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Sire勢力分布

 Sireとは種牡馬のこと、そして、Sireをたどる父系のラインをいわゆるSireLineと 言います。競馬の世界では競走馬がどのSireの祖から派生してきたのかで、 馬をグルーピングします。いわゆる、「〜系」という呼び方がこれにあたります。
 ここでは、当HPのデータベースに登録されている競走馬の系統(どの祖から派生してきたか)を調べ、その系統の割合を図にしました。

2020年度版

 下の図では、当データベースに登録されている全現役競走馬が派生してきた父系統の割合を示しています。 集計の対象は中央競馬のOP以上のレースに出走したことがある競走馬になります。 前回集計(2015年)より割合が増えている種牡馬を ! で示してあります。
2020年5月6日現在
エクリプス
 1738頭 (100%)
ベンドア
 1718頭(98.8%)
ネアルコ
 1304頭 (79.0%)
ノーザンダンサー
 262頭 (15.1%)
ストームバード !! 82頭 (4.7%)
ダンチヒ ! 81頭 (4.7%)
サドラーズウェルズ 42頭 (2.4%)
ヴァイスリージェント 29頭 (1.7%)
 その他 15頭 (0.9%)
ナスルーラ
113頭 (6.5%)
ボールドルーラー !  65頭 (3.7%)
グレイソヴリン 23頭 (1.3%)
 その他 25頭 (1.4%)
ロイヤルチャージャー
 925頭 (53.2%)
サンデーサイレンス !
 807頭 (46.4%)

うち
ディープインパクト!!
253頭(14.6%)

ハーツクライ!!
107頭(6.2%)

ステイゴールド!!
88頭(5.1%)

ネオユニヴァース!
62頭(3.6%)

ダイワメジャー
61頭(3.5%)

フジキセキ!
57頭(3.3%)

ゴールドアリュール!
35頭(2.0%)

ロベルト 98頭 (5.6%)
デヴィルズバッグ 18頭 (1.0%)
 シックル
 413頭 (23.8%)
ネイティヴダンサー
 413頭 (23.8%)
ミスタープロスペクター !
 413頭 (23.8%)
うち
キングマンボ!!
245頭(14.1%)

フォーティナイナー
70頭(4.0%)

スウィンフォード 20頭 (1.2%) バーラム 20頭 (1.2%) パーシャンガルフ ! 20頭 (1.2%)
ヘロド 0頭 (0%)
マッチェム 0頭 (0%)
※馬名のリンクをたどると、現役馬のみ対象としたSire系統検索が行われ、 その種牡馬から派生している全現役競走馬を調べることができます。 ただし、検索対象は常に最新の情報になりますので、 時が経つと上図に記載の頭数情報からは乖離していきますのでご注意ください。
今回は、過去の結果を使って、主要なSire勢力の推移をグラフにしてみました。

 グラフから明らかなように、1999年には10%程度だったロイヤルチャージャー系が 2020年には53.2%と大幅に勢力を拡大し、全体の半分以上を占める状況となっています。 それに大きく貢献しているのが言わずもがなのサンデーサイレンス系です。 2020年現在、サンデーサイレンス系が全体の46.4%、 ロイヤルチャージャー系の実に87%を占めています。 サンデーサイレンス系の筆頭は全体の14.6%(253頭)を占めるディープインパクト系ですが、 それ以外にハーツクライ系(6.2%)、ステイゴールド系(5.1%)なども 前回(2015年)から産駒の数を増やしています。

 次に、わずかながら勢力を拡大しているのがネイティヴダンサー系で、 これに貢献したのがキングマンボ系です。 キングマンボ系は前回2015年に6.9%(120頭)だったのが、今回2020年には14.1%(245頭)と急増しています。 キングマンボ系を広げた第一人者であるキングカメハメハ産駒だけでも58頭いますが、 さらにキングカメハメハの仔である、ロードカナロア産駒66頭、ルーラーシップ産駒54頭と続いており、 この3頭でキングマンボ系全体の72%を占めています。

 一方、ノーザンダンサー系、ナスルーラ系は勢力を弱めており、 両系統あわせて、1999年には60%だったのが、現在2020年には20%程度と激減してしまっています。 両系統の中で、目立った産駒数の増加としては、ノーザンダンサー系のストームバード系で、 前回2015年に45頭(2.6%)から、今回2020年には82頭(4.7%)と増えました。

 傍流となってしまった、その他の三大始祖系統のヘロド系、マッチェム系は、 2020年時点で現役産駒数0頭と、完全に勢力が消失してしまいました。


過去のSire勢力分布図

[ 2015年度版 ]

[ 2009年度版 ]

[ 2004年度版 ]

[ 1999年度版 ]

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