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2023 宝塚記念 || 倫敦納豆 23/6/27 03:00 　 　人気はイクイノックス(1.3倍)、ジャスティンパレス(8.5倍)、ジェラルディーナ(13.8倍)、アスクビクターモア(14.3倍)、ディープボンド(16.6倍)とここまでが20倍以内、完全な1強オッズである。またダノンザキッドとジェラルディーナが香港のクイーンエリザベスII世C、イクイノックスがドバイシーマクラシック、ジオグリフとヴェラアズールがドバイワールドカップ、ユニコーンライオンが豪国のクイーンエリザベスSと、前走が外国だった馬が17頭中6頭もいた。 　12.4−10.5-11.1-12.6-12.3-12.4−12.5-11.9-11.7-12.0-11.8(宝塚記念) 　12.4−11.2-11.1-11.8-11.7-11.8−12.4-12.4-12.3-12.7-12.9(参考：同日古馬1勝クラス、勝ち馬プリマヴィータ) 　上記のようにこの日の7Rに同距離で1勝クラスのレースが行われたが、勝ち馬は人気薄で逃げた馬、しかも5馬身差の圧勝であった。このことが宝塚記念の先行勢の意識に影響を与えた可能性は考えたくなる。 　スタートから先頭に立ったのはユニコーンライオン。2番手も大外のドゥラエレーデで決まる。これにカラテとブレークアップが続き、さらにアスクビクターモアとダノンザキッド、続いてライラック、ディープボンド、ジオグリフ。さらにプラダリア、ボッケリーニ、モズペッロ。さらにヴェラアズール、ジャスティンパレス、ジェラルディーナと来て、後ろから2番目がイクイノックス。最後方はスルーセブンシーズ。前半1000mは58:9。 　3角でジェラルディーナが外から上がっていくと、イクイノックスも外に出して少しずつ上がる。一方でライラック、ダノンザキッドは後退していく。先頭もユニコーンライオンにドゥラエレーデ、ブレークアップが並びかけ、その外にアスクビクターモアとジェラルディーナがやって来る。そして大外を回してイクイノックスが前へやってきた。 　直線に入って既にユニコーンライオンは限界。アスクビクターモアとジェラルディーナが争うが、大外からイクイノックスが先頭を奪う。だが一気に突き抜けるほどの勢いはなかった。この動きで馬群は分解し、その中からスルーセブンシーズが抜け出て先頭を強襲する。だがイクイノックスが首差凌いで優勝を決めた。 　勝ったイクイノックスは序盤の位置取りで争うのを避けたのか後方2番手まで下げ、勝負どころでも大外を回して勝ち切った。確かに勝ったが、これは圧倒的に力が抜けていることを前提とした乗り方である。しかも2着スルーセブンシーズは直線で詰まったことがあって接戦だったので、少し展開が違えば負けていた可能性はあった。他の馬との現実の着差を考えても、あの乗り方はちょっと過信だったように思う。 　同時に、レース全体としては先行勢に厳しい内容だった。人気馬の多くが前半で自重して後方の位置取りになってそれらが上位に来たために後ろ優位に見える面はあるが、それでもやはり追い込み優位になったことは否めない。とすると、イクイノックスのルメール騎手はこのレースの流れを予想して後ろに下げていたのかとも思う。

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