|| 倫敦納豆 10/12/08 (水)02:57
近年のステイヤーズSは、WSJSの影響でトップクラスの騎手が参戦できない重賞であった。WSJSの週がずれたことで、ようやくトップジョッキーたちがステイヤーズSにやってきた。 人気はトウカイメロディ(2.9倍)、ジャミール(4.5倍)、ネヴァブション(4.6倍)、フォゲッタブル(4.8倍)と、なんと5倍以内に4頭がひしめいた。以下10倍台にコスモヘレノスとモンテクリスエス、20倍台にエアジパングとミッキーミラクルだが、その次の9番人気は70倍台に、10番人気は100倍以上(全15頭立て)になっており、人気のあるなしの差が激しかった。
12.8-11.3-12.5―12.3-12.2-12.5-12.7-13.2―12.7-12.8-13.1-13.4-12.8―11.1-11.5-12.0-11.9-12.6
スタートは大体どの馬も同じ程度だったが、内からミッキーミラクルが、外からレッドアゲートが出てくる。内外の差もあってミッキーミラクルが逃げたが、2番手争いがもう少し続いた。ミッキーミラクルが逃げ、続いてコスモヘレノスとベルモントルパン、さらにトウカイメロディとネヴァブション。ジャミールは後方、フォゲッタブルは最後方だったのだが、フォゲッタブルは1000mあたりから前へ行くようになる。 この動きの影響もあってか、2周目は多少隊列が変わってくる。ミッキーミラクルが逃げ続けるものの2番手の外にトウカイメロディが並び、モンテクリスエスも前へ位置取ろうとする。フォゲッタブルは中団くらいにまでやってきた。2周目の向正面で再びミッキーミラクルが差を開くが、ここで再びフォゲッタブルが仕掛け始める。そのまま3角で先頭に並ぶ勢いで、トウカイメロディ、モンテクリスエスらもこれを追う形で前を目指す。だがここは、2番手から抜かれる立場になったコスモヘレノスの松岡騎手が冷静だった。 ペースが上がって直線になだれ込む。ミッキーミラクルはまだ先頭だったが、内からフォゲッタブルとコスモヘレノス、外からジャミールとネヴァブションがやってきて先頭を飲み込んでいく。この中でコスモヘレノスが内を抜けて勝った。
コスモヘレノスの勝ち方は鮮やかであったが、馬の力が抜けていたというよりは、仕掛けを待って悠々と最内を落ち着いて回った松岡騎手の巧騎乗によるものと解釈している。WSJSに参戦するような上位騎手がステイヤーズSを戦った。その効果が早くも表れたといえる。
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