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[ 2003/12/28 有馬記念 (中山・芝2500m) - レースデータ ]

[レース]
▼回顧
日付 レース名 開催 距離 斤量 資格 馬場 1着賞金
(万円)
2003/12/28 有馬記念 中山 芝2500 G1 3上混  18000



馬名 性別 馬齢 生年 毛色 産国 斤量 タイム 偏差
1200
 〜
距離
実績
〜 
3200
実績
Point
距離
Point

(外) シンボリクリスエス

1999 黒鹿 57 2. 30. 5 66 ----====---931 881 抹消

リンカーン

2000 鹿毛 55 2. 32. 0 58 -----======561 878 抹消

ゼンノロブロイ

2000 黒鹿 55 2. 32. 1 58 ----====---1071 1202 抹消
ツルマルボーイ

1998 鹿毛 57 2. 32. 2 58 --======---533 437 抹消
ウインブレイズ

1997 鹿毛 57 2. 32. 3 58 --======---213 151 抹消

ダービーレグノ

1998 栗毛 57 2. 32. 4 57 --======---213 434 抹消
チャクラ

2000 栗毛 55 2. 32. 6 56 -----======236 541 抹消
(外) タップダンスシチー

1997 鹿毛 57 2. 32. 8 55 ----====---988 1268 抹消
(外) アグネスデジタル

1997 栗毛 57 2. 32. 8 55 --===------513 55 抹消
10 ファストタテヤマ

1999 鹿毛 57 2. 33. 9 50 ----=======403 534 抹消
11 ザッツザプレンティ

2000 鹿毛 55 2. 34. 2 48 ----======-352 377 抹消
12
アクティブバイオ

1997 鹿毛 57 2. 36. 1 40 -----======219 737 抹消


[レース回顧] [ レースBoard ]
有馬記念 [ ☆レース回顧 ]
|| 寒さが厳しく… 03/12/28 15:53  
ヒシミラクルスティルインラブが不参戦で最後を締めくくるには少し寂しい感じの有馬記念となったが、内容自体のレベルは高くて見ごたえのあるレースとなった。

1位シンボリクリスエス
引退レースにも関わらず積極的な調整、恵まれた展開に枠…すべてがクリスエスに有利な条件に進んだが、なんといっても最後9馬身もちぎって勝てるだけの強さは紛れもなく現役最強を詠ったレースであった。ハイペースで前が潰れる展開の中で終始後ろから脚をためてジャパンカップでの借りをここにきて大きく返す勝ちだった。

2位リンカーン
菊花賞2着の実力を遺憾なく発揮しての2着だった。勝ち馬とはどんな展開になろうとも差はあったと思うが、一番無難な作戦をとって道中折り合えたのが2着にこれた理由だろう。前がかなり速いペースになることを見越して真ん中から道中を進み、最後はクリスエスを後ろに並んで走らせようとしたが、格が違った。勝ったクリスエスが強すぎたが、内容的には素晴らしい走りであった。来年からが楽しみな一頭となった。

3位ゼンノロブロイ
リンカーン同様の走りをしての3着。馬体重が14キロ増で直線若干の鈍さはあったが、潜在能力の高さを充分示した3着であったろう。ソツなくこなしてソツなく3着をキープした。ハイペースの中で粘り粘っての3着にやはりこの馬の恐ろしさを見たように思う。

イレ込んで暴走したザッツザプレンティ、それを煽ってハイペースを生み出したアクティブバイオ…そのせいで自分の展開に持ち込めずに沈んだタップダンスシチー。前に行った馬が崩れる中で他馬を後方から見ながら最後はあざ笑うかのようにごぼう抜きして突き抜けたシンボリクリスエスは引退レースで一番最高のレースをした。最高の花道を飾ることができたシンボリクリスエスに敬意を表したい。一方で負けたリンカーンゼンノロブロイも難しい展開運び、仕掛けの中でよく粘ったと思う。有馬記念としては寂しいメンバーではあったが見ごたえ充分の内容で終わってみれば1年を締めくくるに満足のおけるレースだった。
有馬記念 [ ☆レース回顧 ]
|| アツシズデジタル 03/12/28 16:13  
まさに最強馬、漆黒の皇帝シンボリクリスエス
本当に素晴らしいレースでした。


まず逃げると思われたタップダンスシチー、しかしそのタップダンスシチーを逃げさせてならないという思いが強かったザッツザプレンティアクティブバイオ
両者掛かり気味に飛ばすも、掛かるのを抑えようとせず思い切って行かせる逃げ比べ。
正面のホームストレッチ。
この先頭争いにはとても付いていけないと感じたタップダンスシチーは抑えて3番手、その後ろにはゼンノロブロイリンカーンシンボリクリスエスファストタテヤマアグネスデジタル、大きく離れてツルマルボーイと言う流れ。
向こう正面に行く頃には既に先頭から殿までが30馬身近い差で誰もが予想もしない展開に。
アクティブバイオザッツザプレンティは向こう正面中間で早くも脚があがり始めてしまい、中団のリンカーンが動き出し、それを馬なりで見るようにあがっていくシンボリクリスエス
3〜4コーナー、リンカーン先頭。
もうココで粘りこみを測るもその外からシンボリクリスエスは追う事も無く馬なりで先頭に並びかけて、満を持して直線勝負に。


強い、強い、強い、強い

追い出したシンボリクリスエスはムチの入るリンカーンを簡単に差しきって先頭に。
そこから引き離す引き離す・・・。あんな走りは見たことがありません。誰もついていけないあの脚。


全く次元の違う脚がたたき出した勝ち時計は2分30秒5。限界中の限界とまで言われたダイユウサクの超レコードを上回ります。

日本ダービーからついていき、最後の最後で最高の走りを見ることが出来ました。


Good Bye!! シンボリクリスエス!!
有馬記念 [ ☆レース回顧 ]
|| 帝王 03/12/28 18:10  
2003年を、締めくくる有馬記念も、シンボリクリスエスの圧勝で閉幕となったが、勝ち方がずば抜けていた。引退が勿体無いぐらいのレースぶり。気になるのは年度代表馬。。。G1 2勝のヒシミラクルネオユニヴァースシンボリクリスエスデュランダル 、そして牝馬三冠のスティルインラブといったい、どの馬に委ねられるのか?そんな心配はさて置き、2着には、リンカーンが粘りこんだが、あのハイペースの中、中断で折り合い、直線でも、シンボリクリスエスには抜かれたものの、後続にはきっちり競り勝った辺り、長距離適正は相当な物がある。ただ、今回は相手に恵まれなかったとしか言い様がない。3着ゼンノロブロイ、競馬センスは相当だし、この馬も良く頑張った。ただ、2500は気持ち距離が長い印象。いつもの切れ味がなかったのはそのせいか?馬体重+12キロも多少影響したか。。。しかし、来年の宝塚記念、秋天皇賞は主役を張れるだけの素質充分だろう。4着ツルマルボーイ 、最後方から粘り込んできたが、既に勝負はついた後。見せ場も作れず、結果的には、ハイペースでの先行総崩れの、たなぼた4着に留まった。5着ウインブレイズ、この馬は今回かなり期待していたんですか、シンボリクリスエスをマークしていたので、いいところにいたはずなのだが、勝負どころで置いていかれてしまった。決め手勝負では、やはり見劣ってしまう。タップダンスシチーについては、50パーセント位の確立でこうなる事は、予想できた。ただ、最近は2,3番手につけても差しきったこともあったので、競られると弱いリボー系の弱点がでてしまったか?逝きっぷりの悪さも目立ったので、何か他に原因があるのか?なにはともあれ、競走馬の皆さん、そして、競馬ファンのみなさん2003年お疲れ様でした。2004年もまた、歴史に残る様な活躍を期待しています。
有馬記念 [ ☆レース回顧 ]
|| 穴党専科 03/12/28 18:25  
2003年の中央競馬は、シンボリクリスエスの劇的なレコード走で幕を閉じた。1年の最後を飾るに相応しい素晴らしい有馬記念を見せていただき、大変嬉しく思う。中山の12万観衆の一人として、一人の競馬ファンとして、本当にいいレースだったと思った。
シンボリクリスエスの生涯最高のパフォーマンスであったと思う。ザッツザプレンティが掛かり、それをアクティブバイオが追い掛け1000m58秒5の超ハイペース。予想外だった。
リンカーンが先に仕掛け、それをシンボリクリスエスが馬なりで追走。この時点で大勢は決した。あとはみるみる後ろを突き放す独壇場。9馬身差の圧勝とは恐れ入った。
リンカーンにしてもゼンノロブロイにしても勝ちに行っての結果だからこれは仕方ない。2頭ともよく走っている。だが別次元の馬が1頭いたということだろう。共に三歳。来年から競馬界を引っ張っていってほしい。タップダンスシチーザッツザプレンティはあの超ハイペースではいたしかたない。ジャパンC激走の後だけに(特にタップダンスシチーは)疲れがあったかもしれない。
シンボリクリスエス、どうも付き合いにくい馬だった。というより掴みにくい馬だった。今まで一度も本命を打ったことはない。最後も打たなかった。でも、今日がラストラン。もうこの馬が出るレースを予想することはない。だからもう敵対(?)することもない。だからあえて言わせてほしい。ありがとうシンボリクリスエス。いい産駒を出してくれ。
有馬記念 [ ☆レース回顧 ]
|| 03/12/28 19:02  
強い馬が強い勝ち方をした見応えのある好レースとなった。

