---

JSE - 中央競馬データベース -

---

[出走馬一覧・詳細]

▲

[レース回顧]

[ レースBoard ] ▲

天皇賞・秋 [ ☆レース回顧 ] || 倫敦納豆 23/10/30 02:34 　 　古馬GIはフルゲートにならないことも多い、とはいえ出走は11頭。これは後のJC・有馬記念に備えて体力を温存する意味もあるだろうが、イクイノックスに勝てないからという面は強くあるだろう。人気はイクイノックス(1.3倍)、ドウデュース(4.3倍)、プログノーシス(11.4倍)、ダノンベルーガ(14.0倍)、ジャックドール(15.2倍)の順。ヒシイグアス、アドマイヤハダル、ノースブリッジ、エヒトの4頭は単勝100倍以上である。なお、ドウデュースは武豊騎手が負傷のため戸崎騎手に替わっている。 　12.4-11.0-11.5-11.4-11.4−11.4-11.4-11.6-11.4-11.7(当レース。1:55:2のレコード) 　12.7-11.4-12.0-12.1-12.4−12.5-12.3-11.7-11.3-11.3(前日の3歳上1勝クラス。勝ち馬インスタキング) 　秋天が馬券面で荒れることが多い理由の一つは、スタートから初めのコーナーまでの距離が短く、有力馬でも少しの出遅れ・立ち遅れがそのまま悪い位置取りにつながることがあるのも一因である。今回のイクイノックスはなかなかの出だしを見せている。 　逃げたのは大方の予想通りジャックドール。続いてガイアフォース、その次がイクイノックス。その後がノースブリッジ、ヒシイグアス、ドウデュース。さらにエヒト、ダノンベルーガ、アドマイヤハダル、後方にジャスティンパレスとプログノーシス。前半1000mは57:7。 　ほぼこの隊列のまま直線に入ったが、まず残り400mでガイアフォースが先頭に立つ。だがそれもわずかな間のことで、イクイノックスが瞬発的でなく持続的な脚で先頭に立ち、差を広げて勝負を決めてしまった。最後に追い込んできたジャスティンパレスとプログノーシスが2着と3着。勝ちタイム1:55:2は、それまでのトーセンジョーダンの1:56:1を上回るレコードタイムである。 　好タイムの前提として、ジャックドールが作った中盤までのペースが速かったことは事実である。たたし他のレースを見る限り、この日の東京芝は「普通の良馬場」程度であり、そこまで時計が出やすかったわけではない。またペースが速かったことはレコード更新の理由にはなっているが、同時に比較的前目にいたイクイノックスにとって、勝負としては不利だったはずである。2、3着が後方待機だった点はこの傍証になるだろう。それだけイクイノックスが強かったことを示している。 　そのペースを作ったジャックドールだが、最下位である。おそらく最後はレースをあきらめもしただろう。だが走破タイム1:58:4は、年によっては上位に残れるタイムである。もしもイクイノックスが前半自重して後方にいたら、捕まるタイミングは大幅に遅かったはずだ。イクイノックスは今回は3番手だったが、後方に構えることは少なくない。今回は武運拙く敗れたが、作戦が拙劣だったとは思わない。 　ところで、今回原稿を書くにあたって東京芝の高速度を判断するために他のレースも見ていたが、同日の3歳上2勝クラスで、2400mを2:22:8という好タイムが出ていて、高速馬場と判断すべきか迷った。だがこれは、勝ち馬ダノンギャラクシーが強かったのだと解釈している。

[レース予想・結果]

[ レースBoard ] ▲

▲

ご意見、ご要望はメールでどうぞ。
MAIL: