JSE - 中央競馬データベース - |
Sireとは種牡馬のこと、そして、Sireをたどる父系のラインをいわゆるSireLineと
言います。競馬の世界では競走馬がどのSireの祖から派生してきたのかで、
馬をグルーピングします。いわゆる、「〜系」という呼び方がこれにあたります。
ここでは、当HPのデータベースに登録されている競走馬の系統(どの祖から派生してきたか)を調べ、その系統の割合を図にしました。
● エクリプス 1738頭 (100%) |
● ベンドア 1718頭(98.8%) |
● ネアルコ 1304頭 (79.0%) |
● ノーザンダンサー 262頭 (15.1%) |
● ストームバード !! 82頭 (4.7%) |
● ダンチヒ ! 81頭 (4.7%) | ||||
● サドラーズウェルズ 42頭 (2.4%) | ||||
● ヴァイスリージェント 29頭 (1.7%) | ||||
その他 15頭 (0.9%) | ||||
● ナスルーラ 113頭 (6.5%) |
● ボールドルーラー ! 65頭 (3.7%) | |||
● グレイソヴリン 23頭 (1.3%) | ||||
その他 25頭 (1.4%) | ||||
● ロイヤルチャージャー 925頭 (53.2%) |
● サンデーサイレンス
! 807頭 (46.4%)
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● ロベルト 98頭 (5.6%) | ||||
● デヴィルズバッグ 18頭 (1.0%) | ||||
●シックル 413頭 (23.8%) |
● ネイティヴダンサー 413頭 (23.8%) |
● ミスタープロスペクター
! 413頭 (23.8%)
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● スウィンフォード 20頭 (1.2%) | ● バーラム 20頭 (1.2%) | ● パーシャンガルフ ! 20頭 (1.2%) | ||
● ヘロド 0頭 (0%) | ||||
● マッチェム 0頭 (0%) |
グラフから明らかなように、1999年には10%程度だったロイヤルチャージャー系が 2020年には53.2%と大幅に勢力を拡大し、全体の半分以上を占める状況となっています。 それに大きく貢献しているのが言わずもがなのサンデーサイレンス系です。 2020年現在、サンデーサイレンス系が全体の46.4%、 ロイヤルチャージャー系の実に87%を占めています。 サンデーサイレンス系の筆頭は全体の14.6%(253頭)を占めるディープインパクト系ですが、 それ以外にハーツクライ系(6.2%)、ステイゴールド系(5.1%)なども 前回(2015年)から産駒の数を増やしています。
次に、わずかながら勢力を拡大しているのがネイティヴダンサー系で、 これに貢献したのがキングマンボ系です。 キングマンボ系は前回2015年に6.9%(120頭)だったのが、今回2020年には14.1%(245頭)と急増しています。 キングマンボ系を広げた第一人者であるキングカメハメハ産駒だけでも58頭いますが、 さらにキングカメハメハの仔である、ロードカナロア産駒66頭、ルーラーシップ産駒54頭と続いており、 この3頭でキングマンボ系全体の72%を占めています。
一方、ノーザンダンサー系、ナスルーラ系は勢力を弱めており、 両系統あわせて、1999年には60%だったのが、現在2020年には20%程度と激減してしまっています。 両系統の中で、目立った産駒数の増加としては、ノーザンダンサー系のストームバード系で、 前回2015年に45頭(2.6%)から、今回2020年には82頭(4.7%)と増えました。
傍流となってしまった、その他の三大始祖系統のヘロド系、マッチェム系は、 2020年時点で現役産駒数0頭と、完全に勢力が消失してしまいました。