前半1000mの通過タイムが58.2秒のハイペース。飛ばした2頭(ザッツザプレンティアクティブバイオ)は3角すぎで早くも脚色一杯に。
代わって、向正面では先頭から大きく離れて中団を追走していた、人馬有力処(シンボリクリスエスリンカーン)が4角で先頭に。
一旦はリンカーンが前に出るものの、その外を脚色の全く違う馬が駆け抜けていった。シンボリクリスエスだ。
これは強い。 あっという間の9馬身差。 まさに、レコード勝ちのおまけもついた、横綱相撲の勝利である。

リンカーン:自ら早めに動いて2着に残ったレース巧者ぶりは賞賛に値するが、なにぶん勝った馬が強すぎた。

ゼンノロブロイ:勝負どころ(4角)でちぐはぐな競馬をしたように思えます。まだ成長途上で次走以降要注目。

ツルマルボーイ:上がり最速の35.2秒。展開的にはこの馬にも向いていたが直線短い中山では致し方ない。

ウインブレイズ:さすがに掲示板率85.7%を誇る走り。でもやっぱり今回は少し距離が長かったか。

タップダンスシチー(8着):見せ場がほとんどなく終わってしまったのは残念。自身の上がりはJC時よりも遅かった。

本年の有馬記念の売上げは516億2571万4千円(前年比101.0166%)でJRAも一安心でしょう。
シンボリクリスエスアグネスデジタルは引退してしまいましたが、次年の競馬も期待できるレース内容だったと思います。
有馬記念 [ ☆レース回顧 ]
|| バーニング 03/12/28 19:12  
 過去47大会中一度も勝ち馬のでていない魔の12番枠でさえ、シンボリクリスエスはものともしない。前と武豊のリンカーンを意識しての早仕掛け。直線では早めに捕らえた後はどんどん突き放す始末。掲示板はにはレコード「2.30.5」と、2着リンカーンとの差「9」馬身というとんでもない数字。あのダイユウサクのレコードを、2冠馬トウカイテイオーも、3冠馬ナリタブライアンも、世界の賞金王テイエムオペラオーでさえも敗れなかった記録を12年ぶりに更新。自身は同レース史上4頭目の連覇。鞍上のペリエも外国人騎手では初のグランプリ連覇。秋天に続きジンクスなどなかったようだ。それにしても直線は次元が違った。ラストランだからだろうが鞍上ペリエも鞭を叩き続けそのあげくの偉大な結果。見事にラストランを有終の美で飾った。これ以上はないだろう。今年4戦して個人的に文句ばっかつけてきた気もするが、ここはもう敬意をはらうしかないようだ。おめでとう。そしてお疲れ様。春からまた頑張って欲しい。
 リンカーンはまたしてもGI2着止まり。武豊もそうだが積極的な競馬が稔ったようだ。直線が短いおかげで差しきられることもなく後続もしっかり粘りきった。春から大分成長したと改めて実感した。これからは古馬一線級として大いに期待しよう。
 ゼンノロブロイは+12キロだったとは言え前での競馬からバテることなく3着。その体重がなければリンカーンが差せていたかもしれないが。ローテにも余裕があったからだろう。前の馬は後退していくところでしっかり前残り。まだまだ成長途上な気もするのでこの馬もこれから大いに期待できる。
 ツルマルボーイは短い直線にやられた。しかしながらいい競馬をした。あれがこの馬には精一杯だったような気がしてならない。本命を差したとは言えこの馬を咎めない。後ろでじっくり待って直線決める。そういういつもの競馬をしたのだから敗戦は半ば仕方ない。GI取りはまたしてもお預けになってしまったが、いつかとれると信じている。その日まで応援したい。
 タップダンスシチーは自分の競馬が出来なかった。人気を背負ってのプレッシャーが佐藤哲三にもあったのだろうがレース前ややかかっていた。それでやや決まったのかもしれない。来年はどういう道に進むのだろうか。
 ザッツザプレンティはかかっていた。重馬場しか走らないとか言うのではなくて気性の問題。それ故あのペースならバテるに決まっている。菊のときは安藤克己が上手におっつけていたが同じ騎手でも何回も同じようには行かないようだ。サンデーサイレンスらしいといえばらしいのだがこの馬の課題だろう。
 一つの時代が終わった。2003年は見応えのある一年だった。春の古馬戦線でははヒシミラクルに煽られて、秋の古馬戦線では記録づくし。個人的に年度代表馬はヒシミラクルシンボリクリスエスに絞られると思っている。直接対決が二度しか見られなかったのが残念。まあ、2004年も色々楽しみがある。スティルインラブアドマイヤグルーヴだったりクラシックだったり。今は来年に期待するだけだろう。
有馬記念 [ ☆レース回顧 ]
|| とお 03/12/28 21:01  
「最高の出来」でJCの敗戦の汚名を晴らした藤沢調教師のシンボリクリスエス。2着はリンカーン。武豊騎手はどんなときも決して油断することはなく、常に神経を尖らしているような騎手だ。まったく隙の無かった今回の藤沢調教師と武豊騎手、今回の有馬記念はこの二人が主役だったように思った。

タップダンスシチーと引っかかったザッツザプレンティの陣営には隙があったように思った。タップダンスシチーはJCを勝ったことで、ザッツザプレンティは菊花賞を勝ちJCで2着に健闘したことで、現状に満足しどこかに隙が生まれたように私的には思った。

1着シンボリクリスエス…「最高の出来」でむかえた今回は馬がちがった。ペリエ騎手が絶好の位置で競馬をした。

2着リンカーン…「同じ3歳馬には負けない」と語った調教師の言葉に、レースが終わってから納得の2着。ゼンノロブロイをみながら絶好の位置どり、早めに抜け出して2着。勝った馬が強すぎたが、この馬は最高の競馬をした。まだ馬体や調教の内容をみると未完成にみえる。来年はもっと強い馬になりそうだ。

