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2024 安田記念 || 倫敦納豆 24/6/4 03:54 　 　今年の安田記念は香港からの参戦が2頭、その中で実績上位のロマンチックウォリアーは適性を無視すれば日本勢を軽く上回る実績で、ただしそれは2000m中心なのでマイル戦でも通用するかはわからないという面白い状況だった。この日の芝は始め(3R)から稍重で、7Rには曇りから小雨となったが、当レースまで稍重の表示は変わっていない。 　日本の競馬ファンは、そのロマンチックウォリアーを「突出していない単勝1番人気(3.6倍)」と評価した。ただし複勝ではソウルラッシュ(単勝は4.0倍)の方が1番人気で、馬単だと2着側はソウルラッシュの方が大幅に売れており、1着側でもソウルラッシュの方がわずかに多く売れていた。獲得できる賞金の期待値、のように捉えるなら、ソウルラッシュの次の扱いだったろう。 　3番人気以下はセリフォス(6.1倍)、ナミュール(10.0倍)、ガイアフォース(11.6倍)、パラレルヴィジョン(15.4倍)、ステラヴェローチェ(16.4倍)、ヴォイッジバブル(17.3倍)、ウインカーネリアン(18.9倍)とここまでが20倍以下である。 　12.1-11.0-11.4−11.9-12.0-11.3-11.2-11.4(当レース、1:32:3、稍重) 　スタートはほぼ出そろったように見えたが、レッドモンレーヴとナミュールは下げた。コレペティトールは軽く躓いたように見えた。前はまずドーブネが取り、ウインカーネリアンが続く。その後はフィアスプライド、ジオグリフ、ステラヴェローチェ、ロマンチックウォリアーと来て、ヴォイッジバブル、ガイアフォース、パラレルヴィジョン、ソウルラッシュとなる。さらにダノンスコーピオン、エルトンバローズ、ナミュール、カテドラル、エアロロノア、セリフォスで、後方はコレペティトールとレッドモンレーヴ。始めの600mは34:5。 　この隊列のまま直線に入り、まず先頭のドーブネが限界になりウインカーネリアンが先頭に立つ。馬群は固まっていてなかなかほぐれないが、外の後方からソウルラッシュやナミュールが徐々に近づいてきていた。そんな中、残り300mでフィアスプライドがウインカーネリアンを捕らえようとしたあたりで、その後ろにいたロマンチックウォリアーが動き出す。瞬間的にではないが、徐々に伸びて先頭を奪う。内からガイアフォース、外からナミュールとソウルラッシュが追うが届かない。着差は小さくなったものの、ロマンチックウォリアーが安田記念を勝ち切った。 　レースは真ん中の2fがやや遅くなったもののここはカーブの場所。2、3着馬が差しだったとはいえ、人気薄だったジオグリフ、フィアスプライドがそこそこの着順に残っており、前有利か後ろ有利かという点では中立に近かった。ロマンチックウォリアーはそのまま実力勝ちとみて良いだろう。次走が宝塚記念との噂もあるが、本来は2000m前後で活躍してきたことを考えるとむしろそちらが主目的でもおかしくない。 　ところで、レーシングプログラムでロマンチックウォリアーのこれまでの獲得賞金額を見ると、2,584,300,000円となっている。香港からのもう1頭のヴォイッジバブルも838,400,000円で、日本調教馬は最高がナミュールの640,193,100円である。香港の2頭が6歳という点もあるが、かつて日本が競馬の賞金大国と言われていたことを考えると、時代は変わったものだと感じる。

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