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日本ダービー |
[ ☆レース回顧 ] |
|| マラ男 19/05/26 (日)20:42
つづき
11番人気(二桁人気)の制覇は1966年のテイトオー(12番人気)以来、単勝9,310円は無論昭和平成令和最高配当である(1954年 ゴールデンウェーブの6,620円、1973年 タケホープの5,110円)。 ちなみにテイトオーのダービーの1番人気はショウグンという人気不似合いな実績馬、ゴールデンウェーブ時はダイナナホウシュウ、タケホープはハイセイコーと共に断然人気を背負った稀代の名馬である。ダービーの断然1番人気が「変な負け方」するケースはハイセイコーの翌年、断然人気のキタノカチドキ(3着)にあった。 正にキタノカチドキに似た「変な負け方」※1で、これが2走ボケから発生する何らかの事象なのか…普段とは違う暑さと観衆の大歓声とも取られるが。パドックでは平然としていたが、スタート前で徐々に気を悪くになったことは先述通り。この時点で馬券の軸をサートゥルでなく、ヴェロックスかダノンへ切り替えた人もいるだろう。最後は外から末脚で攻めてくるが残り200mで止まった。使える脚が短いことを露呈した。これは私が皐月賞の回顧で指摘した通りで、位置取りがほぼ同じで、内すくったニシノデイジーと同じタイムである。 ヴェロックスに関してはあれだけ掛かって3着である。もしかするとサートゥルより能力が高いのかもしれない。
馬主の猪熊広次氏も2009年のダービー3着馬アントニオバローズの馬主。なお、ロジャーバローズは生産・新ひだか産だが、ノーザンファームの有力引き取り先で(ダノンキングリーなどの野田夫妻、金子真人氏も)、この馬もノーザンファーム育成※2である。社台・ノーザンファームの有力引き取り馬主は育成をこの2社・社台ファームグループに任せている。育成施設に入るには各々の預託金は必要であるが、預託金のほかにはレースの賞金も還元しないといけない。社台の育成施設に入るための預託金は不明だが、相当高額であることは間違いない所。
※1.キタノカチドキのダービー3着敗退は皐月賞が厩務員ストで順延されたことが直接的な原因である。余談だが、当時の関西馬はクラシック遠征する際は2.3か月も関東へ在厩する。調整の厳しさから勝っても負けてもダービー後、何かしらの反動がよく出ていた。 ※2.よく、巷で「天栄」とか「しがらき」とか言われているが、当歳馬の育成もあるから「ノーザンファーム育成」として表記を統合する。
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