5着ウインブレイズ…よくわからないが最近の木幡騎手は乗れている印象を受ける。今後も注目したいと思った。

8着タップダンスシチー…テンションがおかしく、状態があまりよくなさそうに見えたが。前が激しくなる展開で「気分よく走る」レースも出来なかったように思う。ザッツザプレンティが引っかかったのはついてなかった。
自分の形に持ちこめば相当つよいがそうでないときは脆い。
有馬記念 [ ☆レース回顧 ]
|| 03/12/28 21:10  
ザッツザプレンティが久々に気性の悪さを露呈させて暴走し、有馬記念では珍しいハイペースに。3角から上がっていったのは逃げを控えたタップダンスシチーではなく武豊リンカーン。そしてそれを標的にしたのが1番人気のシンボリクリスエス。しかし、両差の力差は歴然だったとしか言いようが無い。あとはシンボリクリスエスの独壇場。9馬身差は驚かないが、ダイユウサクの驚異的レコードを破る新レコードタイム樹立には唖然であった。そしてその後の引退式。まさにこの12月28日はシンボリクリスエスのために存在したと大げさに言っても良いかもしれない。
シンボリクリスエスの藤沢調教師は前走の敗因がなんであるかを誰よりも知っていた。馬体は前走比2kg減、前2走より格段に引き締まった雄大なものになっていた。勿論、そこには自身がタイキシャトルの引退レースの際に冒した過ちを二度と繰り返したくないという意志もあったのだろう。その通りに結果を出したその仕事振りは見事だった。鞍上のペリエ騎手もJCの教訓を生かし仕掛けどころを見誤ることなくベストの騎乗をした。枠順の呪縛を吹き払ったのはその結果。やはりG1を勝つときは何もかもがうまくいくのだろう。これで2年連続の年度代表馬の座は今回のインパクトが大きく作用するであろうから確実になったと言っていいだろう。(唯一の対抗馬は牝馬3冠+エリ女2着のスティルインラブか)これからまた新たな世界へと船出する彼。昨年亡くなった父Kris S.の後継馬として頑張って欲しいところだ。
リンカーンは早めの仕掛けが功を奏した。流石は今年200勝の大台を突破した武騎手。馬も力をつけている印象で、長距離路線では怖い存在となりそうだ。
対してゼンノロブロイは仕掛けが遅すぎてしまった。確かに末脚は鋭いものがあるし、距離の不安が囁かれてはいた、馬体も太かった。ただ仕掛けどころでもっと前にいけなかったものか。遥か前方の厩舎の先輩はともかく、リンカーンは交わせたと思うのだが…。
ツルマルボーイは展開に恵まれたことは確かだが、苦手と思えた中山でのこの掲示板確保は褒めてやりたい。ウインブレイズも鳴り物入りでの挑戦ながらの掲示板入りでよくやったと思う。
