|| 倫敦納豆 13/05/05 (日)23:28
予想に参加していませんでしたが、回顧文を書かせていただきます。
毎日杯勝ち、皐月賞をパスしてこのレースに臨んだキズナが圧倒的人気(1.4倍)、以下は順に、リグヴェーダ(9.0倍)、マズルファイヤー(10.8倍)、サトノキングリー(12.7倍)、ライジングゴールド(19.4倍)、アクションスター(20.0倍)など。
12.2―10.4-12.3-12.0-12.3-12.3―12.6-12.3-12.1-11.8-12.0
スタートでリグヴェーダが出遅れる。キズナも後ろに下げた。先頭はウインアルザスとキングデザイヤーが争うが、ウインアルザスが逃げる形になった。2頭が5馬身くらい離してその後の3番手はペプチドアマゾン。ヒルノドンカルロ、マズルファイヤー、サトノキングリーが続く。前半1000mは59:2と速めである。 逃げる2頭と後続との差は、4角でようやく詰まり始める。直線入り口でキングデザイヤーが脱落。粘るウインアルザスにも内からジャイアントリープ、外からペプチドアマゾンが迫って交わす。しかし直線半ばからキズナがぐんぐん伸びて一気に差し切った。 レース内容としてはキズナの順当勝ち、他の上位人気馬が全く相手にならず穴馬が上位に食い込んだこと、いったん抜かれたウインアルザスが4着同着に粘って立派、といったところ。
ところで私がこの回顧文を書こうと思ったのは、レース実況の内容に疑問を感じたからである。レース中にキズナが後方にいたことを明らかに強調していた。1角を回るときと向正面で1回ずつそのことに丁寧に触れたのはまだよいのだが、「第4コーナーをカーブ、まだ5番キズナは後方、キズナは後方」は不自然さを感じた。これではまるで、キズナが大劣勢を覆して勝ったみたいではないか。 一般に前半のペースが遅ければ前方の馬が有利、速ければ前不利で後方の馬が有利となる。前半1000mで59:2とは、芝2200mの重賞としては速い方ではないか。少なくとも、これで後ろにいるキズナが勝ちにくい流れになったと感じた人は少ないだろう。 また、問題の4角の時点ではキズナは外を回していた。内外の差のせいで前への進出まではできていなかったが、脚を伸ばし始めており、むしろ直線での伸びが期待できる動きであった。馬群も詰まってきており、「届きそうもない距離」ではない。もちろんそこから伸びずに負ける可能性はあるだろうが、その場合でも後方待機が敗因ではない。
本当にキズナが劣勢だと思ってこのようにアナウンスしたのなら仕方ないのだが、そうは信じられない。レース内容が劇的であったかのように盛り上げる目的で、またはキズナの末脚が優れていることを強調する目的で、レース中にキズナの優勢を予感していたにもかかわらず、わざと劣勢であるかのようにふるまったのではないか?
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