|| そらはい 17/04/04 (火)00:31
今年からG1昇格を果たした大阪杯。
1番人気は昨年の年度代表馬キタサンブラック(2.4倍)。 2番人気が復活を期すダービー馬マカヒキ(3.8倍)、3番人気が香港G1含む重賞連勝でいよいよ本格化の気配漂うサトノクラウン(4.6倍)。 この3頭で単勝馬券の約70%を占めており、オッズ上は三強の様相を呈していた。 以下前走金鯱賞快勝のヤマカツエース(10.2倍)、昨年の覇者アンビシャス(13.2倍)、神戸新聞杯でサトノダイヤモンドに肉薄したミッキーロケット(14.6倍)と続く。
ほぼ横一線のきれいなスタート。 真ん中からロードヴァンドールが気合をつけて行きかけるが、その外をマルターズアポジーがスーッとかわして徐々に差を広げていく構え。 大方の予想通り3番手が単騎でキタサンブラックの形で落ち着くかと思われたが、サクラアンプルールが馬体を合わせていく。 キタサンをマークするようにサトノクラウンとステファノスが1〜2馬身後ろ。 中団にヤマカツエースとマカヒキ。後方にアンビシャスという位置取り。
淀みなく逃げていたマルターズアポジーが大逃げの形となっていたが、3〜4コーナーの勝負所で後続勢が押し寄せる。 キタサンブラックが楽な手応えで2番手に進出。ステファノスも非常に良い感じでぴったり1馬身後ろ。 サトノクラウンは手が動いているが少し遅れた。ヤマカツエースもロングスパートの構え。 マカヒキとアンビシャスは大外に持ち出して直線での逆転に賭けた。 前半積極果敢な競馬に出たロードヴァンドールとサクラアンプルールはもう苦しい。
直線に向いたところでマルターズアポジーがまだ2〜3馬身ほどのリードをキープしていたが脚色は鈍い。 残り300mあたりで替わってキタサンブラック先頭。ステファノスとサトノクラウンがこれを2〜3馬身差で追うが差が詰まらない。 大外のマカヒキとアンビシャスはこの時点で先頭との差がまだ6〜7馬身ほどあり、既にほぼ勝負圏外。 残り100m地点でようやくキタサンの脚色が鈍り、ステファノスとヤマカツエースが懸命に追い込んだが時既に遅し。 人気に応えて押し切ったキタサンブラックが4つ目のG1タイトル獲得。
目標が先なので仕上がりは一息、それでもこのメンバーなら負けないという陣営の自信も納得の強さ。 ここでは格の違いを見せた感じで、サトノダイヤモンドとの再度の頂上対決へ視界良好だ。
2着のステファノスは相手をキタサン一頭に絞って競馬を進めたが、3/4馬身届かず3度目の銀メダル。 3着のヤマカツエースは早めのスパートながら最後までしっかり伸びた。長く脚を使えるという長所が生きる展開も後押しした印象。 マカヒキとアンビシャスはそれぞれ4着・5着と掲示板には載って格好はつけたが、 他馬を意識せずマイペースの競馬で自分の力は出し切っており、それでもこれだけ離されるとなると相当な力差を感じてしまう。 サトノクラウンは積極策で勝ちに行ったぶん最後に後続にかわされて6着。やはり速い時計での決着になるとちょっと足りないのかも。 7着のミッキーロケットはバテず伸びず。なんともいえない感じ。
3〜4角でのマルターズのラップが11.8-11.7。 ペースを緩めたわけではないのにここでだいぶ差が詰まっているから、内回りの中距離戦らしいロングスパートの競馬。 道中大きく折り合いを欠く馬もなく、それぞれが力を出し切った良いレースだと思う。
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