タップダンスシチーは懸念通り主導権を奪われたことが敗因だろう。昨年とは全く逆で、この一連の流れを読み取ることが出来なかった。なりを潜めていた格言「リボー系の一発」が、前走ドカンといってしまったがために効力を発揮したか。彼が来年の古馬中距離G1戦線を牽引する立場にはなると思うが、どんな流れにも対応できる力を身に付けなければ再度の戴冠はありえないだろう。海外云々はそれが出来てからの話だ。期待が大きいからこそ注文は多く付けたい。是非来年は近年最弱と目されたエアシャカール世代の悪評を吹き飛ばして欲しいものだ。
有馬記念 [ ☆レース回顧 ]
|| 大根役者 03/12/28 21:31  
生涯最高のレースで現役を締めくくったシンボリクリスエス。これまでも圧勝した後に凡走をしてみたりと、掴みどころの難しい馬でしたが結局は人間側の意識が調整に反映されていたのではないでしょうか。強い競馬をみせてみれば陣営が力を過信して調教を加減し期待を裏切る結果になり、敗戦の後には巻き返しを狙って調整の負担を重くしてみたりといったように。今回はタップダンスシチーがJCの圧勝によってハッキリとした目標になり、危機感からか中間の調教の熱心さはこれまでにないもので、今日のシンボリクリスエスは彼自身生涯最高の出来。終わってみれば9馬身差の圧勝。今日のシンボリクリスエスが本来の彼の姿だったと思います。
2着のリンカーン。騎手が替わるとこうも馬のレースぶりは違ってくるものでしょうか、菊花賞とは打って変わって器用なレース運び。シンボリクリスエスに完全に競り負けた後もゼンノロブロイ以下を抑えて2着を確保。菊花賞の2着が展開だけでは無かったことを証明してみせました。
ゼンノロブロイは12kgの馬体増。間隔が空いたにしては少し間に合わせの調整の印象があったのは確か。展開もこの馬は後ろから一気に交わすというタイプではなく早めに先頭にたって押し切りたいというタイプなので、リンカーンに先手をとられたのは失敗。最後リンカーンを交わせなかったのは距離がこの馬にとって少し長かったからという見方も出来ると思います。
2,3着の3歳2頭は勝ち馬に力の差をみせつけられた格好ですが、中間の調整過程からみればここでメイチの仕上げといったわけではなかったはずで、それを考えれば今の段階で古馬に先着したことを称えるべき内容。他の3歳勢に比べて成長力という部分でまさっていますし、来年はこの2頭が古馬路線をリードしていくことになりそうです。
先行した各馬には戦前の予想通り厳しい展開でした。ただ小回りコースは流れの忙しくなる傾向があり、そういった面ではタップダンスシチーザッツザプレンティの2頭はゆったりとした流れになり易い広いコースのレース、距離などを選択していったほうがいいと思います。
有馬記念 [ ☆レース回顧 ]
|| ほくおう 03/12/28 23:18  
着差・タイムともに文句のつけようのない完勝でシンボリクリスエスが有終の美を飾った。そして誰にも言い訳をさせない強さを見せつけてターフを去る。いい子を出して欲しいものだ。

