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天皇賞・秋 |
[ ☆レース回顧 ] |
|| マラ男 17/10/29 (日)21:44
秋華賞、菊花賞、今回の天皇賞と雨が降りしきる不良馬場。野外スポーツは3週続けて甚大な被害となった。人気はキタサンブラック(3.1)、サトノクラウン(4.0)、リアルスティール(7.7)、ソウルスターリング(9.4)、サトノアラジン(14.1)と続く。マカヒキやネオリアリズムもおり、古馬の最有力候補がほとんど集ったことになる。キタサンは宝塚記念の負け方が「終わった」ニュアンスで判断されており、私はこの判断に反発していた。また、GI予想するにしても、不良馬場続きで「正気を保てるのか」「変な馬に印を打ってしまう」ことがあり、苦手意識がある。こういう時こそ初心に帰り、実力実績重視で考え、不良馬場はないものと判断した(※対抗と黒三角は正気ではないです)。 パドックでは総じて有力各馬良い印象で、特にキタサンは2014年JCのエピファネイアを彷彿させる、釣る首となる過去最高と思った。逆にサトノアラジンは馬がレースをやりたくない素振り(最下位)。
ラップ:13.7 - 12.7 - 12.7 - 12.9 - 13.3 - 13.6 - 13.2 - 12.5 - 12.2 - 13.3 2:10.1(精進湖特別) ラップ:13.2 - 12.5 - 12.9 - 12.5 - 13.1 - 13.0 - 12.4 - 12.0 - 12.7 - 14.0 2:08.3(天皇賞秋) 勝ちタイム:2:08.3秒 先週の倫敦納豆さんの回顧で、計算式に当てはめると”1:58.3秒”に相当します。
スタート直後キタサンブラックとディサイファが出遅れ。ただ、キタサンの出遅れ(騎手は御法処分)は「差しもできるので心配ない」と私を含む、多くの方が思ったはず。各馬内7頭分空けて馬群を形成。先手はロードヴァンドール、サクラアンプルール、ミッキーロケット、シャケトラ、リアルスティール、ヤマカツエース、ネオリアリズム、サトノクラウン、ワンアンドオンリー、ソウルスターリング、サトノクラウン、グレーターロンドン、カデナ、ディサイファ、サトノアラジン。通過タイムより、ラップタイムで判断すると、残り800mからクラウンにキタサンが内からスパートを仕掛けると、消耗戦ロングスパートになるのかと思った。グレーターロンドンも煽られる形で一気に先頭へ。先行集団は一斉に飲まれる。直線入ると、キタサンが外へ切り込み先頭へ。追撃するクラウンとの追い比べ。3番手以下は離れていく。残り200mでキタサンが手前替え辛抱すると、クラウンが外から内へふら付きながら食いつくものの、これを凌いだ。3着2馬身でレインボーライン、4着5馬身でリアルスティール、5着マカヒキ。6着ソウルスターリング。
キタサンとクラウンが後続を離したので実力差と見たい気持ちもあるが、否定する。2011年の東京優駿オルフェーヴルとウインバリアシオンの不良馬場の追い比べを見て、「末脚勝負ならこの両頭が抜け出た」と後に回顧。今回も末脚勝負ならキタサンとクラウンの両頭が抜け出ていたと判断する。キタサンは「先行」の評価もあるが、元々「差し」もできる。「先行馬鹿」なら今回の出遅れでレース終了と思われていただろう。末脚勝負なら5着マカヒキが評価できる。3Fは1.2着と同じで、鞍上も動いたら伸びないと我慢を強いた結果である。マカヒキは叩き良化型の3戦目で結果出るだろう(JCで大敗するなら距離ピークアウトだろう)。
古馬路線はサトノダイヤモンド(凱旋門賞出走)とゴールドアクターが秋競馬の見通したたず(このまま引退もありうる)、そして、キタサンが年度代表馬の座を確実なものする初の5歳天皇賞春秋連覇を達成。JCはキタサンとクラウン、3歳レイデオロとキセキが人気を集めそうな情勢だ。一応、今年外国馬は府中がこの有様なら日本独特の瞬発力勝負でなく、欧州特有の消耗戦になるかもしれず、良い外国馬が出走してきてほしい。特にフランケル産駒の3歳牡馬、ニエユ賞と英チャンピオンS制覇したクラックスマン、同じゴステン調教師とL・デットッーリ主戦凱旋門賞馬エネイブルより実力上の欧州最強馬の声あり。馬主は王様のアガハーン殿下やマクトゥーム殿下と並ぶ、世界的大富豪のオッペンハイマー一族(社台やクルーモアより上の上)だが、JRAさん是非とも働き掛けを!
※おまけ シャケトラとミッキーロケットは2000年のテイエムオペラオーとメイショウドトウのように、道悪ならF4号族の適正で考えました。パワー型ステイヤーで。 クラウンについていうと、ラストタイクーン系は馬場距離不問のドトウをなまくらした馬と判断して、印を白三角に下げた(倫敦納豆さんが言うほうが説得力あります)。 ソウルスターリングはデインヒル系スピード馬(フランケルの母父がデインヒル)と判断し、毎日王冠の掛かり具合はデインヒルを父に持つヨーロッパ血統のファインモーションと同じ、気性で前へ行くスピード馬と思った。来年は注意深く見たい(馬場は問題ないと鞍上はレース後に言った)。
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