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安田記念 | [ ☆レース回顧 ] |
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|| マラ男 12/06/03 (日)21:14
兼ねてより混戦と呼ばれた安田記念。明確なマイルチャンピオンが存在しないことを示したオッズとなり、サダムパテック（6.6）、ストロングリターン（6.7）、グロリアスデイズ（8.7）、アパパネ（9.3）、ガルボ（10.1）と人気馬がいないレースとなった。これは今年のマイラーズカップと同じ現象である。タイム：1:31.3（レコード） ラップ：12.2 - 10.7 - 10.9 - 11.1 - 11.4 - 11.3 - 11.8 - 11.9 上がり3ハロン：35.0（優勝馬 33.8） スタートが切られるとコスモセンサーとシルポートの両者がにらみ合う形となり、シルポートがそのまま先頭へ。コスモセンサーはポジションを下げ、リアルインパクト、エイシンアポロンが追撃。追撃しないコスモセンサーから、ドナウブルー、ラッキーナイン、ペルーサ。密集してガルボ、サダムパテック、アパパネ、グランプリボス、マルセリーナ、ストロングリターン。遅れてグロリアスデイズ、ダノンヨーヨー、フィフスペトル、ローズキングダム、スマイルジャック。カーブ切りシルポート先頭、しかし他馬もこれに追撃。直線残り400m、先頭シルポートにリアルインパクトとコスモセンサー並ぶが交わせない。残り200m、馬場の真ん中からグランプリボスとストロングリターン両頭突き抜けると、クビ差凌ぎストロングリターン先着。3着コスモセンサー。 レース分析すると、単純だが「マイルの持ち時計」と「決め手」の両刃が必要となった。1.2着馬はその両刃が揃ったことで突き抜けた。3着.5着馬は「決め手」が不足した。 この表を見れば判るがマイルの持ち時計がない馬は埋没。牝馬と牡馬とのマイル戦も質が違うということを証明している。 ### !着順 馬名 マイル時計 １ ストロングリターン 1:32.2 ２ グランプリボス 1:32.3 ３ コスモセンサー 1:32.4 ４ ダノンヨーヨー 1:31.8 ５ ガルボ 1:32.6 ６ リアルインパクト 1:32.0 ７ フィフスペトル 1:31.9 ８ スマイルジャック 1:31.8 ９ サダムパテック 1:33.2 10 ドナウブルー 1:32.5 11 ラッキーナイン 1:34.2 12 シルポート 1:32.3 13 ローズキングダム 1:34.0 14 グロリアスデイズ 1:34.4 15 エイシンアポロン 1:33.0 16 アパパネ 1:31.9 17 マルセリーナ 1:32.7 18 ペルーサ 経験なし ### 1着ストロングリターンは去年安田記念2着。10月富士Sで骨折休養ののち、今年5月京王杯で4着。そして、今年は1着優勝。去年はマイルの持ち時計が「1:34.4秒」と不足しての2着。今年は去年の安田記念の時計「1:32.2秒」から大幅更新。去年、このレースに臨んでいたら時計不足で間違いなく沈没していただろう。 2着グランプリボスはNHKマイルC以後、成績下降。最高成績が去年12月阪神C2着。矢作厩舎らしい海外挑戦やらダート戦やら「馬の可能性」を試したたが、馬はそれに応えきれず。1週前調教すら怪我で出来ず、最終追いきりで十分な調教時計を出した。全く順調さを欠いた状況で、このレース振りなのだから良く分らない。 3着コスモセンサーは自分のペースで走りきったが、最後は決め手に泣いた。 5着ガルボに関しても同じく決め手が無い。あれば確実に突き抜ける場面であった。 なお、位置取りに関しては直線大外過ぎると伸びない。最後方待機のダノンヨーヨー、スマイルジャックが内付き。後者は馬群に阻まれたため5着までならあった。 アパパネ、ローズキングダム、ペルーサに関しては、現状古馬GIクラスで戦えるだけの能力はないと言い切れてしまう。 一つ、レース前に問題があった。それはショウナンマイティとペルーサ。賞金順ではショウナン18位、ペルーサ19位だった。しかし、今回安田記念は規則により、国際レースにおける去年1年間のJPN上位5位までが出走権利を得られることで、1位ペルーサ（120）がレーティング最高位で優先出走権を得た。此方も表で ### !馬名 昨年JPN 本年JPN ペルーサ 120 105 ショウナンマイティ 111 114 ### ショウナンは今年G2大阪杯勝利。ペルーサは2年間未勝利。そして、今週。除外されたショウナンマイティは鳴尾記念2着、ペルーサは安田記念18着という対照的な結果となった。問題あるのはこのレーティング基準を作った人間である。馬に罪はない。 詳しくは此方「http://www.jra.go.jp/datafile/ranking/g1/2012/yasuda.html」 | ||