タップダンスシチーは展開が厳しすぎた。アクティブバイオは最初から前々で競馬するつもりだったようだが、ザッツザプレンティがスタンド前で引っかかってハナに立ち、誰も予想しない程の超ハイペースに。この時点で主導権を握れなかったタップダンスシチーだが、特に逃げにこだわらないので問題はなかった。単騎の3番手で後ろを程よく引き離し、自分の競馬ができていたように見えた。ただ、バックストレッチから3角にかけてペースが緩んだところを一気に詰められたのが痛い。本来ならある程度シンボリクリスエスを引き離して直線を迎えたかったのだろうが、4角手前でリンカーンに捲くられシンボリにも馬なりで交わされてしまい万事休す。
もちろん力があるのは誰もが認めるところで、このまま終わる馬ではない。来年も古馬路線の中心を張っていくはず。

2着リンカーンは武豊騎手の好騎乗が大きかったが、馬自身の能力が無くてはここまでやれなかったろう。まだまだ成長の余地を残しており、先が楽しみな馬。

3着ゼンノロブロイには個人的に大きな期待を寄せていたが、12kgの体重増が示すとおり目一杯の仕上げではなかったようだ。リンカーンは交わせるかと思ったが…。それでもツルマルボーイの追い込みを凌いだ点は評価できる。もちろん来年に期待。
有馬記念 [ ☆レース回顧 ]
|| ツボッチョ 03/12/29 01:31  
 いやぁシンボリクリスエスは強かった。まるで、JCにつけられた着差をそのままお返しする様な内容であった。私も本命にしたものの馬券がいただけなかった。
2着にまさかのリンカーン(驚)とは。血統を少しでもご存知な方ではお分かりの通り、SS×トニービンの血統背景を持つこの馬。中山のG1では来ないトニービンの血統がここで2着に来てしまった。(が、中山コースでもG1未満では連対はよくしており、強い競馬も見せていた。)確かにこの日も有馬記念の前のレースでトニービン産駒(グレイソブリン系)は連対していた。6R2着のショウナンアカツキ、3着のトウカイトニー、7Rのヤマニンアラバスタ、8Rのトライワンズラック。が、今迄こういったことは何度もあった。でも肝心の本番の(中山の)G1ではトニービンの子供達は残念なことに散っていった。ウイニングチケットエアグルーヴアドマイヤボスジャングルポケット・・・。個人的には2着の席には、ゼンノロブロイが座る予定であった。というか、柴田善臣騎手よあなたには何とかして欲しかった。12キロ増えていても2着は確保できるでしょう?ゼンノにバルジューが騎乗していたら結果は変わっていたかもしれない(デザーモなら尚更だが)。ギャンブルにタラレバは禁物ですが、あなたにどれだけ泣かされたことか(朝日杯のアポインテッドデイ、スプリンターズSのレディブロンド等)。藤沢先生は来年も柴田善臣騎手を今後も使っていくのかが心配だ。来年に向けて、シェルゲームダンスインザムードインゴット等、クラシックが楽しみな馬達を誰に託すのか、非常に興味深い。そうは言っても善臣にもそろそろクラシック路線で活躍していいジョッキーの1人ではあるので、来年はもう少し力強い騎乗に期待したい(最近蝦名は干されているのかな?バブルから目立った活躍が無い様な気がする・・・)。
