|| 倫敦納豆 18/05/21 (月)00:23
牝馬クラシック第二戦、オークス。桜花賞を快勝したアーモンドアイが二冠目を取れるのか、桜花賞一番人気で敗れたラッキーライラックの巻き返しがあるのか。ここで問題になるのがアーモンドアイの父ロードカナロアが少なくとも東アジア最強のスプリント王だったことで、アーモンドアイも短距離馬の可能性が感じられた。ラッキーライラックの父オルフェーヴルも三冠馬とはいえ、新種牡馬なので思わぬ傾向が見られるかもしれない。 人気はアーモンドアイ(1.7倍)、ラッキーライラック(4.1倍)、サトノワルキューレ(5.5倍)とここまでが10倍以内、以下リリーノーブルが10倍台である。なお、トーセンブレスが出走取消となった。
12.6-11.1―12.0-11.9-12.0-12.2-12.4―12.3-12.4-12.2-11.1-11.6
スタートはそれほど良くなかったが、大方の予想通りサヤカチャンが逃げる。2角では4馬身程度の差を付けた。2番手はランドネ、続いてリリーノーブル、カンタービレ、その後にラッキーライラック。「これをマークするように13番アーモンドアイ」との放送があった。続いてレッドサクヤ、マウレア、サトノワルキューレ、オールフォーラヴといったあたりが続く。 サヤカチャンが大逃げの体勢になり、2・3番手の間が2馬身、3・4番手の間が2馬身、あとは馬群といったところ。残り1000mでの先頭と2番手の差は10馬身近くあったが、2番手のランドネがこれを僅かずつ詰めていくが3番手のリリーノーブルはそれほど追わず、両者の差は少し開く。 直線に入って先頭はまだサヤカチャンだが差は詰まっている。ランドネが接近するも一気に行けないところでリリーノーブルが先頭に迫った。だがここで後ろからラッキーライラックとアーモンドアイが一気にリリーノーブルに接近した。直線半ばでついにアーモンドアイが先頭、リリーノーブルも食い下がるが置いて行かれる。ラッキーライラックは鞍上が必死に追うがリリーノーブルにも追いつけない。アーモンドアイがオークスを制し、二冠を達成した。
アーモンドアイは上記のような距離不安説を一蹴した。もちろん母フサイチパンドラの影響と見ることもできるだろう。だがここでロードカナロアの戦績を振り返ってみたい。スプリント戦で王者となり、マイルの安田記念でも勝ったが完勝ではなかった…という点から、生粋のスプリンターという評価は多かっただろう。だが考えてみると、スプリントで着差をつけて勝ったのは香港での話であって、日本のGIでは着差は大きくない。スプリントとマイルへの適性の差はさほどなく、私が思っていたよりも適正距離は長めなのかもしれない。 同時に、産駒が2400mのGIを勝ったことで、ロードカナロアにクラシック狙いでの牝馬が増えるだろう。父キングカメハメハの代用をかなりの程度果たせるということである。
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