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ジャパンC |
[ ☆レース回顧 ] |
|| マラ男 13/11/25 (月)18:28
今年のジャパンカップはジェンティルドンナ(2.1)、ゴールドシップ(3.4)、エイシンフラッシュ(4.9)と全体支持率70%を集めた。勝つとすればこの3頭の評価である。以下は20倍でアドマイヤラクティ、アンコイルド、ルルーシュ、デニムアンドルビーと続いた。上位陣に比べ、下位陣の実力は低いというのが大方の見方。レース見解は序盤スローペースからのラスト600mの瞬発力、末脚勝負と思われてた。
タイム:2:26.1 ラップ:12.8 - 11.4 - 12.8 - 12.8 - 12.6 - 12.8 - 12.8 - 12.4 - 11.6 - 11.1 - 11.1 - 11.9 上がり:34.1(優勝馬:33.9)
スタートが切られるとヴィルシーナ、エイシンフラッシュ、トーセンジョーダン、ルルーシュの先行争いから、エイシンが先頭へ。向正面の隊列はエイシンフラッシュ、トーセンジョーダン、ヴィルシーナ、ルルーシュ、ジェンティルドンナ、ナカヤマナイト、ジョシュアツリー、アンコイルド、アドマイヤラクティ、ヒットザターゲット、シメノン、ホッコーブレーヴ、ドゥーナデン、デニムアンドルビー、ファイヤー、スマートギア、ゴールドシップ最後方。馬群は10馬身圏内で併走。3.4コーナーからピッチが上がり、ヒットザターゲットが先頭へ取り付こうとする。後方のゴールドシップも並びかけてきた。直線に入ると内からジェンティル、エイシン、トーセン、ヒットの4頭先頭。残り200mでジェンティルが抜け出したとき、外からデニムアンドルビーが差し込んできたが、これをハナ差で抑えた。
序盤のペースは遅いものの、残り1200mからペースが上がってきており、単純な時計やラップでは測れないほど厳しいレースだった。ジェンティルも直線早め抜け出しを図るが、残り200mで脚が止まっており(33.9)、そこを後方待機のデニム(33.2)が飛び込んできた。一般的に直線の瞬発力勝負になると、消耗戦にならないというが、直線が長ければ長いほど、消耗度は上昇する。15着のゴールドシップは急加速のロングスパートを仕掛けたが、消耗度は他馬に比べて最も激しい。最後の失速も頷けられる。
デニムアンドルビーに関しては、今回初騎乗の浜中騎手。スタート良くから出脚をゆったり。気持ちをリラックスさせつつも、併走することで気を抜かせず。前任者の内田騎手とは全く異なる一面を引き出した。 エイシンフラッシュはスタートから先頭へ立ってしまったのが誤算。外からトーセンを振り返るも、折り合ってしまったのでもう先頭に行かざる終えない。力負けでない。 外国馬ではドゥーナデンが5着。遠征経験豊富で、日本に近い香港競馬も経験しており、適正は十分だった。問題は状態面であるが、成績表だけみると、叩き良化型なのだろう。
全体着順だけみると、現状の力関係が反映されており、自分の競馬ができなかったエイシン、ヒットは巻き返しもあるだろう。
ゴールドシップに関しては上述の通り。私事からすると、内田騎手のロングスパートは急加速で仕掛けるあまり、馬に対する肉体的、精神的な負担が大きい。騎手が焦って、馬の気持ちを考えてない。猛省すべきだろう。これは昨年の神戸新聞杯から得たゴールドシップの騎乗振りが、カミノタサハラ(弥生賞)やデニムアンドルビーに多大な影響を与えている。
何となく杉本清アナの名言「京都の坂はゆっくりと、ゆっくりと下りなければなりません」思い出しました。焦りは禁物。
※ラップタイム、文面を一部修正しました。ご迷惑かけて申し訳ありません。
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