 個人的には、ここでリンカーンが2着に来れるなら、過去において似た成績でこの有馬記念に望んだトーホウシデンに来て欲しかった。BT×ブラッシンググルームという中山専用血統みたいな馬でも来れなかったのに。騎手の腕なのであろうか?大分へこまされた有馬記念ではあったが、今年はこういう血統的にこれない決め付け馬にこられてしまった。このリンカーンには前走の菊花賞、デュランダルアドマイヤマックスにはSS×ノーザンテースト。いずれもそれぞれのG1レースにおいて連対できない血統のレッテルを貼っていた。今後はもっと柔軟な感覚を身につけたい。
 最後にここのスレッドのおかげでザッツザプレンティの逃げの可能性があることに気づかせてくれたことには感謝します。結果的には掛かってしまっての先行になってしまったかもしれませんが、テレビ中継で意外な展開なんて言ってましたが、そうじゃない、こういう可能性はあったのだと自分の中で解釈することごできましたので。それでは、皆さん、良いお年を。
 P.Sちなみに明日の東京大賞典はサイレントディールから、スターキングマンへの馬連、馬単で勝負。3連複、3連単は上記2頭にブラ下げる馬券で楽しみ、競輪GPは京都の村上から、小野へ。有馬の負けを取り返せればなぁ(弱)
有馬記念 [ ☆レース回顧 ]
|| 淀まで15分 03/12/29 02:24  
展望の段階で「ザッツザプレンティがどう出るかがカギ」と踏んでいたが、こうもマトモに結果に反映するとは・・・
アクティブバイオとともに前へ前へ。タップダンスシチーにしてみればちょうど昨年、
自らがやってのけたコトをやられてしまった格好になった。ああなると辛い。
タップダンスシチーをそれほど意識することなく進んだリンカーンゼンノロブロイが2、3着。
G1タイトルのない3歳2頭が上位を賑わし、来年のネオユニヴァースとの対戦が楽しみだ。
シンガリから進んだツルマルボーイが追い込んで4着。ドンピシャの展開なので仕方ないだろう。
そして、9馬身差の圧勝を見せたシンボリクリスエス。もう何も言うことはないだろう。秋天、そして有馬記念を連覇。強い。
「この馬は思った以上に強いのかもしれない」
G1勝利を積み重ねるごとに自分はこう思ってきた。それは最後まで変わらなかった。
クラシックもJCもタイトルには含まれていない。それでも、この馬が歴史に名を残す名馬だったことは間違いないだろう。
有馬記念 [ ☆レース回顧 ]
|| 人力 03/12/29 02:35  
 最早何も語ることはありますまい。強い馬が強い競馬をして勝った。これが第48回有馬記念だ。今年最後の「サプライズ」は、現役最強馬の2着に9馬身差レコード決着だった。まさか、あのダイユウサクのワケのわからんレコードタイムが破られる日が来るとは……。

 暴走ザッツザプレンティがレコードの立役者。1周目のホームストレッチからアクティブバイオと2頭雁行して作り出したペースは、1000m通過58秒5。スタートしてからそこまで終始絡まれたタップダンスシチーは、既に「自分の競馬」ができなくなっていた。

