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日本ダービー [ ☆レース回顧 ] || 倫敦納豆 21/5/31 00:32 　 　エフフォーリアが皐月賞を完勝し、無敗の二冠に挑む。皐月賞敗退組も、2着〜7着までは参戦した。別路線からも、青葉賞、プリンシパルS、京都新聞杯、毎日杯の勝ち馬がやってきた。そして牝馬から、阪神JF・桜花賞2着のサトノレイナスがやってきた。 　人気はエフフォーリア(1.7倍)、サトノレイナス(5.1倍)が10倍以内、以下グレートマジシャン、シャフリヤール、ワンダフルタウン、ヨーホーレイクが10倍台で続く。 　ダービー：　　12.2-10.6−12.2-13.0-12.3-12.4-12.8−11.7-11.4-11.5-10.8-11.6(2:22:5) 　青嵐賞　：　　12.9-11.7−12.0-11.5-11.2-11.5-12.0−11.7-12.0-11.8-12.1-12.8(2:23:2) 　目黒記念：7.3-11.4-12.5−13.3-13.2-12.4-11.9-12.8−12.7-12.5-11.1-10.6-11.1(2:32:8) 　(青嵐賞(2勝クラス)と目黒記念(GII)は参考です) 　スタートで最内エフフォーリアの出足は良い。出遅れた馬はいないが、レッドジェネシスは下げた。まず先手を取ろうとしたのが大外のバスラットレオン、大外なだけにかなり押したが先頭を取り切った。続いてタイトルホルダー、さらにヴィクティファルス、エフフォーリアだが、ここで早くもグラティアスが外から前へ進出して外の2番手まで進出していく。サトノレイナスもその次の位置から徐々に前へ向かう。続いてシャフリヤール、さらにワンダフルタウン、バジオウ、ヨーホーレイク、さらにグレートマジシャン、タイムトゥヘヴン、ラーゴム。その後ろからアドマイヤハダルとステラヴェローチェが押し上げてその後ろがディープモンスター、最後方はちょっと離れてレッドジェネシス。前半1000m通過は60:3。 　3角までに先頭バスラットレオンと2番手以降の差はなくなっていく。その2番手はグラティアスとサトノレイナス。その後ろは内でタイトルホルダーだが、後方にいたアドマイヤハダルとディープモンスターが外から4番手まで位置を上げていた。エフフォーリアは内でじっとしているが、その外にシャフリヤールがいる。4角でサトノレイナスが先頭に並びかけるが、内外の差でバスラットレオンも譲らない。 　直線に入って、先頭のバスラットレオンも限界に。とりあえず先頭に立ちそうなのは外でサトノレイナス、内でグラティアスだが、これはとりあえず程度である。残り300mでエフフォーリアが馬場の真ん中から徐々に抜け出るが、突き抜けるというほどではなく、これが決め手になるのかならないのかは際どいところだ。外からもう一度サトノレイナスが少しだけ伸びるがこの馬はここまでだった。だが最後の200mでシャフリヤールがエフフォーリアの内隣を急襲、2頭が並んだところがゴールだった。わずかにシャフリヤールの方が前に出ていて、見事ダービー制覇となった。 　勝ったシャフリヤールはこのレースまで3戦2勝で、エフフォーリア(とヴィクティファルス)に負けた共同通信杯での借りを、利子をつけて返した形である。インタビューの中では「馬の力に助けられた」と言っていたが、好騎乗だったように思える。 　2着エフフォーリアは先に出たことが仇になった形だが、直線に入るまでは内でじっとしていて、1番人気馬にもかかわらず(それほど邪魔されずに)外に出すことに成功している。騎乗には少なくとも平均点程度の点を与えてよいのではないか。また、最内枠ゆえに閉じ込められる危険性はあったがそうはならず、内枠の利を享受した。ということは馬の力以外の要素は悪くなかったわけで、もともと東京2400mではそこまで抜けた馬ではなかったのかもしれない。 　牝馬サトノレイナスだが、馬に勝つ力はあったのかもしれない。だが枠順が外すぎたのが、距離のロスと前に壁を作りにくいという二重の意味で仇になったか(内で馬群の中にいたらそれはそれで揉まれ弱くて消耗したかもしれないが)。ただ、オークスに出ていたとしても遅いペースに調子が出せずに結局負けていた可能性はあったと思う。 　レース全体として。今回のダービーは、最後の直線に入るまでの順位変動が多いレースだった。前半が遅いと見てグラティアス、サトノレイナス、ディープモンスター、アドマイヤハダルが中盤での位置上げを試み、どれも失敗した(グラティアスは人気より上の着順なので成功かもしれないが)。確かに今回は高速馬場で、前半60:3でも遅めにはなる。だが絶望的に遅いというほどではない。素人判断で恐縮だが、グラティアス以外の3頭が3〜4角で外を回しながら位置を上げていく形になってしまったのは、やはり失敗だったのではないか。

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