサを抑える勝負根性を見せた薔薇一族の頑張り屋さんに、勝利の女神はプレゼントを送ったのだろう。被害は甚大であり、不利が無ければ実力で1着を取れていた可能性は十分にあったし、陣営は今回の結果を恥ずべきではない。3歳世代の代表として、次もがんばってほしい。 ブエナビスタはスタートで躓いて後方に。そこから鋭い脚を使った。その素質は疑いようも無いが、今回は「人災」で勝利を逃した。件のシーンだが、確かにブエナ自身が内に刺さった事はあるかもしれないが、鞍上はそれを修正しないばかりかヴィクトワールピサとの叩きあいに持ち込めるとばかりにそれを助長するように右鞭を連打した。トールポピーの一件から明確な基準が示された裁定基準では、「修正行動」の有無が裁定に大きく関っている事はこれまでの事案を見ても明らかだろう。鞍上はその辺りに無知すぎであり、再度日本のルールブックを学んでほしい所だ。 ヴィクトワールピサは皐月賞を髣髴とさせる内突き。ローズキングダム同様前目に位置取れたのも良かった。2400は長い印象であるが、中山の2500ならある程度誤魔化せそうな気もする。 ジャガーメイルは距離延長で一変。中山でも期待できそう。ペルーサは相変わらずの出遅れだが、天皇賞ほどの凄みなし、2400は長いか。メイショウベルーガの結果を見ると返す返すもスノーフェアリーの回避は残念。 オウケンブルースリ、エイシンフラッシュはアクシデント明けが響いたのか。ナカヤマフェスタはいつもパドックで見せる暴れっぷりが見られなかったが、結果的には元気が無かったということだったのだろう。 外国勢はシリュスデゼーグルが最高。考えてみれば例え凱旋門賞馬を呼べたとしてもどうせ出涸らしであり(実際に過去凱旋門賞馬はJC未勝利)、海外へ気軽に渡航できるばかりか最近では海外のレースをネットで容易に見られるようになった時代、最早外国馬を呼ぶメリットを全く感じない。来年度中山グランドジャンプが招待制でなくなるが、ジャパンカップも(勿論ダート含め)招待制を廃止すべきではないか。アゴアシ付きで浮いた分をファンに還元すれば結構なサービスが出来るのではなかろうか?節目の30回、ジャパンカップのあり方を再考すべき時が来ている。
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