|| 倫敦納豆 17/04/17 (月)01:15
牡馬クラシック第1戦、皐月賞。話題となったのは、フラワーCを圧勝した牝馬ファンディーナの参戦であった。人気はそのファンディーナ(2.4倍)、スワーヴリチャード(7.0倍)、カデナ(7.2倍)、ペルシアンナイト(8.4倍)とここまでが10倍以内、以下レイデオロ、ウインブライト、アウトライアーズ、サトノアレスが10倍台である。ファンディーナ1強だが、ファンディーナに票が集中し切っているわけでもない、そんなオッズであった。
12.1-10.8-12.2-11.7-12.2―12.4-11.9-11.4-11.4-11.7
スタートから必死に先頭を取りに行く馬はなく、ファンディーナ、トラスト、スワーヴリチャードらがまず前に行こうとした。だがその中からアダムバローズが抜けて先頭に立つ。トラストが続き、その次の3番手はしばらく決まらなかったが2角でクリンチャーが収まる。 以下アルアイン、ファンディーナ、ダンビュライト、さらにプラチナヴォイス、マイスタイル、ウインブライト、さらにアメリカズカップ、スワーヴリチャードがいて、ペルシアンナイトとコマノインパルスが内から上がってきた。さらにアウトライアーズ、レイデオロ、キングズラッシュ、最後方にサトノアレスで、この間にカデナも内から上がっている。前半1000mは59:0である。 3〜4角でアダムバローズのリードはなくなりトラストが先頭を奪う。その外からクリンチャーも出ようとしていて、その後ろに数頭が並んで勝負のときを待っていた。 直線に入ってトラストも限界、クリンチャーにファンディーナが外から交わしにかかる。だがそこから突き抜けられず、内からペルシアンナイト、中からアルアイン、外からダンビュライトの3頭が強襲、ファンディーナは抵抗できず後退した。3頭の争いはペルシアンナイトとアルアインの一騎打ちとなり、アルアインが競り勝った。
レース全体としては、高速の持続力勝負という評価でいいだろう。また、皐月賞にありがちな「勝負所で迫力のある脚を使う」タイプの戦いでもない(混戦だったせいとも言えるが)。 勝ったアルアインは今回と適性の違う毎日杯の勝者でもあり、割と汎用性は高いのではないか。飛び抜けた強さは見せないかもしれないが、今回しか勝てないタイプの馬ではなさそうに思う。そして、接戦でデムーロ騎手に勝った松山騎手はすごい。
今回のレースで個人的に印象に残ったのが、向正面でペルシアンナイト、コマノインパルス、カデナが内から上がっていったことである。元から低人気のコマノインパルスを除くと、ペルシアンナイトは最後まで勝ち負けを争い、カデナは平凡な結果に終わった。この差は何だったのだろうか?そして、今回のレースは中盤が緩んでいないので、向正面での進出は結果的に得な戦法にならなかったと思うのだが、なぜペルシアンナイトは好走できたのだろうか?
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