---

JSE - 中央競馬データベース -

---

[出走馬一覧・詳細]

▲

[レース回顧]

[ レースBoard ] ▲

2020 宝塚記念 || マラ男 20/6/28 18:32 　 2007年以来の18頭フルゲート戦で行われた宝塚記念で、同じ道悪の極悪馬場。その時と様相が違う点はメンバーレベルで、2007年はアドマイヤムーン、メイショウサムソン、ダイワメジャー、ウオッカなど18頭中17頭重賞馬の現役最強馬決定戦だった。今回の2020年は無観客もそうだが、ファン投票一位アーモンドアイは出走せず、長距離レースが多く組まれない夏レース特有もあって、オープン止まりや条件戦上がりの馬も何頭か出走してきた。 オッズは土曜日はサートゥルナーリア、ラッキーライラック、クロノジェネシス、ブラストワンピース、グローリーヴェイズの順番で争っていたが、最終的に2.4、4.1、4.9、9.9、10.7の順番。サートゥルが断然人気まで上がり、直前の大雨の影響でクロノがラッキーを逆転。ブラストとグローリーが下がった。 馬場に関しては宝塚施行までは土が飛ぶ程度だが、施行後は泥を被るまで発展。 タイム：2:13.5秒 ラップ：12.3 - 10.9 - 11.4 - 12.7 - 12.7 - 12.4 - 12.4 - 12.4 - 11.9 - 12.1 - 12.3 スタート切られると「逃げる」予定だったキセキが後方へ控えた。これにより先行激化。トーセンスーリヤ、ワグネリアン、ペルシアンナイト、ダンビュライト、ラッキーライラック、アフリカンゴールド、ブラストワンピース、スティッフェリオ、クロノジェネシス、サートゥルナーリアとここまでが先行中団の集団。ばらけてレッドジェニアル、モズベッロ、アドマイヤアルバ、キセキ、グローリーヴェイズ、トーセンカンビーナ、メイショウテンゲン、カデナ。 1000m通過60秒。ここで後方待機のキセキが外々回りながらロングスパートを仕掛け、これにクロノジェネシスも追従。ここで先行勢が苦しくなり、ブラストワンピース、ラッキーライラックも追従していくが、手ごたえない。サートゥルナーリアも後ろでもがく。グローリーヴェイズも後追いで猛スパート。直線入ると先頭に立ったクロノジェネシスが一方的に差を広げ、2番手のキセキもまた差を広げるが、先頭とは6馬身差。3番手に上がったモズベッロとは5馬身差。サートゥルナーリアは1馬身差4着、ラッキーライラックは2馬身差6着、ブラストワンピースとグローリーヴェイズはそれぞれ16,17着に敗れた。 レースを演出したのは武豊騎手のキセキ。「逃げる」と思わせて、後方待機。先行勢をハイペースに仕立てて潰し、後は潰した先行勢を掃除して直線で末脚を発揮すれば…ということだったが、クロノジェネシスには全く通用しなかったばかりか、道悪適正も向こうのほうが上だった。クロノジェネシスは今年初戦の2200m京都記念は道悪で勝利している。ラッキーライラックと人気が直前で逆転したのはこれが要因。キセキも道悪の菊花賞勝利しているが、3年前の話。適性や実力が低下している今となっては完敗である。 直前の大雨で荒れた内馬場を通った馬は憎い目にあってしまった。6着までが外枠10番以降。終始内々通った5番枠サートゥルナーリアも直線では外を通っている。今回は道悪が全てで片付けられそうだが。 宝塚は「牝馬有利」という条件はスイープトウショウから始まった。その後はブエナビスタなど2.3着に入るぐらいで、2016年以降はマリアライト、リスグラシュー、クロノジェネシス。遠く遡ればエイトクラウンからだが。強い牝馬は社台ファームグループが多かったが、ごく最近では二冠馬デアリングタクトなど他の牧場・育成場からも出現している。牡馬より牝馬のほうが劣ると見られている競馬なのだが、育成の進歩で牝馬も牡馬以上の実力を引き出せるようになってきた、と思う。実は個人的に今年同じ二冠馬のコントレイルとデアリングタクトよりデアリングのほうが強いと思っているが…。

[レース予想・結果]

[ レースBoard ] ▲

▲

ご意見、ご要望はメールでどうぞ。
MAIL: