|| そらはい 17/01/04 (水)23:36
今年の天皇賞(春)とジャパンカップを制し、古馬中長距離路線No.1の称号を手にしたキタサンブラック。 最強世代とも謳われる今年の3歳世代の中で、皐月賞3着・ダービー2着・菊花賞1着と抜群の成績を残したサトノダイヤモンド。 古馬最強馬と3歳最強馬の激突に大きな盛り上がりを見せた。
ファン投票1位のキタサンブラックが前日から単勝1番人気もキープしていたが、当日の締切直前で逆転。 最終オッズは1番人気がサトノダイヤモンド(2.6倍)、2番人気がキタサンブラック(2.7倍)。 以下昨年の覇者ゴールドアクター(7.9倍)、無冠の帝王サウンズオブアース(8.7倍)、ジャパンカップ3着のシュヴァルグラン(16.2倍)と続いた。
ゲートが開くと、逃げ宣言のマルターズアポジーが大方の予想通りハナを切る。 最内枠を引いたキタサンブラックはこれも予想通り2番手につけて無理には追わない。 これをピッタリとマークするような形でゴールドアクターが3番手につけた。 サトノダイヤモンドは外枠が災いして最初のコーナーを中団あたりでカーブしていく。
マルターズアポジーが大逃げの態勢。 大観衆の前を通過してバックストレッチに入るとサトノダイヤモンドがグイグイとポジションを上げ、 キタサンブラックとゴールドアクターを見る位置まで進出。 他有力馬ではサウンズオブアースとシュヴァルグランが後ろから競馬を進める格好。
残り1000m地点から、まず動きを見せたのはシュヴァルグラン。 じわりじわりと気合をつけていき、コーナーに入ったところで一気のスパート。4コーナーで先頭集団を射程圏にとらえる。 サウンズオブアースはこれよりワンテンポ遅らせて進出開始、こちらも外を回してまくりの構えだがちょっと前との差がある。 このあたりで逃げたマルターズアポジーのリードはほとんどなくなる。
先行した人気3頭は追い出しを待って4コーナーの出口から仕掛け、直線に入ると後続馬を置き去りにして三つ巴の争いに。 残り250m地点でゴールドアクターがキタサンブラックに並んだが、キタサンが二の脚を使って突き離す。 1馬身とリードを広げてそのまま押し切るかと思われたが、ラスト100mでサトノダイヤモンドがこれを強襲。 古馬最強と3歳最強の争いは、最後の最後でクビ差とらえたサトノに軍配が上がった。
勝ったサトノダイヤモンドはこれで8戦6勝、G1は前走の菊花賞に続いて2勝目。 2着にキタサンブラック、3着はゴールドアクターが残した。
後方からロングスパートを仕掛けたシュヴァルグラン、サウンズオブアースは残り1ハロンで一杯。それぞれ6着・8着に終わった。
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