|| 倫敦納豆 15/04/21 (火)00:37
今年の皐月賞は15頭と、フルゲート割れで行われた。人気はサトノクラウン(3.1倍)、リアルスティール(3.8倍)、ドゥラメンテ(4.6倍)の三強オッズ、以下キタサンブラック(9.7倍)、だノンプラチナ(10.3倍)、ブライトエンブレム(11.4倍)、ベルーフ(19.7倍)とここまでが20倍以内である。 中山の芝はやや速い状態だったが、この日は午後から小雨が降っていた。とはいえ良馬場のままである。
12.5-10.7-12.0-11.8-12.2―12.2-12.1-11.7-11.4-11.6
スタートはほぼ一列。あえて言うならサトノクラウンの出は悪く、馬群の後ろ寄りでレースを進めることになった。キタサンブラックが先頭を奪いかけるが、外から一気にクラリティスカイが先頭に立つ。この2頭に続いてワンダーアツレッタ、スピリッツミノル、リアルスティール、コメートと来て、ダノンプラチナはその後ろ、ブライトエンブレムはさらに後ろ、サトノクラウンとドゥラメンテはさらに後ろである。 前半1000mのタイムは59:2と例年より速いペースである。しかも逃げるクラリティスカイからあまり差もなく他馬が続いており、多くの馬が61:0以内で1000mを通過したと思われる。ここでベルラップが外から前へ出て前へ進出したが、大損失だった可能性が高い。 4角に入って、まずは馬群が内外に広がる。サトノクラウンは外に行った側の馬で、前へ出るべく動き始めた。 直線に入って、逃げるクラリティスカイを巡ってキタサンブラックとリアルスティールが並んで迫る。余裕がありそうなのはリアルスティールの方だがキタサンブラックも粘る。この2頭が先頭に出るころ、外からドゥラメンテがすごい脚で突き抜けて、皐月賞の勝者となった。
※ ドゥラメンテは4角にて、急に内から外に斜行しており、ベルラップ、ダノンプラチナ、タガノエスプレッソを妨害したため、M・デムーロ騎手は騎乗停止になった。
斜行の件は問題だが、ドゥラメンテの直線での脚には迫力があった。ただし、皐月賞をこういう脚を使って勝った馬が、必ずしもコンスタントにこの脚を使えるわけではない(一例はアンライバルド)。ドゥラメンテはどうなのだろうか。血統的に見れば、むしろ中山と縁遠い馬が中山でも勝ったように思えるのだが。
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