 2周目の向こう正面からレースは動く。前を行くタップダンスシチーを、中団待機の馬達が次々と飲み込む。ザッツザプレンティアクティブバイオは力尽きて投了。何も2頭でタップダンスを捕まえに行くことはないのに……。

 最終コーナーを回って先頭に踊り出たのはリンカーンだったが、ここからが圧巻。2番手でコーナーを回ったシンボリクリスエスは並ぶ間もなくリンカーンを置き去りにし、9馬身の差をつけてゴールに飛び込んだ。2着はそのまま流れ込んだリンカーンで、3着に+12kg重め残りのゼンノロブロイ(藤沢さん、陰謀ですか? 泣)。4着にはハイペースに乗じて追い込んできたツルマルボーイ、5着は大健闘の部類に入るであろうウインブレイズが入った。

 来年は古馬の2強タップダンスシチーヒシミラクルに、粒揃いの明け4歳馬が何処まで立ち向かえるかが焦点になるだろう。いずれにしても来年は「史上最強クラス」の馬が存在しないだけに、かなり実力は拮抗しそうである。現時点でその可能性のある馬はゼンノロブロイか。また藤沢厩舎か……。悔しいな。
有馬記念 [ ☆レース回顧 ]
|| DAVIDBOWIE 03/12/29 21:24  
アンカツの秘策はやはり「逃げ」だった。

スタート直後、逃げる姿勢を見せるタップダンスシチー
これに対し、一周目の4コーナーすぎで外から交わし先頭、JCの敗戦(と言っても2着だが)を糧に、ザッツザプレンティの最大の長所であるスタミナを発揮させる戦法であり、かつ強敵タップのホームコースである「埒沿い」を走らせないという一石二鳥の戦法。

しかし、これにさらに外から武幸四郎とアクティブバイオが絡んできたのは誤算だったのではないか。結局ザッツは折り合いを欠き、1,000メートル58.4、1,600メートル1.36.1と有馬記念史上最速のハイラップを刻む事となってしまった。

2週目3コーナー過ぎで早くもアクティブは脱落、変わって先頭を目指すタップの外から豊とリンカーンが強気の仕掛け、4コーナーでは先頭に。これを追って内からゼンノロブロイ、外からシンボリクリスエスが迫るが、脚色はクリスエスが圧倒的に優勢で、直線半ばからはまさに独走で9馬身差の圧勝。リンカーンがしぶとく粘って2着を確保、展開的にはリンカーンをかわせたはずのゼンノロブロイは結局交わしきれず3着。道中ぽつんと離れた最後方を進んだツルマルボーイは追いこむも4着まで。

「マーク屋」ペリエがどれをマークするかも一つのポイントであったが、この展開である意味「全馬をマーク」できる絶好のポジションにつけ、最後は豊を見て抜け出す、という来日当初から続けているパターンで理想の流れに。クリスエスの力も100%発揮されたが、ペリエの良さも100%発揮され相乗効果での圧勝だったように思う。ビジネスライクな引退は非常に残念だが、タニノギムレットの離脱以降中長距離戦線を牽引してくれた最強馬に賛辞を送りたい。

2着リンカーンは横山典から武豊に替わり別馬のようなレース振り、「勝負どころで思いきって勝ちに行くレースをしました」とはレース語の武豊。この自在性は今後も大きな武器になるだろうが、しかしクリスエスとの差9馬身。来春以降の「大将格」の太鼓判を押すには何か物足りない面も残った。もう一歩の成長がほしい。

3着ゼンノロブロイリンカーンを抜けなかったのは馬体重(12キロ増)もあるが、やはり距離適性の差か?ダービー2着の実績はあるものの、菊花賞でも不利があった後この馬の瞬発力を発揮できなかったように、やはりベストは中距離か。

4着ツルマルボーイは展開に最高に恵まれての結果であり、得意ではない右回り、ぎりぎりの距離2,500とは言え、2着にはあがってほしかった。(馬券的にも)逆にこの馬に抜かせなかったのが2・3着馬の唯一の希望か。

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