|| 倫敦納豆 14/04/17 (木)02:39
人気はハープスター(1.2倍)が圧倒的1番人気、以下レッドリヴェール(7.4倍)、フォーエバーモア(12.6倍)、ベルカント(22.4倍)と続く。ハープスターに続く人気馬が休み明けの2歳女王だったのは、レッドリヴェールが評価された面もあるが、新興勢力に乏しかったためともいえる。なおハープスターは大外枠であったが、これを不利な条件と見る人は少なかった。どうせ後方から進める同馬に関しては、むしろ包まれない分だけ好都合、と見る声もあった。
11.9-10.5-11.4―11.5-11.7-11.4-12.8-12.1
始めに数頭が先頭を争ったが、最終的に逃げたのはフクノドリームだった。先頭を譲ったニホンピロアンバー、コーリンベリーとの差は2F目から開いていく。有力馬の多くは後ろに位置取った。フォーエバーモアが真ん中あたり、レッドリヴェールは真ん中よりやや後ろ、ベルカントが後方2番手でハープスターが最後方である。 フクノドリームはひたすら飛ばして逃げる。後続は無理に追わず。10馬身くらいの差が開いた。この差は4角で少し縮まり始めた。ハープスターはまだ最後方だが、後続集団の前後の幅も縮まりつつある。 直線に入って、まだフクノドリームが先頭だが、急に脚の動きが悪くなった。最後まで押し切るのは難しそうである。馬群は横に大きく広がり、大外でハープスターが位置を上げていた。残り100mでホウライアキコが先頭に立とうとするところで外からレッドリヴェールが抜け、さらに外からハープスターが一気に抜きにかかる。レッドリヴェールの抵抗を許さず、ハープスターが差し切って勝った。
翌日のスポーツ新聞ではハープスターの末脚をたたえる見出しが相次いだ。直線入り口ではまだ最後方だったのだから、この評価は当然だろう。ただし見方を変えると、これだけの末脚を持ちながらクビ差しかつけられなかったともいえる。もしもどこかで、前の馬がちょっと自分側によれて来たら…もちろんそういうリスクを極力回避するための大外ぶん回しなのだが、逆に大外の距離損のリスクも大きいと改めて感じた。 ハープスターについて、荒っぽくインを突く傾向の強い川田騎手が主戦騎手でいいのかという議論が沸き起こっていたかと思うが、私見ではそれは悪くない選択かと思える。大外を走り続けることで、ファンが予想するほどの勝率は得られないのではないか。いつか川田騎手のイン突きに馬が助けられるのではないか。また、イン突き志向の強い川田騎手が乗っているからこそ、内側にもある程度の警戒心が向けられ、それによって外を回しやすくなる面もあるのではないか。そんなことを考えている。
ところで逃げたフクノドリームは、1200m地点を1:08:4で通過している。以後バテてしまったのだが、スプリンターとして考えれば相当強いのではないか?しかも函館の重馬場と、門別のダートでも勝っている。今回の桜花賞での最低人気の評価は仕方ないにしても、スプリント路線で大物になる可能性はありそうに思える。
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