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高松宮記念 |
[ ☆レース回顧 ] |
|| マラ男 17/03/26 (日)20:22
今年の高松宮記念は人気馬不在となった。香港スプリントのビッグアーサー(故障離脱)やレッドファルクスの大敗をよく知っている人なら、ここに香港馬辺りが来れば、その香港馬が1番人気になったであろう。 最有力のレッドファルクスが前日では5.0倍以上で、当日になり3.6倍。そして、メラグラーナが前日1番人気ながらも、当日5.3倍となる。それ以下のレッツゴードンキの5.1倍、シュウジの6.2倍、セイウンコウセイの8.7倍、ソルヴェイグの8.9倍、フィエロの12.3倍と続く。セイウンとフィエロ以外は騎手人気が上乗せされてのこと。 馬場については、土曜日こそ絶好の固い馬場だが、当日は降雨続きで、力の入る馬場へと変貌。
ラップ:12.3 - 10.3 - 11.2 - 11.4 - 11.3 - 12.2
スタート切られると、ラインスピリット、シュウジ、トウショウピスト、セイウンコウセイ、ワンスインナムーンが先頭集団を形成するも、セイウンがやや下がる。続くはソルヴェイグ、レッドファルクス、スノードラゴン辺りで、メラグラーナも前へと進んでいく。前半が34秒台と遅い。しかし、遅い流れと思わせようならがも、コーナーで先行勢が総じて手を動かし始める。対してセイウンだけが動かずの馬なりで進出していく。後方勢も手を動かして付いていこうと必死。直線入ると、先行勢が一斉に脱落。内からレッツゴードンキとレッドファルクスが差してくるが、外のセイウンは余裕でそれらを見る手ごたえ。残り200m楽々抜け出して勝利。実測のラップやタイムは平凡と見ることができるが、画面越しではもう一つ二つギアを持っていて、3馬身差以上突き放してもいい、圧勝とみることができた。
インタビューで幸騎手は「溜める」姿勢で控えたことだが、これが勝因の一つであることは間違いない。馬場も楽々とこなしている。4歳馬であり、今後が楽しみな馬となりそう。「ニシノ」「セイウン」の馬主である西山茂行氏はかのセイウンスカイ以来の19年ぶりのGI制覇(自分名義では初めてで、牧場経営も止めてのこと。 嬉しさの詳細はこちら ttp://ameblo.jp/nybokujo/ )で、上原調教師もダイワメジャー以来の10年ぶり。 騎手目線でいえば幸騎手は初騎乗、テン乗りである。前走までの主戦騎手は松田大作騎手であり、シルクロードステークス以後に重大な非行(詳細はこちらttp://jra.jp/news/201702/020905.htm )で騎乗停止。騎乗停止があるなしに関わらずに、本番でも乗れる可能性があった。上原調教師個人としては松田騎手以上の腕前の騎手に頼める立場であることを踏まえると(ドバイで不在だったルメール辺りに頼みそうな)、松田騎手は悔いの残る出来事であったに違いない。更に同日の阪神のメインの六甲ステークスを制覇したアスカビレンも松田騎手の主戦馬。乗っていたのは今現在不孝を抱える浜中騎手。松田騎手が騎手を続ける意思があるのなら、不孝を洗いなおして戻っていただきたい。勿論、浜中騎手も。
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