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安田記念 |
[ ☆レース回顧 ] |
|| マラ男 17/06/07 (水)19:30
人気順に皐月賞馬イスラボニータ(3.5)、エアスピネル(5.9)、スプリンターズS馬レッドファルクス(7.9)、ステファノス(8.1)、アンビシャス(9.1)、サトノアラジン(12.4)、昨年の覇者ロゴタイプ(14.6)。既存勢力対中距離路線で詰めの甘い有力馬という図式。
ラップ:12.2 - 10.6 - 11.1 - 11.6 - 11.6 - 11.0 - 11.3 - 12.1
スタート切られると8枠からロゴタイプが先頭へ。順にサンライズメジャー、ディサイファ、トーキングドラム、ブラックスピネル、コンテントメント、クラレント、イスラボニータ、ヤングマンパワー、ロジチャリス、ステファノス、ビューティーオンリー、グレーターロンドン、レッドファルクス、サトノアラジン、エアスピネル、アンビシャス、ロンギングダンサー。先頭ロゴタイプの前半3F:33.9(去年は35.0)。とハイラップで逃げる。エアスピネルやアンビシャスらは遅れていき、グレーターロンドンは掛かりながら上がっていく。 直線入るとロゴタイプ先頭へ。イスラボニータは馬場の真ん中で揉まれてもう出るところない。残り200mでロゴタイプ単独先頭、「連覇か」と周囲がそう思った矢先に大外からサトノアラジンがゴール前でクビ差差し切り勝利(3F:33.5、ロゴは34.0)。レッドファルクス3着(33.7)、グレーターロンドン4着(33.9)、エアスピネル5着(33.6)、イスラボニータは8着(34.4)に終わった。
サトノアラジンは出るレースごと馬群に阻まれて不完全燃焼が続いたが、ハイペースで馬群がばらけて、差し脚が生きるレースになったことが勝因だろう。 ロゴタイプは近走安定して走っており、中山記念は前崩れのレースを踏ん張って(同じ前崩れで踏ん張った勝ち馬のネオリアリズムは香港クイーンエリザベス勝利)おり、評価が低かったのは中間ダービー卿を使えなかったことと、前年がフロック視されたことだろう。 個人的に、直線長い競馬場でハイペースの逃げは通用せず、、逆にスローでこそ(それこそ今年のダービー)と思っていた。田辺騎手は迷わずハイペースで逃げた。勉強になったと同時に、馬群を引き付けながらのハイペースの逃げというのは差し馬を出し抜く方法の一つ方法なのだろう。逆にスロー逃げのやり方もあるだろうが。
ちょっと、外れるがステファノスに騎乗した戸崎騎手の評価をしたい。今回はステファノスがマイルのハイペースや陣営の作戦に合わなかったことが直接的な敗因だが、それ以上に手腕が伴なわないことも。GI御用達騎手としては奇策を持ちえないタイプで、同じ立ち位置に福永祐一騎手がおり、タイプも似ている。「GIでは凡庸な騎手」で、折り合いは現役屈指、されどGIにおける勝負臭さ・貪欲さが目に見えて感じない。戸崎騎手や担ぎ上げられた福永騎手を買っている方には無礼も承知だが、新馬や条件戦では綺麗でスマートな、GIでは泥臭さや狡猾さ、そして、闘志をかき出してほしい。 あるサイトでのステファノスの評価を見て、「過去のレースは見ない人なんだだな」と思った。 安田記念の週に出演したウイニング競馬を見て、番組出るごとにゴルフの話題(ステファノスの富士S制覇のときも)ばかりして、馬のことを言いえないのは(TV取材などに慣れてない人かもしれないが)。毎回出演している武豊騎手は馬の話題や技術を率先してファンに提供している姿を見習ってほしい。
先週は冷淡な、今週は苛立つ回顧ですみません。
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