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ジャパンC |
[ ☆レース回顧 ] |
|| マラ男 16/11/27 (日)22:40
今週の木曜日に府中は雪見舞われ、当日は大雨の懸念が予想されたが、小雨。最内5頭分の馬場が荒れていた。 人気は最内枠のキタサンブラック(3.8)、16番枠のリアルスティール(4.2)、3番枠のゴールドアクター(4.5)、9番枠のディーマジェスティ(7.5)。以下、サウンズオブアース(12.2)、シュヴァルグラン(13.9)、ルージュバック(15.1)と続く。勝つならキタサン、リアル、アクターの3頭で、2.3着ならサウンズとシュヴァル、中穴評価のルージュか。ディーマは最終追いきりが併走遅れでオッズほど評価されてない印象だった。アクターは動きがもっさり(太目)していて、印象が悪かった(実際に過去最高体重での出走だったし、今年に入り体重超過が目立つ)。キタサンはいい意味で平行線。
ラップ:13.3 - 11.3 - 12.6 - 12.3 - 12.2 - 12.5 - 12.7 - 12.3 - 11.9 - 11.2 - 11.4 - 12.1
スタートが切られると注文通り最内枠からキタサンブラックが先頭へ。離れた2馬身差2番手に外ワンアンドオンリー、内ゴールドアクター、外リアルスティール、内イラプト、外サウンズオブアース、中ビッシュ、内フェイムゲーム捲り、外シュヴァルグラン、内ディーマジェスティ、外レインボーライン、中トーセンバジル、内イキートス、内ヒットザターゲット、中ナイトフラワー最後方。縦長のまま隊列に変化なし。3.4コーナーで各馬キタサンに詰め寄るが、並ぶところまでは行かない。直線に入るとキタサン目掛けて追い始めるが、差が詰められない。内からイキートス、大外からサウンズ、シュヴァルが詰め寄るが、先頭のキタサンは残り200mで勝利確定。2馬身差の勝利。 アクターとリアル(共に3F:35.1)はキタサン(34.7)に詰め寄ることもできずに雪崩れ込んだ。サウンズ(34.5)とシュヴァル(34.4)は差してきたものの、交わす勢いもない。先行したアクターやリアルの差を0.2秒差詰めただけで、個人的には印象良くなかった。
もし、キタサンの逃げを潰すには宝塚記念のように死に役覚悟しないといけないが、人気馬のアクターとリアルにそれができなかった。役をするにしても、しないにしても勝たなければ関係者やファンの罵倒は避けれないところで、鞍上にその覚悟を背負うのは可哀そうな気も。次走、有馬でキタサンと対峙したときにどういう作戦でいくのか。
キタサンの強さは逃げ・先行・差しの自在性を武器に他の鞍上を惑わせることに尽きる。最内枠を引いた時点で鞍上武豊の自信は大いに深めたと思うし、優勝インタビューでもその辺りを強調した。ただ、個人的にキタサンの積極的な逃げは最も勝率の高い戦法でしかなく、先行・差しの妥協は勝率を低くする代わりに安定や詰めの甘さに繋がると思う。
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