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天皇賞・秋 |
[ ☆レース回顧 ] |
|| マラ男 18/10/28 (日)18:55
「平成最後の〜」の重みが強い「平成最後の天皇賞」は異例の少ない13頭で行われたが、ダンビュライトが放馬除外(音無厩舎は06年トリリオンカットでも)で12頭まで。 人気はスワーヴリチャード(2.5)、レイデオロ(3.1)、マカヒキ(7.0)、サングレーザー(9.6)、アルアイン(12.7)、キセキ(12.8)、ヴィブロス(17.4)、ミッキーロケット(22.0)。有力馬の構成として文句なく国内2000m最強決定戦に相応しい(距離が合わない有力馬何頭か回避したが、それでも)。 実力順と見たいが、別の見方をすれば「騎手人気」だろう。それは後術。
タイム:1:56.8 ラップ:12.9 - 11.5 - 11.8 - 11.5 - 11.7 - 11.6 - 11.3 - 10.9 - 11.6 - 12.0
スタート直後にスワーヴリチャードがマカヒキに体当たりされる形で出遅れ、その両者が後方へ。ヴィブロスが掛かって先頭に立とうかという勢いだが、キセキが途中で一番前先頭。アルアイン、ステファノス、ミッキーロケット、レイデオロ。離れた中団がサングレーザー、サクラアンプルール、後方置かれたブラックムーン、マカヒキ、アクションスター、スワーヴリチャードはぶつけられて馬が混乱。 キセキがイーブンペースでペースを作ると縦長になってくる。画面越しでコーナーでは後方の馬に勝ち目無いほど差が開く。1000m59.4秒…スロー。直線入るとキセキ先頭、外からアルアイン、レイデオロが迫る。直線400m…200mと脱落者が出る形でレイデオロが先着。サングレーザーがキセキを最後の最後で差す形で2着。
タイム見ればスーパーレコードのトーセンジョーダンを思い出すが、私はその時の回顧で「平均」と答えた。今回も平均→スローと見る。ただ、スロー見通してヴィブロスが積極的に前に、マカヒキが決め打ちとばかりに最後方待機(語変があるがそういう認識)らはレースプランを崩されての敗戦。 キセキは掛かったことで川田騎手得意の(今年の秋華賞でも)「掛かったなら逃げる気持ちで折り合いつける」。ただ、こういうレースは良くない。早めに手を打つべきである。 レイデオロは至って普通にレースをしたことが勝因だろう。これが難しいのだが、小頭数でマークが甘くなったこともある。藤沢厩舎は優しいローテを組むことで有名だが、実は間隔詰めて大レース勝利することが大得意である。なお、今までオールカマー組が天皇賞勝利したことがない、今回初勝利。長年の凶兆を破った。 アルアインについては賛否あるだろうが、ここ2戦の主戦北村友一騎手は「切れないがバテない」強みを生かした積極的なレース。この馬だけは現状の実力はここまでという感じがした。 そして、大敗したスワーヴリチャードに関しては厳しく陣営を批判する。ここ2戦連勝は騎手の個人プレーによるもので、運が良かった。安田記念は掛かったことで最後は失速。陣営はここ3戦の強さから「驕り」を得て、休み明けで当レースに挑戦した。そして、レース前から入れ込んでいた。最初からレースできる状態ではなかったのである。
今回の人気は「騎手人気」いや「騎手予想」。つまり、大レースで実績ある騎手から選べば必ず当たる。余計な固定観念はない、気軽な予想とも言える。そこに「ノーザンファーム(育成馬)」を合わせて2歳戦や大レースを予想すれば大金は得られずとも、確実な配当が得られるのである。ヴィブロスが得意コースでも人気急落はこれが影響しており、サングレーザーとモレイラと福永祐一が交換すれば人気も真逆になった。最近の騎手の調子も換算されることも忘れてはならない※。 ルメールがここ5連続重賞制覇かつGI3連覇も達成して絶好調だが、「日本人騎手が情けない」ことを言われ続けても、反骨心ある騎手が何の抵抗できないのはルメール、ミルコらがノーザン有力馬に乗り続けるから抵抗できない事象だから。馬主や生産者と喧嘩して得るものはないから。現状で満足している騎手、特に30歳程度でリーディング20位に甘んじている人には「活」を入れたい。若手騎手の海外武者修行を見習ってほしい。
※私はこういう予想していた。ヴィブロスについては見積もりが甘かったことで猛省している。
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