|| 倫敦納豆 13/05/20 (月)02:46
牝馬クラシック第2戦、オークス。このレースで毎回のように戦前の議題となるのが、「オークスの結果は、桜花賞の結果に近いものになるのか、ならないのか」である。桜花賞の阪神コースの改修に伴い、両レースの適性が近づき、近い結果が出る可能性が高くなった…というのが通説だが、今回は桜花賞のレベルに疑問を呈する向きが多く、その意味で「桜花賞組が上位に入れないオークス」を予想する人も多かった。 人気はデニムアンドルビー(3.3倍)、レッドオーヴァル(5.4倍)、アユサン(6.5倍)、クロフネサプライズ(8.1倍)、エバーブロッサム(9.6倍)とここまでが10倍以内、以下サクラプレジール、ローブティサージュ、トーセンソレイユが10倍台で続く。 12.5-11.1―12.1-12.0-11.9-11.8-12.4―12.9-12.8-12.0-11.8-11.9
スタートでまずサクラプレジール、クラウンロゼが前に出るが、大方の予想通りクロフネサプライズがこれらを抑えて先頭に立った。意外なのはトーセンソレイユが前へ出たがって2番手の外まで行ってしまったことだ。この馬はゲート入りを嫌がっており、おそらく騎手の思惑に逆らって馬がかかってしまったのだろう。一方で1番人気デニムアンドルビーは最後方スタートである。 先頭からクロフネサプライズ、少し離れてサクラプレジールとトーセンソレイユ、また離れてクラウンロゼ、ティアーモ、フロアクラフト。続いてリラコサージュ、エバーブロッサム、さらにメイショウマンボ、アユサン、スイートサルサ。レッドオーヴァルはさらに後ろ、デニムアンドルビーは最後方から徐々に追い上げていたがまだ後方である。 前半1000mは59:6と速めの数字が出たが、このとき先頭のクロフネサプライズは後続を引き離している。3角入り口あたりでその差は最大になったが、ここから先頭のスピードが落ち、後続が追い付いてくる。 直線に入って、先頭のクロフネサプライズにトーセンソレイユ、クラウンロゼ、サクラプレジール、フロアクラフトと先行勢が迫ろうとするが、そこでメイショウマンボが一気に先頭に立つ。ここで先行勢は一気に脱落。内からアユサン、外からエバーブロッサムが続くが先頭を交わすまでの勢いはない。大外からデニムアンドルビーが何とか伸びてくるがこれも追いつかない。メイショウマンボが押し切ってオークスを制した。
メイショウマンボの父は春天馬スズカマンボである。私はそのレースを見たとき、安藤勝騎手の好騎乗を勝因と思い、馬への長距離適性はそれほど感じなかった。だが種牡馬としてはダートの2000m以上に強く、今回のオークスも制したことで、もう長距離系種牡馬の扱いになるだろう。ただしこの馬は1400mのフィリーズレビューも勝っているので、どういう馬へと成長するのかわからないが。
冒頭の桜花賞とオークスとの関連性の話だが、1着は桜花賞惨敗馬、2・3着はフローラS組と、桜花賞時点での序列がさほど関係ない結果に終わった。とりあえず現時点において、昨年のジェンティルドンナのような突出した存在はいないようだ。
|