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日本ダービー |
[ ☆レース回顧 ] |
|| さく 14/06/01 (日)22:58
エキマエが積極的に押して出たものの、後続は続かず、向こう正面では大逃げの形。隊列も落ち着き、予想通りのスローペース。 ワンアンドオンリーは内枠から押して出ての積極策。トーセンスターダム、イスラボニータも前目に。トゥザワールド、レッドリヴェールは中団〜後方。 3角でエキマエが故障。トーセンスターダムが先頭となって直線へ。前目につけた馬のうち、トーセンスターダム、ワンアンドオンリーが直線入り口からじわじわと追い出し加速。イスラボニータは残り400メートルまで我慢してから追い出す。 ここで先団最内のトーセンスターダムが急に左によれ、内ラチに接触して脱落。後はワンアンドオンリーとイスラボニータの一騎打ち。じりじりと差し、最後にライバルを引き離したワンアンドオンリーが、第81回日本ダービーの栄冠を勝ち取った。 3着には、中団から内を掬って伸びたマイネルフロスト。4着は、前目の外からじりじり伸びたタガノグランパ。トゥザワールドは、中団外から伸びてきたが5着まで。
ただでさえスローペースだった上に先頭のエキマエが故障。2番手集団の馬が3角、4角で先頭に立つのを嫌って逡巡したため、結局直線に入るまでペースが上がらず。後方からの馬、外からの馬にはどうにもできない展開となった。 その中で、思い切って先行策に転換し、展開を味方につけた横山典騎手は見事。この大舞台でやってのけるのだから、さすがとしか言いようがない。もちろん、スローペースの馬群の中で(どうにか)折り合い、前目からでもいつも通りの末脚を見せたワンアンドオンリーも見事。 イスラボニータも、スローペースを見越しての積極策。外枠の不利を最小限に抑え、インコースを回って前目で直線を迎える展開は理想的だったが、ワンアンドオンリーの末脚に屈した。早めに先頭に立ちすぎた誤算はあったものの、今日に関しては、切れ味・持続力の面でワンアンドオンリーの方が上だったという印象。 3着マイネルフロストは、経済コースにこだわり、うまく内を捌いた松岡騎手の好騎乗。 4着タガノグランパも、スローペースに恵まれ、前目から短距離戦同様の末脚を発揮できた。ただ,この一戦で中距離をこなせると判断するのは早計か。 5着トゥザワールドは、後ろからの競馬になった時点で今日はアウト。それでもよく伸びてはきた。
その他人気どころでは…。 レッドリヴェールは12着。今日あの位置どりではどのみち勝機はなかったが、減る一方の馬体重はとにかく心配。今後体質が強くなってくれることを祈るのみである。 トーセンスターダムはシンガリ16着。積極策であるいはと思わせる場面もあったが、アクシデントで脱落し、平地調教再審査に。この馬の実力がはっきりするのはまだ先ということになりそうだ。
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