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ジャパンC |
[ ☆レース回顧 ] |
|| マラ男 17/11/26 (日)20:39
主観的な内容が多いです。レース内容は割合。
去年:13.3 - 11.3 - 12.6 - 12.3 - 12.2 - 12.5 - 12.7 - 12.3 - 11.9 - 11.2 - 11.4 - 12.1 今年:13.0 - 11.2 - 12.1 - 12.1 - 11.8 - 12.1 - 12.3 - 12.2 - 11.8 - 11.3 - 11.8 - 12.0
キタサンブラックは去年と同様に逃げに転じた。しかし、去年と違うのは馬群が付いていったことで、息を入れるポイントが短すぎたこと。そして、残り600〜400mの一瞬の瞬発力が踏めなかったこと。 シュヴァルグランは好位内ラチをキープし、動かず我慢して脚を貯めていた。私も含め、本命にしたかたも、これだけ走れることに驚いただろうが、驚く理由が騎手ヒュー・ボウマンの腕前だろう。前任者の福永祐一騎手のシュヴァルグランのレーススタイルが後方からのロングスパート一辺倒だった。ボウマンは好位の直線だけで差した。これだけでも大きな違いがあるのは、騎手という存在が馬に与える影響力が計り知れないことをまざまざと見せつけてしまった。ダービーのルメールのレイデオロ、セントライト記念の横山ノリのミッキースワロー、ミルコのGI連勝も。 ただ、騎手の腕前がここまでクローズアップすると、馬の個性が損なわれるという残念な部分も。私のように「馬ありき」の人間なら反発すると思う。今回、サトノクラウンがミルコの影響で2番人気以上の支持を集めなかったのは、恐らく「馬ありき」の人間の反発かもしれない。
今回、私・マラ男は英国の馬・クラックスマンに来日してほしかった。フランケル産駒やL・デットーリの影響もあるが、それ以上に言いたいことがある。ジャパンカップ(JC)は外国馬と日本馬の争いなのだが、忘れてしまったことがある。それは種牡馬選定競争の意味合い。1990年代は競馬バブルもあり、日本人馬主・生産者が外国の名馬を買い取り、JCで走らせてきた。トニービン、ペイザバトラー、コタシャーン、パラダイスクリークなど。「種牡馬の墓場」と嫌味を日本・外国人から言われ、ラムタラ(JC未出走)やピルサドスキーで打ち止めとなった。10年近く前はコンデュイットも。馬の生産はギャンブルよりお金を無駄に浪費する。その無駄で多くの有力の生産者団体が破産に追い込まれた。ファーディナンドの悲劇もあった。しかし、過去は過去。今は今。日本はサンデーサイレンス産駒が過剰供給され、日本で生まれた競走馬がGI取っても種牡馬とて価値を見出せない。そこで、現われたのはノーザンダンサー産駒のフランケル、ハービンジャーなど。日本の生産者団体がエンパイアメーカーに投資したように、クラックスマンなどの外国の名馬を投資して、日本に種牡馬入りする前提でJCで走らせてほしい。ピルサドスキーやコンデュイットのように失敗することもあるが、それを後向きにせず、前向きに捉えてほしい。日本の生産者やJRA総出で取り組んでほしいものである。
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